地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

 標高2000mを超える阿里山の山中にも、なんとセブンイレブンがある。阿里山駅の近くにある、セブンイレブン神木店が標高2200mの地点にあり、台湾で一番、標高の高いところにあるセブンイレブンとなっている。

alishanmap


 ちなみにバス停の付近にももう一つのセブンイレブン、セブンイレブン阿里山店があるが標高2178mの地点にあり、2番目に高い。(ちなみにこのセブンイレブンは、バスのチケット売り場を兼ねている。)
 そもそも日本には、標高2000mを超えるところにコンビニがあっただろうか。少なくとも、富士五合目にはなかったと思う。韓国の場合、一番標高が高いところが、済州島の漢拏山の頂上1950mであり、標高2000mを超えるところがない。おそらくこのセブンイレブン、台湾のみならず、日韓台の3か国の中でも、一番、標高の高いところにあるセブンイレブンという称号を与えてもよさそうだ。さて、中国大陸はどうだろうか。より標高の高いところに都市があることを考慮すると、もっと標高の高いところにもそれがセブンイレブンかは分からないが、コンビニがありそうである。
 
IMG_2699【2015.12.25】セブンイレブン神木店

 セブンイレブン神木店は2015年に新規オープンしたという。阿里山の先住民、ツォウ族(鄒族)のイメージの店舗外観となっている。
 店舗はさほど大きくなく、他のセブンイレブンの店舗ほど商品は充実していなかった。商品の輸送に何らかの制約があるのかもしれない。しかし、売られている商品自体は、市街地にあるセブンイレブンにもみられるものと同じである。そして、特徴があるとしたら、ホッカイロや手袋などの防寒具があることだと思う。こればかりはあまり台湾らしくない。

IMG_2701【2015.12.25】商品

 標高が高く、気圧が低いため、標高の低いところから持ってきたスナック菓子の袋がぱんぱんに膨らんでしまう。いつもは小さいお菓子の袋が、大きく見えるので、なんだか得した気分である。

■セブンイレブン神木店
住所:嘉義縣阿里山鄉中正村3號2樓
営業時間:24時間営業ではない

■2015年 南台湾4泊5日
<1日目>
#0082.バニラエアで高雄行き
#0083.果物屋さんで釈迦頭を買っていく
#0084.台鉄の旅のお供に台鉄弁当!
#0085.台南の宝くじ売り場で1000円をする
#0089.台南・武聖夜市を行く 
<2日目>
#0090.赤嵌楼 - 台南に赤く聳える
#0091.台南モダンのハヤシ百貨店 1
#0092.台南モダンのハヤシ百貨店 2 
#0093.台南孔子廟で「書」のおもてなし
#0094.南台湾でしか食べられない「丹丹漢堡(丹丹ハンバーガー)」
#0095.台南 - 清代と日本統治時代が重なり合う街
#0096.台南・花園夜市を食う!
#0097.台南・花園夜市を遊ぶ!
<3日目>
#0100.阿里山森林鉄路で嘉義から奮起湖へ
#0101.奮起湖 - ノスタルジックな山あいの集落
#0102.阿里山旅行記1 - 阿里山で森林浴をする
#0103.阿里山旅行記2 - 雲霧に覆われる阿里山
#0104.阿里山旅行記3 - 台湾一標高の高いところにあるセブンイレブン
<4日目>
#0105.阿里山旅行記4 - 朝4時半に起床し山を登る
#0106.阿里山旅行記5 - ご来光と帝雉  
#0107.阿里山旅行記6 - 阿里山に残る日本寺院「慈雲寺」
#0108.阿里山旅行記7 - 森に佇む姉妹潭
#0109.阿里山旅行記8 - バスで阿里山から嘉義まで一気に下る
#0110.関子嶺温泉への行き方
#0111.関子嶺「山景土雞城」 - 台湾で地鶏を食う!
<5日目>
#0112.関子嶺温泉の泥湯を心ゆくまで楽しむ
#0113.関子嶺温泉街を散策する
#0114.南台湾4泊5日のしめくくり


 宿のチェックインを済ますと、もう夕方だった。阿里山は雲と霧に囲まれていた。

IMG_2679
【2015.12.25】阿里山の雲霧

 なかなか荘厳な景色だと思う。晴れなら晴れなりの、曇りなら曇りなりの美しさがある。ところでこの景色、初めてみるはずの景色なのに、どこかでみたことある気がする。
 昔、台湾の友人が、台湾土産として持ってきた烏龍茶のパッケージだ。

alishan_woolongtea

 ああ、阿里山のお茶は、こういう環境で生育したんだなと思う。世界で最も、良質なお茶がとれる地域だ。毎日、午後に霧が立ち、直射日光を浴びすぎない。湿度が高く、高地にあるため夏にも気温が10度台と高温にさらされない。また、低緯度の地域にあるため、冬にもひどく寒くならない。こういった条件を兼ねそろえた地域なのである。

