ローイクラトン(วันลอยกระทง, Loy Krathong)は、タイ陰暦の12月の満月の日に行われる祭りであり、陽暦でいうと大体、11月に行われる。
 2017年は、11月3日がローイクラトンの日だった。

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【2017.11.3】満月

 雨季が明けたばかりの川の水位が最も高い季節に、川の女神「プラ・メー・コンカー(พระแม่คงคา)」へ感謝の気持ちを伝えるために、クラトン(กระทง)と呼ばれる灯篭に火を灯し、流す。

IMG_5632【2017.11.3】ベンジャシリ公園にて

 クラトンは伝統的にはバナナの葉など、自然のものを用いて作られる。

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 そのため最後には魚に食べられて、河川を汚さないことになっている。

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 しかしこの頃は発泡スチロールなどの、人工物をまぜたクラトンも少なくなく、ロイクラトンが終わった後に、自治体は河川のクラトンの回収に追われたりするそうだ。
 パンなど魚の餌になるものを用いたものはいいとして、発泡スチロールで作ったものはできるだけ購入しない方がよいと思う。

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 ロイクラトンの日には、バンコクの各地の水辺で祭りがおこなわれる。

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 プロンポン駅前にあるベンジャシリ公園(สวนเบญจสิริ, Benchasiri Park)にも水辺がある。

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 その水辺は川ではなく、池ではあるが、たくさんの人が集まっている。

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 その場でクラトンを買い求めて、クラトンのろうそくに火を灯し、水面に差し伸べる。

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 さらさらとした風に乗って、少しずつ動いていく。

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 火はしばらくすると、消えてしまう。

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 まだ火がついているクラトンが、火の消えてしまったクラトンを映し出す。

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 深夜10時を回ってからも、たくさんの人が祈りを捧げている。 

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 バンコクの夜は更けていく。