カンチャナブリー方面行きの列車は、走っていく。 

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【2017.10.21】車窓

 冷房も、送風機もない木造の客車を牽引していく。

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 バンコク郊外を走っていく。

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 国鉄のこの区間の運行本数は一日に数えられるほどしかないから、郊外の駅で乗り降りする旅客は極めて少ない。ほとんどの乗客が、カンチャナブリー方面への旅行のために利用しているようで、バンコクから郊外へと移動する手段としては機能していないようだった。

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 タイでは3連休の初日だったためか、旅行客が非常に多く、多くの人が座れないでいた。

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 ちょうど雨季が明けて、乾季に入ったところだった。

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 みな、汗をぐっしょりかいていた。

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 このあまり快適とは言えない列車の旅が、なんだか懐かしくて人気の列車だとは言うが、4時間45分にもわたる乗車時間は、退屈する。

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 ひたすら、平地を走っていく。

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 それまで雨季の終わりのぐずついた天気が続いていたから、一転としてからりと晴れ上がり、気分はよかった。

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 車内では、これといってすることもない。
 窓際に座っていたから、入りこむ陽射しが強く、日焼けをする。

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 途中駅の駅舎が、中華寺院の形をしている。華僑の多い、町なのだろうか。

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 出発から3時間ほどが経過すると、平地だけの景色に変化が現れ、山が見え始めた。

IMG_4840【2017.10.21】車窓

 どうやら、カンチャナブリー県に入ったらしい。

IMG_4841【2017.10.21】カンチャナブリー駅

 山が見え始めて間もなく、カンチャナブリー(กาญจนบุรี)駅に到着する。バンコクから約117kmを、3時間かけて走ってやってきた。ここから列車は、旧日本軍によって強行的に建設される際に多くの死者を出したため「死の鉄道(Death Railway)」との別称を持つ、泰緬鉄道の区間に入り、終着駅であるナムトク(น้ำตก)駅へ向けて約77kmの距離をさらに進んでいく。