IMG_2691【2015.12.25】阿里山の雲霧

 ところで、この阿里山、次の日の朝、日の出をみることを楽しみにしてやってきたのに、本当に晴れるんだろうか。不安になってくる。いくら朝は晴れて、午後に霧が立つのが阿里山の天候だとはいえども、それが本当なのかは体験してみないと分からない。

IMG_2686【2015.12.25】阿里山の雲霧

 日の出をみるために、次の日は朝4時半には起きて山を登る必要があった。だから、日没後は宿で休み、次の日に備えることにした。 

■2015年 南台湾4泊5日
<1日目>
#0082.バニラエアで高雄行き
#0083.果物屋さんで釈迦頭を買っていく
#0084.台鉄の旅のお供に台鉄弁当!
#0085.台南の宝くじ売り場で1000円をする
#0089.台南・武聖夜市を行く 
<2日目>
#0090.赤嵌楼 - 台南に赤く聳える
#0091.台南モダンのハヤシ百貨店 1
#0092.台南モダンのハヤシ百貨店 2 
#0093.台南孔子廟で「書」のおもてなし
#0094.南台湾でしか食べられない「丹丹漢堡(丹丹ハンバーガー)」
#0095.台南 - 清代と日本統治時代が重なり合う街
#0096.台南・花園夜市を食う!
#0097.台南・花園夜市を遊ぶ!
<3日目>
#0100.阿里山森林鉄路で嘉義から奮起湖へ
#0101.奮起湖 - ノスタルジックな山あいの集落
#0102.阿里山旅行記1 - 阿里山で森林浴をする
#0103.阿里山旅行記2 - 雲霧に覆われる阿里山
#0104.阿里山旅行記3 - 台湾一標高の高いところにあるセブンイレブン
<4日目>
#0105.阿里山旅行記4 - 朝4時半に起床し山を登る
#0106.阿里山旅行記5 - ご来光と帝雉  
#0107.阿里山旅行記6 - 阿里山に残る日本寺院「慈雲寺」
#0108.阿里山旅行記7 - 森に佇む姉妹潭
#0109.阿里山旅行記8 - バスで阿里山から嘉義まで一気に下る
#0110.関子嶺温泉への行き方
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<5日目>
#0112.関子嶺温泉の泥湯を心ゆくまで楽しむ
#0113.関子嶺温泉街を散策する
#0114.南台湾4泊5日のしめくくり


 阿里山森林遊楽区に入る。訪問客は入口で、入場料を支払わなくてはならない。平日は150TWD(約525円)、休日は200TWD(約700円)、学生の場合は100TWD(約350円)となっている。
 ちなみに阿里山は、特定の山の名前ではない。嘉義県東部の高山地帯を指す地域名である。だから、「阿里山の頂上」というものは存在しない。

alishanmap

 宿にチェックインしようとしたところ、まだ部屋の準備ができていない、1時間ほど待ってくれとのことだったので、周辺を散策することにした。
 標高2138mの地点にある神木駅へと向かう。日本統治時代の1914年の駅名は「御神木駅」だったという。伐採されて多くが無くなってしまったというが、現在も周辺には推定樹齢1000年以上の20本弱残されている。

IMG_2576【2015.12.25】神木駅

 台湾の観光地はどこに行っても大陸からの旅行客が多いが、阿里山には特に大陸からの団体ツアー客が多い。この森の中の駅も例外ではなかった。団体ツアー客には必ずガイドがついて、列の後ろの方の人にも説明が聞こえるよう大きな声で話さなくてはならない。中には拡声器をもって話すガイドもいる。だから、静寂な森という雰囲気は損なわれていた。大陸からの観光客の旅行スタイルがはやいところ、団体旅行から個人旅行へと移行してくれればありがたいのだけれども、日本人も高度経済成長期、バブル期に渡って長くそうやって海外旅行に繰り出したということを考えると、移行には時間がかかるだろう。

