地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

 ノンキャウからムアンゴイまでは、スピードボートでオウ川を遡る。
 20kmほどを移動する。

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【2017.12.17】オウ川

 気温は20度にも満たず、陽射しもない。

IMG_8069【2017.12.17】オウ川

 その中を、スピードボートで行くのだから、風が寒くてしょうがない。

IMG_8074【2017.12.17】オウ川

 写真を撮ろうと、ボートの外に顔を出すたびに冷たさを感じる。

IMG_8076【2017.12.17】水牛

 水牛が水浴びをしている。

IMG_8080【2017.12.17】オウ川

 ラオスの人々は暖かく着こんでいたからよかったものの、外国人観光客には半袖半ズボンの人もいて、凍えていた。

IMG_8083【2017.12.17】オウ川

 我々よりも少し遅れて出発したもう一艘は、乗せている人の数が少ないからか、我々のボートよりも速度が速いようで、少しずつ追いついてきた。

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【2017.12.17】オウ川

 しかし、我々のボートはムアンゴイへと直行するものであったのに対し、後発のボートはいくつかの集落によっていくものだから、後発のボートが我々のボートを完全に抜き去ることはなかった。

IMG_8089【2017.12.17】オウ川

 旅行客が訪れるのはノンキャウと、それから、ムアンゴイであって、その中間にあるいくつかの集落は、そもそもGoogle Mapに記載も無ければ、名前も知られていない。

IMG_8092【2017.12.17】集落

 それらの集落は、舗装されていない赤土の土地に、高床式の木と竹で組まれた家々がある、そんな集落だった。

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 ボートは約70分ほどで、ムアンゴイへと到着する。

IMG_8104【2017.12.17】ムアンゴイにて

 ボートが速度を落とすと急に、暖かく感じられる。

IMG_8107【2017.12.17】ムアンゴイにて

 ガイドブックなどでは「秘境」として知られるムアンゴイであるが、こうやってボートを乗ってやってくると、それは、オウ川沿いの大集落であって、秘境とは思えない。大集落の出現にほっとする、そういうところである。

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 荷物はリュックサック一つだけだったから、中から荷物を取り出す作業を待つ必要はなかった。

IMG_8110【2017.12.17】ムアンゴイにて

 ムアンゴイの集落へと、上がっていく

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 空気が澄んでいる。

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【2017.12.17】ムアンゴイにて

 僧たちはこのボートに、届け物があるらしく、それを取りに来ていたようだった。
 ちょうど階段を上ったところで、その日、宿泊する予定にしていたNing Ning Guesthouseの従業員に「日本から来たMr.○○か?」と英語で話しかけられ、チェックインした。


 ノンキャウからムアンゴイへの行き方は、旅行者にとってはスピードボートが唯一の手段となる。

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【2017.12.17】ノンキャウにて

 ノンキャウの船着場へと向かう。

IMG_8045【2017.12.17】ノンキャウにて

 前の日、夕食を食べたレストランの前を通る。よく見たら、WELCOMEと書いてあるのは、不発弾の殻である。ベトナム戦争の際、北ベトナム軍がラオスに潜伏していると考えたアメリカ軍は、ラオス北部の山間部を中心に連日、爆撃をおこなったという歴史がある。200~300万トンの爆弾が落とされ、そのうちの3分の1ほどが不発弾としてラオスの国土に残されている。

IMG_8047【2017.12.17】ノンキャウにて

 ノンキャウもまた、ベトナム戦争の巻き添えとなった歴史の傷が完全に癒えてはいないのだろう。

IMG_8049【2017.12.17】ノンキャウにて

 船着場は川沿いにあるから、坂を下ることになる。

IMG_8050【2017.12.17】船着場へ

 船着場といっても、ただ、川沿いにボートを停泊させる簡易的な施設があるだけだ。

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 将来的には、港湾施設ともいえるものが建設される予定らしい。

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 ノンキャウからムアンゴイへと行くボートは、

 10:30(ムアンゴイ経由ムアンクア行き), 14:30(ムアンゴイ行き)

 の2便がある。

IMG_8053【2017.12.17】船着場にて

 料金は、25000キップ(約330円)である。
 なお、ノンキャウからムアンゴイへと行く便は1日2便あるものの、ムアンゴイからノンキャウへと戻る便は1日1便の9:30発となる。そのためこれらを用いると、ノンキャウからムアンゴイに日帰りで行くことはできない。定期便を利用せず、ボートをチャーターするという方法もあるが、片道・往復を問わず100万kip(約13000円)ほどの料金がかかる。20人ほどが1人あたり25000キップずつを出し合って運航されるボートは、ノンキャウとムアンゴイを往復することで100万kipほどの収入を得られるのだということを考えれば、チャーターの料金は妥当なものだと思う。

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 地元の人と、外国人観光客が乗り合う。

IMG_8056【2017.12.17】船着場にて

 同じボートに乗り合わせた外国人観光客は僕を除いてみな、欧米人だった。

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 ボートは人だけでなく、貨物も積んでいく。

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 人は1艘のボートには乗り切れなかったため、2艘のボートに分かれて乗ることになった。
 1艘はムアンゴイに直行するが、もう1艘は川沿いのいくつかの集落に停まりながら、ムアンゴイへと向かうものだった。

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【2017.12.17】船着場にて

 地元の人は、中国語の書かれた、中国の品物をたくさん詰めた袋を両手に持って、ボートに乗りこんだりしていた。こういうのはタイでは見られない。それから、たくさんの玉ねぎといった、農作物も乗った。ノンキャウは、自動車による物流と、スピードボートによる物流の交わるところなのだ。
 結局、全ての乗客と貨物をのせるのに時間がかかり、定刻より20分ほど遅れて、ボートは出発したのだった。


