地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

2017年05月

 以前から、新大久保に気になるお店があった。
 それは、「小魏鴨脖」というお店である。

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【2017.4.1】小魏鴨脖店

 簡体字の店名にしろ、そのけばけばしいネオンサインにしろ、見るからに「中国大陸」といった外観なのだ。
 新大久保といえばコリアタウンとして有名ではあるけれども、実質的には多国籍的な街なのである。特に、新大久保駅の西側は、中国系、ベトナム等東南アジア系、ネパール系、イスラム系などが集まり、その様相が強い。つまり、新大久保は必ずしも、韓国料理だけを食べにいけばいい街ではないのである(笑)
 新大久保というのは、たくさんの語学学校や専門学校が立地しているし、新宿や歌舞伎町から近く、繁華街で夜遅くまで働いても歩いて帰ってくることができることから、外国人が集積しやすい。
 店内へと入るが、日本語はあまり通じなかった。

IMG_1320【2017.4.1】店内にて

 日本語で話しかけると、店員同士が中国語で、「あれは日本語でなんて言うんだっけ」ということを話し始めるという、そういう状態だった。来日間もない状態で日本語もままならないが、とりあえず、バイト代はほしいといった留学生はこういうところで働くのだろう。

IMG_1333【2017.4.1】米線

 鴨料理のお店ではあるが、米線を食べに来たのだった。
 注文は中国語でするしかなかったが、メニューを指さすだけでも注文はできそうだったから、中国語が分からなくてもこれといって問題はなさそうだったし、店員たちは「日本人のお客さんが来るとは面白い」といった、陽気な対応をしてくれたから、それはよかった。

IMG_1328【2017.4.1】店内にて

 前の年に雲南省麗江で食べた米線の味をもう一度、体験したいと思ってやってきたのだった。
(#0314.麗江古城の生気溢れる朝の景色)

IMG_1319【2017.4.1】店内にて

 以前、雲南省麗江で食べたものと似て、ぐつぐつと沸騰しているものが出てきた。

IMG_1322【2017.4.1】米線

 その香辛料の匂いからして、まさに中国大陸のそれそのものだった。

IMG_1326【2017.4.1】米線

 東京23区の950万人の人口のうち、40万人が外国人という時代にあって、東京もずいぶんと多国籍な、それも、日本人の口に合わせた味ではない、東京に在住する外国人のための本場そのものの味を提供する食堂が増えたように思う。
 店内は中国人しかいなかった。どんなにおしゃれな服を着ていても、この辛い米線を一生懸命にすすっていたから、この東京という見栄をはらなくては生きていけない大都会にやってきても、やはり故郷の味は忘れられないものなのだと思った。
 僕はとてもおいしいと思ったし、また食べにいきたいと思うが、日本人全員の口に合うかどうかは自信を持って言えない。また、何人かの客は、メニューには書いてなかったものを注文して、食べていたように見えた。一体それがどういう仕組みになっているのか、よく分からなかった。いや、ただ、僕がメニューを見落としだだけかもしれないが。

IMG_1338【2017.4.1】新大久保にて

 新大久保で、本場中国を味わえる。
 東京のど真ん中で熱々の米線が食べられるとは。また、行きたいものである。

■小魏鴨脖店
 住所 : 東京都新宿区百人町1-17-9
 24時間営業


 神戸の、新長田へとやってくる。

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【2017.2.16】新長田駅前にて

 雲一つない、晴れの日だった。

IMG_7443【2017.2.16】新長田駅前にて

 新長田駅の近くには、公園がある。

IMG_7450【2017.2.16】新長田駅前にて

 JRの線路の南側にあって、若松公園という。

IMG_7447【2017.2.16】新長田駅前にて

 そこには、鉄人28号のモニュメントが立っている。

IMG_7449【2017.2.16】新長田駅前にて

 もともと、1995年の阪神淡路大震災によって甚大な被害を受けた当地域の震災復興のシンボルとして、2009年に建てられたものだ。

IMG_7451【2017.2.16】新長田駅前にて

 周辺の低層に商業施設が入り、上層階に団地が入る建物は、震災復興の再開発事業によって建てられた建物である。このあたりはかつて、たくさんのものが焼け、たくさんの人が犠牲になってしまった。

