地球の覗き方

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 重慶といえば火鍋!
 せっかく重慶にやってきたのだから、重慶で一番おいしい火鍋を食べようと思ってやってきたのが「珮姐老火鍋(珮姐老火锅)」だ。

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【2017.9.16】珮姐老火鍋にて

 重慶火鍋ランキングで1位になったことのある店で、本店とその系列店にはいつも行列ができるという。重慶市内は街中に火鍋の匂いがこびりつくように、たくさんの火鍋の店があるが、行列ができるものはめったにない。まず番号札をとり、店舗の前の椅子で待ち続ける。
 その間、四川省出身の友人にきく。

僕 : 「火鍋は、お店によってそこまで味が違うのだろうか」
友人 : 「いや、あまり差はないと思う(笑)」
僕 : 「では、この行列はなんなんだ」
友人 : 「中国の人は、ランキングに弱いから、一度、ランキングで1位になったものは無条件でよいと思いこむ」

 そういうことのなのだろうか。
 それでも味がよくなかったら、人気は長く続かないと思う。

僕 : 「それでも、多くの人がお店の前で待つ価値があると思っているということは…」
友人 : 「面倒くさがりの中国人ですら待ち続けるのだから、相当のものかもしれないね」

 結局、2時間近くも待ってしまった。
 途中、諦めかけたが、「それでも、これだけの時間待ったのだからいま離れてはもったいない」と思うことの繰り返しで、2時間が経ってしまった。

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 まず、缶がでてきた。

IMG_4206【2017.9.16】缶

 ここには、胡麻油が入っている。

IMG_4208【2017.9.16】わ

 それを、碗にあける。

IMG_4209【2017.9.16】碗

 それから、にんにくをとる。

IMG_4207【2017.9.16】にんにく

 にんにくを、胡麻油の中に入れる。

IMG_4214【2017.9.16】胡麻油とにんにく

 そこに、ねぎを少々入れて、つけ汁の完成だという。

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 火鍋の辛さは「中度」を選択する。
 火鍋がぐつぐつと煮えている。

IMG_4212【2017.9.16】火鍋

 9つに区切られている。
 それらにさまざまな具材を入れて、食べる。

IMG_4218【2017.9.16】豚の腸

 豚の腸、それから牛の胃。

IMG_4219【2017.9.16】牛の胃

 火鍋はもともと、国共内戦時、お金持ちの人たちによって食べられず捨てられるだけであった家畜の内臓を、貧乏な人たちがいかにして食べるかという知恵から生まれた食文化であるため、本場の火鍋は肉というよりはホルモンや内臓を食べるのが主である。これはあまり、日本では知られていない点だと思う。

IMG_4221【2017.9.16】

 その他、じゃがいもやきのこなどが出てくる。
 ふつうの肉も食べたかったから牛肉も注文したが、これは真っ赤な唐辛子がびっしりとくっついた状態で出てきた。ただでさえ辛い、ぐつぐつと煮えた火鍋に、さらに唐辛子を投入しなくてはならない理由が何なのだろうか。

IMG_4222【2017.9.16】揚げ物

 揚げ物などもあって、これを投入してもよい。

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 火鍋は非常においしかった。胡麻油とにんにくと、辛味がよく合う。さすが、火鍋ランキング1位のことだけはある。2時間、待ったかいがある。かつて経験したことのない味である。前の年、雲南省シャングリラで本場、四川の火鍋を食べた気になっていたが、それは違った。

 参考 : #0335.シャングリラで本格四川の火鍋を食す!

IMG_4216【2017.9.16】豚の脳

 そして、豚の脳といった、一見、珍奇な食材が出てくる。

IMG_4224【2017.9.16】豚の脳

 豚の脳は、豚一頭に対して、たくさんの分量をとれるものではないから、貴重な食材だと思う。
 ぷりぷりとしていて、クリーミーでもあり、おいしかった。

IMG_4228【2017.9.16】火鍋

 火鍋は食べ進めていくと、どんどん辛くなっていく。
 それは、火鍋が煮詰まって、かさが減る分、辛さが濃縮されるからだ。そして、胡麻油のつけ汁にも、火鍋の成分が入っていき、辛くなっていく。辛くてこれ以上は食べられない、そうなった時が、火鍋の引き上げ時である。
 1人100元(約1700円)ほどを食べた。
 友人は四川出身で火鍋を食べなれていたはずだが、食べ終わってからしばらくの間は、辛いものをあまりにもたくさん体に入れてしまったようだといいながら、腹痛に苦しんでいた。僕は、特になんともなかった。火鍋を味わう、それだけを目的に重慶を再訪するのもよいと思った。


 重慶の繁華街に、「解放碑」が立っている。

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【2017.9.16】解放碑

 1947年に、中華民国国民政府によって建てられた碑である。
 当初は「抗日戦争勝利記功碑」とされていたが、1949年に重慶が中国共産党の支配下に入ってから1950年には「重慶人民解放記念碑」と名を変えた。