 山から下りて喉も乾いていたし、お腹も空いていたから何かを食べることした。

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【2017.12.17】ノンキャウにて

 インド料理を食べにいくことにした。

IMG_8016【2017.12.17】ノンキャウにて

 「DEEN INDIAN FOOD」というインド料理のレストランだ。

IMG_8028【2017.12.17】DEEN INDIAN FOOD

 前の日、どこで夕食を食べようかと見て回っていた時、町で一番賑わっているなあと思いつつ、せっかくラオスにやってきたのだからインドではなくてとりあえずラオスの料理を食べようとパスしたレストランだったが、気にはなっていたのだった。
 ラオスコーヒーとカレーのセットを注文する。

IMG_8020【2017.12.17】ラオスコーヒー

 ラオスコーヒーというのは、濃厚な練乳の入ったコーヒーで、ベトナムコーヒーに似ているものだった。
 前の日、ずいぶんと賑わっていたけれども、まだ正午を回っていない時間だったためか、客はほとんどいなかった。WiFiが利用できたから、コーヒーを飲み、スマートフォンをいじりながら、カレーが出てくるのを待った…。

 …。

 結局、カレーが出てくるのに、50分くらいの時間がかかった。どうせ、ノンキャウ。これといってすることもない町だから、それでいいのだろう。実際、これだけ待たなくてはならなかったのは、僕がランチタイムとされる時間よりも早く行ってしまい、まだカレーの準備ができていなかったからだと思う。正午を過ぎてから、行った方がよいと思う。

IMG_8023【2017.12.17】カレー

 お米はラオスのお米で、インドのものとは違い、日本のお米に似ている。(ラオスのお米は、タイのものよりも粘り気があってやや、日本のものに近づく)どれも、とてもおいしかった。
 コーヒーと合わせて、40000kip(約520円)ほどしか払っていないから、リーズナブルだと思う。

IMG_8030【2017.12.17】ノンキャウにて

 ところで、インドからの移民が、ラオスの山奥の村にもいるというのが不思議だった。一体、あのインドの人たちは何を思ってラオスの山奥の村に、インド料理のレストランを開くことを思いついたのだろう。インドからラオスへの人の流れ、そういうものは一度も考えたことがない。

IMG_8032【2017.12.17】ノンキャウにて

 そう考えるとノンキャウはずいぶん、国際的なところである。ただの山奥の村のように見えて、世界中からの観光客で溢れ、インド料理店で働くインドからの移民もいる。

IMG_8033【2017.12.17】ノンキャウにて

 ノンキャウからは次の目的地、ムアンゴイ(ເມືອງ​ງອຍ)はオウ川の上流にある村で、ノンキャウからスピードボートに乗っていくことになる。

IMG_8035【2017.12.17】ノンキャウにて

 宿をチェックアウトしてから、ノンキャウの船着場へと向かった。


 植物の蔓などをくぐりながら、山を登っていく。

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【2017.12.17】山道にて

 外国人観光客を何組か、抜いていく。そのうち、ドイツから来た人たちと話したが、「ドイツ国民は福島の原子力発電所の事故に関心を持っています。不幸なできごとでしたね」と言われる。あの事故からすでに7年が経過したが、未だに気をつかわれている。

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 外国人観光客を抜くことはあったが、現地の人を追い抜くことはなかった。地元の少年たちには、颯爽と抜かれていってしまった。

IMG_7968【2017.12.17】ついに頂上へ

 登山口の案内板では登山口から頂上までの所要時間1時間半ほどとされていたが、結局、1時間と5分ほどで登ることができた。

IMG_7969【2017.12.17】頂上からの景色

 頂上からは周囲を360度、見回すことができる。

IMG_7972【2017.12.17】ノンキャウの町

 眼下には、ノンキャウの町が見える。

IMG_7983【2017.12.17】頂上からの景色

 ひたすら山が続く。あの方角は、中国方面である。

IMG_7985【2017.12.17】ノンキャウの町

 ノンキャウの町は、急な山と川に挟まれた平たい土地ある。
 そこにたまたま人間の居住に適した地形があって、そこに人間が住みつき、それが町をなした。そういうことがよく分かる。

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 橋を時折、人や車が行き交う。

IMG_7988【2017.12.17】ノンキャウの町

 とても、のどかなところだ。

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 しばらくすると、雲が薄くなり始めた。

IMG_7992【2017.12.17】頂上にて

 ノンキャウの町に、日が当たる。

IMG_7996【2017.12.17】頂上からの景色

 そうすると、町があたかも宝物であるかのように光り始める。

IMG_8001【2017.12.17】頂上からの景色

 それはとても、幻想的な景色である。

IMG_8004【2017.12.17】頂上にて

 上には、欧米人観光客やタイ人観光客、それから地元のラオスの人など、たくさんの人で賑わっていた。
 小一時間、景色を楽しんでから山を下る。

IMG_8009【2017.12.17】下山

 すれ違う登山客ごとに、頂上までの時間をきかれながらの下山となった。
 結局、下るのには、60分弱かかった。上るのに、60分と少ししかかからなかったからもっと早く下れると思ったのに、そうはいかなかった。

IMG_8011【2017.12.17】山を下り終える

 一時的に雲が薄くなったものの、ノンキャウの町はまた雲で覆われるようになった。
 ノンキャウを訪れる人にはぜひ、登ってほしい山だった。


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