上海で朝を迎える。初めて目にする、上海の街並み。到着してからすぐは、街歩きが楽しい。たくさんの発見がある。まず目についたのは、上海の街にあふれる洗濯物だった。

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【2016.3.5】老西門にて

 道路に物干し竿が出ていて、洗濯物が干されている。その前を人々が通勤している。

IMG_4796【2016.3.5】老西門にて

 物干し竿だけではなく、街路樹にも、電線にも、電柱柱の間に渡した紐にも洗濯物がかけられていて、街中が鮮やかなシャツやらズボンやら、下着で溢れる。上海は下着泥棒にとって絶好の活動場所ではないか!公衆の面前に、自分のパンツを堂々と晒している。そういう、恥じらいのないパンツを下着泥棒たちが好むかは分からないが。
 電線にまで洗濯物をかけるとは大胆である。人間の手では届かない高さのところにもかかっていて、そういった高さに洗濯物をかけるために、人々は引っ掛け棒を使っている。

IMG_4803【2016.3.5】洗濯物を干すための鉄の枠

 家々の窓からは、洗濯ものを干すための鉄の枠が張り出していて、天気がいいと、こういったところにも洗濯物が並ぶ。
 上海では街中に溢れる洗濯物の数が、その日の天気のよさを知るバロメーターのようになっているようだった。晴れて気温が上がる日にはたくさんの洗濯物を干し、曇りの日には最低限の洗濯物だけを干す。だから、天気がいい日には路地が洗濯物で華やいで、天気がぐずつけば、華やかさを失う。

IMG_4806【2016.3.5】公園にて

 公園に面している通りでは、植栽の上に布団を干しているようすなどもみられる。

IMG_4807【2016.3.5】公園にて

 この日は3月にしては非常に暖かく、最高気温が25度近くまで上がり、最高の洗濯日和だった。