上海近郊にある古鎮のひとつである、南翔古鎮へと向かう。もともと水郷地帯にある集落だったものが、上海市の拡張により都市の中に取り込まれ、都市の中の古鎮になってしまったものだという。
【2016.3.6】南翔古鎮
中国の江南地方らしい建築群が水路沿いに並ぶが、古鎮の域外は住宅団地がひたすら並んでいる。
【2016.3.6】南翔古鎮
古鎮というよりは繁華街だった。上海の中心部からたったの20kmという利便性の高い位置にある上、週末ということで予測はしていたものの、古鎮の情感というものがその騒がしさで損なわれていることは否めない。
【2016.3.6】南翔古鎮
水路を軸にして古鎮を見下ろすと、落ち着いた街並みのようにみえる。
【2016.3.6】南翔古鎮
大都市において歴史ある街並みを残していくことの難しさというものを感じる。上海は中国の経済成長に伴い、常に人口が流入していて新しい住宅や商業施設の需要がある地域だから、いっそのこと容積率を上げ住宅団地や、商業施設としてしまった方が儲かる場合が多い。住民もまた、補償金がもらえるのではないか、古い建築から新しい建築に住み替えることができれば施設がよくなって生活の質が上がるのではないかという期待から、必ずしも歴史のある街並みを守ろうとはしない。そういう状況において古鎮を保全しようとするならば、再開発をするよりも、古鎮として残す方が「儲かる」ということを証明しなくてはならない。上海や上海近郊の古鎮はどこもそういうストレスに晒されているように思える。南翔古鎮の過度な商業化はそういった文脈から考えることができる。
【2016.3.6】南翔古鎮
南翔は小籠包の発祥地と言われているとおり、たくさんの薄皮、肉汁多を謳った小籠包の専門店があったが、どこもひどく混雑していたので諦めた。たまたま「豪大大鷄排」というチキンのお店の看板が目に入る。台湾の「豪大大鷄排」は中国大陸にも進出していて、古鎮にも支店があったのでひとつ買う。
店員の女の子に「あなた、韓国人でしょう!」と言われたんだけれども、あいにく、日本人でした。ごめんなさい!このことは、抗日ドラマに出てくる陰険そうな日本兵よりも、韓国ドラマに出てくる爽やかイケメンな韓流芸能人に似ているという褒め言葉としていただくことにしよう(笑)
【2016.3.6】南翔古鎮
台湾では人間の顔ほどの大きさがあるビッグなチキンということで有名な豪大大鷄排なんだけれども、上海ではぶつ切りの状態で出てきたのは残念だった。そしてやたら塩辛い。本家台湾の方がずっとおいしいよなあ。
古鎮には、雲翔寺という寺院がある。8元の入場料を払う。寺院の前には日本語の説明板がある。
創建は505年という歴史あるお寺で、最初白鶴雲寺とも呼ばれて、清康熙帝から雲翔寺という名が賜れたと言い伝えられている、今まで使っている。雲翔寺は2000年から元の場所で再建し、2004年に完成する。江南地区に極まれな唐版を模して、上海西北地区に復帰がわりに早い建物の一つである。
文化大革命はこの地にも吹き荒れたようだ。
【2016.3.6】雲翔寺にて
それにしても唐風の建築を上海で、再び目にすることになるとは思わなかった。その2週間前、西安旅行の最後、これらの唐風の建築もしばらく目にすることはないとだろうと思い寂しい気持ちを抱きつつ西安を離れたのだが、このようなかたちで再開することとなるとは、なんとも言いえない懐かしさを感じるのである。
【2016.3.6】雲翔寺にて
のぼることのできる鐘楼があって、周囲を見渡すことができる。
【2016.3.6】雲翔寺にて
拝んでおく。
【2016.3.6】南翔古鎮にて
一通り見終えて、地下鉄11号線の南翔駅へと歩いて戻ることにした。
【2016.3.6】南翔古鎮にて
ぐずついた天気と人込みは残念だったが、思いがけない唐風の建築との出会いは印象的だった。
