カールスルーエ(Karlsruhe)駅でドイツの高速鉄道ICEから、フランスの高速鉄道TGVに乗り継ぐのに、24分ほどの待機時間があった。

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【2017.3.18】カールスルーエ駅にて

 ずっと高速鉄道の座席に座っているのもくたびれることだったから、24分ほどの乗り換え時間があって、歩いたりすることができるのは、ちょうどよいことだった。

IMG_0959【2017.3.18】カールスルーエ駅

 お腹が空いていたから、パンを買い求めた。

IMG_0970【2017.3.18】パン

 駅構内には、ベーカリーがある。
 駅構内でも、パンを焼いているのだ。

IMG_0964【2017.3.18】パン

 まずは、野菜とチーズが挟んであるパンを買う。
 ヨーロッパはチーズの種類が日本の比ではない上、味が非常によい。

IMG_0967【2017.3.18】パン

 それから、甘いパンも買った。
 まず、トレイにとって料金を支払う。店員はドイツ語を話した。思えば、カールスルーエ駅は、フランスとの国境の近く、フランスから高速鉄道が乗り入れているにも関わらず、フランスが近いことを感じさせるものは特になく、これから、ドイツを去るという実感はあまりなかった。

IMG_0969【2017.3.18】袋

 パンを袋につめるのは、店員の役目ではなく、自分の役目だった。出入口にある袋をとって、自らパンを袋につめて、ベーカリーをあとにした。
 7時32分発にカールスルーエ駅を発車する、パリ東(Paris Est)行きのTGV9570に乗車する。

IMG_0971【2017.3.18】パリ行き

 TGVの車両に乗ってまず感じたのは、車内の香水の臭いが強いということだった。
 そして、ICEと比較すると、暗い。暗い方がオシャレ、そういう認識なのだろうか、さすがフランスといったところか。
 4か月前、人生初めてのヨーロッパ旅行として、フランスを訪れた記憶がよみがえり、なんだか懐かしかった。

IMG_0973【2017.3.18】TGV車内にて

 放送はフランス語と、フランス語訛りのドイツ語と、フランス語訛りの英語でおこなわれた。フランス語訛りのドイツ語というのは初めて聞いたから、なんだか新鮮だった。

IMG_0977【2017.3.18】ストラスブール駅

 列車はしばらくすると、フランス国内に入る。ストラスブールを発車してからは、本当に速度が速い。
 530kmほどの距離を、2時間33分で移動する。平均速度は時速208kmほどにもなる。同じ高速鉄道とはいえ、ドイツのICEと比較すると、目が覚めるような速さだ。工業先進国の称号は、ドイツではなく、フランスに捧げたい(笑)

IMG_0981【2017.3.18】パリ東駅にて

 深夜のパリでは治安の心配もあって、貴重品などは上着のポケットに入れ、しっかりとチャックをしておく。パリ東駅や、パリ北駅は、ことさら治安が悪いのだ。そして、地下鉄駅構内で乗車券を購入する際、財布を出さなくても済むように、数ユーロの小銭はズボンのポケットに準備をしておいた。
 地下鉄駅の出入口では、どこの国からやってきた観光客たちだか分からないが、連れのうちのひとりが何かが見当たらないといいながら、焦燥した表情で、自分の旅行かばんとリュックサックの中をひっかきまわしていた。地下鉄のスリにでも、やられてしまったのだろうか。
 地下鉄の駅は相変わらず、しょんべんくさい。前の年の11月から、4か月ぶりに訪問するパリで、このような短い期間に、再び訪問することになるとは思いもよらなかったが、たった4か月では何も変わらない。
 予約しておいた、宿へと向かった。立地と価格で予約したゲストハウスだったが、韓国人オーナーのゲストハウスで、韓国語でたくさんのことが話せて便利だったし、フランスであるにもかかわらず、韓国と同様、土足厳禁のゲストハウスで室内が清潔に保たれているから、とてもよかった。

■Paranjib Guesthouse
 住所 : 23 Avenue Villemain, 14th arr., Paris, 75014
 料金 : ドミトリールームのベッド1台につき30ユーロ(約3900円)/泊