友人と、パリのラーメンを食べにいく。
 旅行中、辛いものを一度も食べていなかったから、何か辛いものを食べたいと言ったら、ラーメンを食べにいくことになってしまった(笑)

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【2017.3.19】ひぐま

 海外で日本の食べものを食べるのは、日本の文化が海外でどのように変化して、その土地に根付いているのかということを観察する面白さがあるから、悪くない。
  やってきたのは、オペラ地区にある「ひぐま(Higuma)」というレストランだった。

IMG_1100【2017.3.19】店内

 店内に入る。
 照明がやたらと明るい、白色の照明だ。パリのレストランに、これだけ照明の明るいレストランがあったっだろうか。ちっとも、おしゃれではない。事務室で食事でも、させられるようだ。日本らしいといえば、日本らしい。
 店内はパリの人々で、で賑わっている。

IMG_1097【2017.3.19】KIMUCHI LAMEN

 メニューを観察すると、日本料理店というよりは、日式中華のお店だ。
 辛いものが食べたかったから、キムチラーメン(KIMUCHI LAMEN)なるメニューを注文する。ところでキムチと言えば、韓国では「KIMCHI」と発音され、そう書かれるべきものだが、このレストランでは「KIMUCHI」と、キムチを日本式で読んだものをさらにアルファベットにしているその意図は、何なのだろうか。
 日式中華に、キムチ。これで、日本、中国、韓国の全てがここで融合している。

IMG_1099【2017.3.19】餃子

 サイドメニューの餃子が出てくる。味は、ふつうである。
 それから、キムチラーメンが登場する。

IMG_1104【2017.3.19】ラーメン

 しっかり辛くて、なかなかおいしかった。
 量も、多い。

IMG_1106【2017.3.19】キムチラーメン

 僕 : 「ところでこのお店、従業員、全員、中国人だね」
 友人 : 「日本人もいるよ」

 そういう友人が指した先に、ぺこぺことお辞儀をする女性従業員のすがたが見える。たしかに、日本人もいるようだ。

 友人 : 「調理を担当しているようではないけれども」

 もともとHigumaは1984年に創業した、フランスではじめてのラーメン店だという。おそらく初めの頃にはパリに滞在する日本人向けに、日本人が料理を作っていたのだろうけれども、今や違う。
 日中韓のフュージョン料理を、中国人の手で生産し、日本料理の名のもとで提供するレストランとなっている。ヨーロッパに行けば、日中韓の境界などあやふやなものだから、フランスの人はなんら不満もなく「日本料理」として消費して、満足に帰っていくのだろう(笑)
 パリ市内にいくつか支店のある、人気店舗だ。
 
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■ひぐま(Higuma)
 住所 : 32 Bis Rue Sainte-Anne, 75001 Paris
 営業時間 : 午前11時半~午後10時

 パリメトロの14号線に乗る。

IMG_1111【2017.3.19】14号線

 さきほど、運転が見合わせられていたが、運転は再開していた。

IMG_1112【2017.3.19】14号線

 途中、地下鉄を乗り換える。

IMG_1114【2017.3.19】Madeleine駅

 パリの、夜景を見に向かう。