■南翔古鎮
地下鉄11号線南翔駅から徒歩約20分
【2016.3.6】南翔古鎮
中国の江南地方らしい建築群が水路沿いに並ぶが、古鎮の域外は住宅団地がひたすら並んでいる。
【2016.3.6】南翔古鎮
古鎮というよりは繁華街だった。上海の中心部からたったの20kmという利便性の高い位置にある上、週末ということで予測はしていたものの、古鎮の情感というものがその騒がしさで損なわれていることは否めない。
【2016.3.6】南翔古鎮
水路を軸にして古鎮を見下ろすと、落ち着いた街並みのようにみえる。
【2016.3.6】南翔古鎮
大都市において歴史ある街並みを残していくことの難しさというものを感じる。上海は中国の経済成長に伴い、常に人口が流入していて新しい住宅や商業施設の需要がある地域だから、いっそのこと容積率を上げ住宅団地や、商業施設としてしまった方が儲かる場合が多い。住民もまた、補償金がもらえるのではないか、古い建築から新しい建築に住み替えることができれば施設がよくなって生活の質が上がるのではないかという期待から、必ずしも歴史のある街並みを守ろうとはしない。そういう状況において古鎮を保全しようとするならば、再開発をするよりも、古鎮として残す方が「儲かる」ということを証明しなくてはならない。上海や上海近郊の古鎮はどこもそういうストレスに晒されているように思える。南翔古鎮の過度な商業化はそういった文脈から考えることができる。
【2016.3.6】南翔古鎮
南翔は小籠包の発祥地と言われているとおり、たくさんの薄皮、肉汁多を謳った小籠包の専門店があったが、どこもひどく混雑していたので諦めた。たまたま「豪大大鷄排」というチキンのお店の看板が目に入る。台湾の「豪大大鷄排」は中国大陸にも進出していて、古鎮にも支店があったのでひとつ買う。
店員の女の子に「あなた、韓国人でしょう!」と言われたんだけれども、あいにく、日本人でした。ごめんなさい!このことは、抗日ドラマに出てくる陰険そうな日本兵よりも、韓国ドラマに出てくる爽やかイケメンな韓流芸能人に似ているという褒め言葉としていただくことにしよう(笑)
【2016.3.6】南翔古鎮
台湾では人間の顔ほどの大きさがあるビッグなチキンということで有名な豪大大鷄排なんだけれども、上海ではぶつ切りの状態で出てきたのは残念だった。そしてやたら塩辛い。本家台湾の方がずっとおいしいよなあ。
古鎮には、雲翔寺という寺院がある。8元の入場料を払う。寺院の前には日本語の説明板がある。
創建は505年という歴史あるお寺で、最初白鶴雲寺とも呼ばれて、清康熙帝から雲翔寺という名が賜れたと言い伝えられている、今まで使っている。雲翔寺は2000年から元の場所で再建し、2004年に完成する。江南地区に極まれな唐版を模して、上海西北地区に復帰がわりに早い建物の一つである。
文化大革命はこの地にも吹き荒れたようだ。
【2016.3.6】雲翔寺にて
それにしても唐風の建築を上海で、再び目にすることになるとは思わなかった。その2週間前、西安旅行の最後、これらの唐風の建築もしばらく目にすることはないとだろうと思い寂しい気持ちを抱きつつ西安を離れたのだが、このようなかたちで再開することとなるとは、なんとも言いえない懐かしさを感じるのである。
【2016.3.6】雲翔寺にて
のぼることのできる鐘楼があって、周囲を見渡すことができる。
【2016.3.6】雲翔寺にて
拝んでおく。
【2016.3.6】南翔古鎮にて
一通り見終えて、地下鉄11号線の南翔駅へと歩いて戻ることにした。
【2016.3.6】南翔古鎮にて
ぐずついた天気と人込みは残念だったが、思いがけない唐風の建築との出会いは印象的だった。
■南翔古鎮
地下鉄11号線南翔駅から徒歩約20分