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【2017.9.16】解放碑

 この解放碑の周辺は繁華街となっていて、解放碑歩行街という歩行者天国となっている。終始、たくさんの人で賑わっている。
 解放碑に関しては、観光名所として有名だからか、たくさんの人が写真を撮りにきているものの、ただ写真を撮って終わる、そういう類の観光名所である。内部に上れるというわけではないし、周囲にはたくさんのビルが建っていて、存在感も薄い。ただ、ガイドブックに掲載されているから特に考えもなく来る、そういったところだと思う。

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 解放碑を見終わってから、近くのビルの中にあった、「鮮芋仙(MeetFresh)」という台湾スイーツのお店でしばらく休んでいく。

IMG_4203【2017.9.16】豆花

 豆花を食べる。
 残念ながら、本場台湾のものほどおいしいとは思えないが、暑い中、高低差のある街中を歩き回っていたから、休憩するにはちょうどよかった。

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 また、外を歩く。

IMG_4194【2017.9.16】重慶国泰芸術中心

 「重慶国泰芸術中心」という、公共施設がある。
 美術館などの展示施設と、劇場の複合施設だという。

IMG_4197【2017.9.16】重慶国泰芸術中心

 なかなかインパクトのある建築だ。

IMG_4199【2017.9.16】重慶国泰芸術中心

 中国には凝ったつくりの大型公共建築物が多いが、重慶国泰芸術中心もその一つであると思う。
 そろそろ日が暮れるころだった。 


 洪崖洞へとやってくる。

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【2017.9.16】洪崖洞にて

 嘉陵江沿いの崖にある建築物で、重慶市中心部で、最もたくさんの観光客で賑わっているところでもある。

IMG_4188【2017.9.16】洪崖洞にて

 街中に高低差の多い重慶には川沿いに、「吊脚楼」という、水面にせり出した高床式の家屋が伝統的に建てられてきた。
 その家屋の様式を、高低差75mの崖に、13階建ての建物として復元したとされるものがこの洪崖洞である。

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【2017.9.16】洪崖洞にて

 2006年に竣工したものだが、鉄筋コンクリート造のその建物にはあまり風情はない。
 そして、いくら再現したとはいっても、かつてはこれほど大規模のものではなかったはずだから、「再現」だとか「復元」という言葉が果たして適切なのかは分からない。ただ、「吊脚楼」という建築様式からアイデアを得て、建てられた商業施設だとか、テーマパークだというのが正しいだろう。いわゆる「偽物」だ。

IMG_4174【2017.9.16】洪崖洞にて

 嘉陵江の両岸には、たくさんの高層ビルが並んでいる。

IMG_4173【2017.9.16】洪崖洞にて

 施設は宿泊施設や、商業施設として利用されている。

IMG_4172【2017.9.16】洪崖洞にて

 かつての重慶の街並みの写真が展示されていた。重慶の中心的繁華街である、解放碑のあたりだろう。昔の方が風情がある、そう思いながら見ていたが、よく見ると通行人がスマートフォンをにぎっていたり、人々の服も現代風で、いったい、何なのかよくわからない。

IMG_4191【2017.9.16】洪崖洞にて

 本物の「吊脚楼」を見たいのであれば、湖南省の鳳凰古城や、貴州省の銅仁古城などに行くべきだろう。

IMG_4169【2017.9.16】洪崖洞にて

 長居する気にはならなかった。

IMG_4168【2017.9.16】洪崖洞にて

 あまりにもたくさんの人でごった返していて、エレベーターにも乗れないほどだったからだ。


 重慶は山の街、坂の街だ。

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【2017.9.16】重慶にて

 どこに行くにも、階段や、坂を通っていかなくてはならない。
 坂を下って、長江沿いへと出る。

IMG_4134【2017.9.16】長江

 そこは港となっていて、クルーズ船のすがたも見える。

IMG_4144【2017.9.16】棒棒

 重慶は、上海にある河口から約2500kmほど内陸にある。それだけ内陸であるにもかかわらず、大都市であるのは重慶が、長江とその支流である嘉陵江が合流するところであり、かつてより舟運の拠点だったからだ。
 しかし、時代は舟運から、鉄道、自動車などの陸運に移り、中国における重慶の存在感は以前より低下している。
 長江と嘉陵江の合流地点である、朝天門へとやってくる。

IMG_4145【2017.9.16】長江と嘉陵江の合流地点

 長江の嘉陵江は、水の色が異なる。

朝天門

 運がよければ上のように長江側に茶色の水が、嘉陵江側に青色の水が交わるようすが見えると言うが、この日はそれほど色はくっきりとしていなかった。

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 それでもよく目を凝らしてみると、2種類の水が交差しているように見える。

IMG_4148【2017.9.16】重慶にて

 手前の水よりも、奥の水は青く見える。

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【2017.9.16】長江0km

 重慶には、長江0km地点の里程標がある。
 この地点が長江での起点というわけではないが、一つの基準点なのであろう。

IMG_4155【2017.9.16】重慶にて

 それにしてもよく、晴れている。

IMG_4159【2017.9.16】棒棒

 来た道を戻る。
 棒棒はクルーズ船にたくさんの荷物を運んでいる。

 参考 : #1049.重慶の「棒棒」という職業


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