3月4日。春秋航空で茨城から上海へ、1519円で行く日がやってきた。(#0135.春秋航空・茨城から上海まで1519円のチケットを買ってみた)
 東京駅から茨城空港までの高速バスは所要時間が約100分で、空港利用者は500円で行くことができる(ただし、空港非利用者は別運賃)。これを利用しない手はない。
 同時に、東京都民にとって他の選択肢は無いともいえる。500円バス以外の他の公共交通機関で行こうとすると、東京駅を起点とする場合、東京上野ラインに乗車し常磐線の石岡駅から路線バスを利用する方法が考えられる、この方法では所要時間が150分かかる上運賃が2110円にもなる。時間もかかるし、お金もかかる。
 しかしこの高速バスを利用するには一点、留意しなくてはならないことがある。それは、乗車の前日午後7時にまでに予約をしておく必要があるということだ。

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 思いのほか満席になる場合が多く、特に春秋航空の茨城・上海便の直前の便の場合、3週間または1か月前からすでに満席となっている。このことを知らなかった僕は乗車1日前に高速バスを予約しようとしたのだが、僕も出発2時間半前に茨城空港に到着するバスは予約ができなかったため、出発4時間半前に到着するバスに乗って、空港で暇つぶしをすることを余儀なくされた。首都圏第三空港を名乗ってはいるものの、大部分の首都圏の住民にとって公共交通機関によるアクセスがよい空港だとは決していえないだろう。
 茨城空港から東京駅へのバスは、八重洲南口高速バス乗り場の3番乗り場から出発する。

IMG_4750【2016.3.4】東京駅にて

 乗車率は90%を超えていたと思うけれども満席ではなかったためか、予約したかどうかの確認は行われなかった。乗客は日本人、中国人ともにいたが、日本人に関しては空港利用者以外に、空港周辺の住民の利用が多かった。
 予定時間より5分遅れて105分で茨城空港に到着した。高速道路(常磐道)を下りてから片側一車線の一般道をひたすら走るため時間がかかる。料金は降車時に支払うが、搭乗券を購入したことを証明するものを提示しないと500円では利用できない。

IMG_4751【2016.3.4】茨城空港にて

 茨城空港はあたかもロードサイド市街地の一施設のようだ。
 正式名称は「百里基地」と呼ばれ、自衛隊の基地である。

IMG_4753【2016.3.4】戦闘機

 戦闘機が展示されていたりする。

IMG_4754【2016.3.4】戦闘機

 やはり、もともは軍用基地なのだ。空港周辺には、自衛官を募集するという内容の立ち看板がみられるなどする。

IMG_4757【2016.3.4】茨城空港にて

 空港にはこれといった施設はないが、2階にフードコートとカフェがあり、テーブルや椅子がたくさんならんでいて休憩することができる。他に、茨城県の名産品を販売する店舗やコンビニ、そして韓流ショップなどがあり、道の駅を彷彿させる。それにしても韓流ショップはなぜあるんだろう。
 空港内は閑古鳥が鳴いていて、職員同士、茨城弁で雑談をしている。羽田空港や成田空港のような、忙しい首都圏空港のイメージはない。首都圏第三空港なんて名前だけで、どちらかというと茨城県民のための茨城の地方空港といった感じだ。

IMG_4762【2016.3.4】茨城空港にて

 そんなのんびりとした空港だが、駐車場をみるとほぼ満車で利用者は少なくないものと思われる。それにしてもなんで白、グレー、黒の車ばかりなんだろう。茨城県民はモノトーンが好きなのだろうか。
 1300台の無料駐車場は何日停めても無料という太っ腹っぷりで、公共交通機関利用者ではないマイカー利用者にとってはとても便利だろう。

IMG_4759【2016.3.4】茨城空港にて

 デッキは無料で開放されていて飛行機の離着陸などを見ることができるが、そもそも運航便数が少ないからか、航空ファンのすがたは見当たらなかった。
 2階のカフェテリアで本を読んだりノートパソコンをいじっていたら、4時間半という待機時間はさほど長く感じられなかった。