IMG_7455【2017.2.16】新長田駅前にて

 しかし、阪神淡路大震災から20年以上が経過し、町を行き交う若い人はもう当時のことは記憶にない。

IMG_7456【2017.2.16】新長田駅前にて

 それでも、鉄人28号が立っているのを見れば、そういう歴史があったということを感じることはできる。
 そして、ただ、歴史が忘却されていくことに、抗うことができる。

IMG_7458【2017.2.16】新長田駅前にて

 しばらく、周辺を歩いた。

IMG_7463【2017.2.16】六間道商店街

 時々、古い建物などもあって、1995年の阪神淡路大震災の時に、全てが崩れてしまったというわけでもなかったということが分かる。

IMG_7461【2017.2.16】神戸市長田区にて

 平日の昼間だったからか、あたりは静かだった。

IMG_7464【2017.2.16】神戸市長田区にて

 このあたりのアーケードは、夏にだけ、日よけとして開かれる、そういうアーケードなのだろうか。

IMG_7465【2017.2.16】神戸市長田区にて

 それから、夜に高速バスで神戸から東京へと戻った。 
 2月5日に仕事の関係で東京から鹿児島へと向かい、それから那覇へと向かい、それから南大東島で2泊をし、また、用事で福岡へと向かう。それから、関西を経由して、12日ぶりに東京へと戻ったのだった。


 日の出前に宿を出発し、福岡空港へと向かう。
 日本航空JL2050便で福岡空港から、大阪・伊丹空港へと向かう。

 福岡 7:00 → 伊丹 8:10

 エンブラエルのERJ-170という、4列の機材で運行された。福岡と大阪という、日本の大都市同士を結ぶ航空路線であるが、利用者はあまり多くはないようだ。
 そして、乗客のほとんどがスーツを着たビジネスマンで、これから、出勤するようだった。混雑のない、通勤列車のようだった。

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【2017.2.16】関西上空にて

 離陸から数十分後にはすでに、関西地方の上空に到着した。関西地方もPM2.5の影響か、霞みが見られた。
 それから、高度を下げて、伊丹空港に到着した。

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【2017.2.16】伊丹空港にて

 伊丹空港へやってくるのは、これが初めてだった。
 思えば大阪には、鉄道か高速バスを利用して、飛行機を利用するにしても関西国際空港から入ることが多かったから、伊丹空港へやってきたことはなかった。

IMG_7410【2017.2.16】伊丹空港にて

 伊丹空港と言えば、日本で7番目の規模の利用者数を誇る空港ではある。
 2016年には、羽田空港(8012万人)、成田空港(3658万人)、関西国際空港(2513万人)、福岡空港(2199万人)、新千歳空港(2131万人)、那覇空港(1967万人)に次ぐ、1492万人の利用者があった。

IMG_7412【2017.2.16】伊丹空港にて

 空港から、モノレールで大阪市内へと向かう。

IMG_7413【2017.2.16】伊丹空港にて

 国際線がないのにも関わらず、「大阪国際空港」と書いてある。

IMG_7415【2017.2.16】大阪国際空港

 現状に即さないのだから、「国際」の二文字は抜けばよいと思う。何、見栄をはっているんだろう(笑)

IMG_7416【2017.2.16】大阪空港駅

 大阪モノレールの、大阪空港駅から千里中央駅まで乗車する。

IMG_7418【2017.2.16】大阪モノレール

 たった6.6kmの区間であるにも関わらず、運賃が330円もする。

IMG_7419【2017.2.16】大阪モノレールの車窓

 大阪モノレールの駅ではない、阪急線の蛍池駅まで1.5kmほどの道のりを歩けば、大阪都心まで安く行くことができるようだったが、大阪モノレールも初めて体験できたから、よしとしよう。


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