夜が明けると成都は、曇っていた。

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【2017.11.19】宿にて

 成都は夏を除いては、日照時間が極めて少ない。

IMG_7103【2017.11.19】宿にて

 特に10月から2月までに平均日照時間は月あたり約50時間ほどにしかならない。そういう天気が半年も続くのだから、あまり天候にめぐまれた都市だとは言えない。

IMG_7105【2017.11.19】春熙路駅周辺

 成都は「中国一の美人の里」と言われる。日照時間が少なくかつ湿気のある気候であることから、肌が白く、つややかに保たれると考えられ、そういうイメージが生まれたのだという。日本では「秋田小町」という言葉が象徴するよう、秋田が美人の里と考えられているが、こちらも日本の都道府県庁所在地のうちもっとも年間日照時間が短いところであるから、中国と日本で、発想が似ているということが分かる。
 (ちなみに秋田の年平均日照時間が1600時間であるのに対し、成都市は1100時間弱である)

IMG_7107【2017.11.19】春熙路駅周辺

 中国のホテルにしてはめずらしく、日中、荷物を預かることはできないというので、成都市内を観光する前にまず、友人宅に荷物を置かせてもらうことにした。

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 成都地下鉄4号線・7号線「文化宮」駅が友人宅の最寄り駅だった。友人は、シェアハウスをして住んでいる。中国の都市部の若者の間では、シェアハウスが極めて一般的だという。
 友人宅の近くに「成都西村」という商業施設がある。

IMG_7112【2017.11.19】成都西村にて

 2008年に着工し2014年に竣工したという。

IMG_7113【2017.11.19】成都西村にて

 もともとクリエイティブ産業の拠点となるべく、開発したそうだ。

IMG_7115【2017.11.19】成都西村にて

 しかし今となっては、何かクリエイティブな香りのする、おしゃれな商業施設といった印象だ。

IMG_7116【2017.11.19】成都西村にて

 中庭では社会人がサッカーをしていた。

IMG_7117【2017.11.19】成都西村にて

 友人曰く、ある会社の社員たちが親善を深めるために、朝からサッカーをしに来ているのだそうだ。

 僕 : 「日曜日なのに、会社の行事でサッカーだって?日曜日も、休めないの?」
 友人 : 「うーん。でもほら、結婚相手や子どもを同伴している人もいるし、家族で過ごす時間は持てそうだけれども…」
 僕 : 「僕だったら、行かないなあ」

IMG_7120【2017.11.19】成都西村にて

 もうこれ以上、見るものもなかったので、成都西村をあとにした。