IMG_2588【2015.12.25】神木駅

 さきほどまで晴れ間も指していたのに、あたりには深い霧がたちこめるようになった。

IMG_2591【2015.12.25】森林

 幻想的な景色だと思う。

IMG_2597【2015.12.25】森林

 空気は澄んでいるけれども、標高が高いのか、空気の薄さは感じられる。小腹が空いたので、奮起湖で買っておいたもう一つの弁当を食べる。

IMG_2592【2015.12.25】奮起湖弁当

 もうすっかり冷めてしまったが、おいしく食べられた。

IMG_2626【2015.12.25】神木駅

 神木駅には30分に一回ずつ、列車が発着する。

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【2015.12.26】神木

 神木とされる推定樹齢の長い木々はあまりにも大きくて、ひとつの写真に収めることができない。
 森の空気をたくさん吸って、肺が綺麗になったような気がした。

■阿里山森林遊楽区
入場料
・大人(平日):200TWD(約700円)
・大人(休日):150TWD(約525円)
・学生:100TWD(約350円)

■2015年 南台湾4泊5日
<1日目>
#0082.バニラエアで高雄行き
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<2日目>
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#0092.台南モダンのハヤシ百貨店 2 
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<3日目>
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#0103.阿里山旅行記2 - 雲霧に覆われる阿里山
#0104.阿里山旅行記3 - 台湾一標高の高いところにあるセブンイレブン
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#0107.阿里山旅行記6 - 阿里山に残る日本寺院「慈雲寺」
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#0112.関子嶺温泉の泥湯を心ゆくまで楽しむ
#0113.関子嶺温泉街を散策する
#0114.南台湾4泊5日のしめくくり


 嘉義駅から2時間半かけて、標高1400mの地点にある奮起湖駅に到着する。列車の終着駅である。現在、阿里山のさらに標高の高いところに行くには、ここからバスに乗り換える必要がある。奮起湖駅から先は、地震や大雨による土砂崩れによる被害が相次ぎ、2009年から6年間に渡る復旧工事をおこなっている。2015年に工事が一段落し、2015年12月25日、つまり僕がこの森林鉄道に乗った日の6年ぶりの全線開通に向けて2015年9月から試運転が行われたが、2015年9月下旬に台湾を襲った台風21号の影響で再び、不通区間で土砂崩れが発生し、残念ながら、2015年内の全線開通は断念された。

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【2015.12.25】奮起湖駅

 天気が良くなった。良くなったというよりは、移動による高度上昇で、雲の上へと抜け出てきたからであろう。
 標高800mから1600mまでの地帯は「亜熱帯林」として紹介されていたが、ここまでくると、だいぶ、温帯林へと近づいているように思える。日本のどこかの山林の景色とも見まがう。

IMG_2530【2015.12.25】阿里山森林鉄路車両

 「奮起湖」というのはここにある集落の名称である。実際に、湖があるというわけではない。ここに来るまでは、てっきり、湖でもあるのかと思っていた。閩南語で「湖」は、窪地という意味でも用いられ、東西と北の三方が山に囲まれた地形のようすを表しているという。霧や雲がたちこめて、窪地にある集落があたかも湖のようにみえる、ということもあるかもしれない。

IMG_2551【2015.12.25】奮起湖集落

 この集落は、「南台湾の九份」との別称もあり、ノスタルジックなイメージがある。

IMG_2538【2015.12.25】桜

 冬の桜の花が咲いている。
 日本統治時代から、この駅は阿里山森林鉄道最大の途中駅だったという。スイッチバック、上下線の列車のすれ違いのため列車はこの駅でしばらく、停車しなくてはならなかったため、昼間、乗客や機関士はこの地で休憩をとったという。それは日本統治時代も、日本統治時代が終わり林業が廃れ、観光による利用が主となった中華民国時代においても変わらなかった。1960年代頃、そんな彼らに販売し始めた弁当が評判を呼び、たちまち集落の名物となったという。それが、奮起湖弁当(奮起湖便當)である。

IMG_2543【2015.12.25】奮起湖弁当

 大体どこのお店でも、一食120TWD(約420円)。鶏肉と豚肉、高原野菜、筍、キャベツ、茶卵などが入っている。1970年台に阿里山方面への道路が開通してからは、鉄道の利用者が激減したため、一時は弁当そのものの存続も危ぶまれたというが、やはりその味は評判がよく、次第に全国区で有名になり、なんとか持ちこたえたとか。現在台湾で、奮起湖弁当を知らない人はいないという。
 台湾の弁当は、温かいまま食べるのが流儀だそうだ。

IMG_2555【2015.12.25】奮起湖集落

 お弁当を食べてから、阿里山地域の名物である愛玉子の飲み物を飲みながら、バスの出発時間を、周囲を散策しつつ待った。

■2015年 南台湾4泊5日
<1日目>
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