地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

2017年06月

 次に中華街にやってくる。

IMG_7663【2017.3.10】中華街にて

 知り合いにはただ、「中華街」だと言って、見せられる。
 それから、トラファルガー広場へとやってくる。

IMG_7668【2017.3.10】トラファルガー広場

 ピカチュウがいる。

IMG_7671【2017.3.10】ピカチュウ

 ナショナル・ギャラリー前にある広場で、有名だから、連れてきてやったと知り合いは言う。

IMG_7672【2017.3.10】ナショナル・ギャラリー

 そこに、チベットの中共支配に対して抗議する、デモ隊がやってきた。

IMG_7679【2017.3.10】デモ隊

 そこにはチベット人や、漢族、そして白人もいた。当事者ではない白人たちがどう、このデモ活動に参加することになったのは分からない。
 知り合いに、チベットの問題がイギリスでは有名であるのかどうかをたずねると、「自分はあれが何の問題について扱っているのか、分からない。ロンドンでは、世界各地からやってきた人たちがデモをおこなっていて、その多くのデモの内容についてイギリス人が必ずしも関心を持っているわけではない」と言った。

IMG_7683【2017.3.10】ロンドンにて

 その知り合いはとても、速足で歩いた。
 ロンドンの観光名所を僕に全て、紹介してしまいたいらしい。

IMG_7687【2017.3.10】ロンドンにて

 歩いては「ここが有名なところだよ。写真を撮るのにいいところだよ」と言って、紹介するだけだった。

IMG_7688【2017.3.10】ロンドンにて

 自分が興味のあるものに対して少し立ち止まって、いろいろと質問をすると、嫌そうにされた。何らかの知識について尋ねたら「知らない」と言われ、人について尋ねたら「人による」と言われるから、ちっとも話は盛り上がらない。

IMG_7696【2017.3.10】ビッグベン

 かの有名なビッグベンへとやってくる。

IMG_7702【2017.3.10】ビッグベン

 ロンドンをめぐって面白いかときけば、「ロンドンに住んでいるから、みんな、慣れっこで、真新しいものはない」という。
 彼に案内されていると、旅行がつまらなくなってしまう。
 やはり僕は旅行が好きで、見たいものは自分のペースで見たいと思う。現地の人に案内があって、初めて見えてくるものがある、そういう案内は大歓迎だけれども、通り一遍の観光地紹介を、事務処理でもするかのようにぱっぱっぱっと片付けられるのでは、よくない。

IMG_7709【2017.3.10】グリーンパークにて

 バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)のあるグリーンパーク(Green Park)へとやってくる。

IMG_7716【2017.3.10】クロッカス

 クロッカスの花が咲いている。

IMG_7721【2017.3.10】水仙

 水仙の花がかわいらしげに、咲いている。
 知り合いに、花の名前を英語で尋ねたところ、「そういうものは興味がないから分からない」とだけ言った。

IMG_7725【2017.3.10】グリーンパークにて

 バッキンガム宮殿は柵の向こうに見える、宮殿を見るだけだ。

IMG_7729【2017.3.10】バッキンガム宮殿

 柵の外からしか見ることができなくても、たくさんの観光客がいた。
 それから、カフェに向かうことにした。

IMG_7743【2017.3.10】ロンドンにて

 ロンドンの街並みは、古いものと新しいものがうまく共存していて、なかなか魅力的である。

IMG_7753【2017.3.10】カフェにて

 知り合いに、東京から持ってきたお土産として、抹茶味のお菓子をいくつか渡した。
 その知り合いに東京を案内した時は、彼は母親とやってきていた。だから、この日には会えなかったが、彼の母親にも渡してほしいと言った。そうすると彼は、「できたらそうする」とだけ言った。
 思えば、彼とその母親に東京を案内していた時、いろいろなことに興味を抱いていたのは母親の方で、彼本人は時々、つまらなそうにしていた。母親は都会があまり好きではなくて、今はスコットランドの方にいるという。彼女に会えなかったことは、残念である。

IMG_7746【2017.3.10】カフェにて

 そういうことを思い出しながら、彼にたずねた。

僕 : 「日本に旅行しようと言い出したのは、お母さんだったの?」
彼 : 「いや、日本に前から行きたかったのは俺だよ。昔から、ゲームとか好きだったし」
僕 : 「日本旅行は楽しかった?」
彼 : 「十分、楽しんだよ。東京はよかった。宮島や京都は、古いものばかりで時々、退屈だったけれども」

僕 : 「ところで、人々が英語を話す国にやってきたのは初めてだけれども、簡単ではない」
彼 : 「それでも、君はうまくやっていると思うけれども」
僕 : 「中高で6年間勉強したけれども、日本語とは全く異なる言語だから、満足に話せるようにならない」
彼 : 「え?6年勉強しても、それしかできないのか」
僕 : 「そりゃ、6年じゃちっとも足りないさ。そういう君は、何語が話せるのさ」
彼 : 「英語だけ。そういうものを勉強するのに、俺は向いていないんだ。そもそも、英語は世界で一番、便利な言語なんだ。それは、君も認めるだろう。だから、世界の人は英語を勉強する。僕は、英語が話せるから、それで十分なのさ」
僕 : 「僕は、日本語と韓国語と英語が話せるけれども、便利かどうかを基準に勉強しているわけではない…」

 あまり、楽しい会話ではなかったけれども、英会話の練習としては、悪くはなかった。

IMG_7754【2017.3.10】カフェにて

 日が沈みはじめていた。
 時差ボケのせいで、ひどい眠気を感じ始めていたので、Airbnbの方に戻ることにした。ロンドンをとても、おおざっぱに見せられた一日だった。ロンドン都心の地理についておおざっぱに把握できたのは、それはそれでよかったが、知り合いの案内はあまりよくなかった。


 イギリス人の知り合いと落ち合い、まず、昼食をとることとする。
 何を食べたいかときかれ、「イギリス料理」と答えたが、「そんなものはない」と首を振られてしまう。まさか「イギリス料理」というものが存在しないということはないだろうが、それがイギリスでも昼食として気軽に食べることができるジャンルとしては存在しない、そういうことなのだろう。

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【2017.6.30】Nando's

 近くにあったイギリスを代表する外食チェーンである「Nando's」は、あまりにも混んでいたから、こちらは諦めることにする。

IMG_7613【2017.6.30】PIZZA EXPRESS

 「PIZZA EXPRESS」は少し待てばすぐ席につけそうだったから、ここで食べることにした。
 立派な近代建築の1階に店舗を構えている外観だけをみるとなんだか、老舗のように見えるけれども、これもまたロンドンを代表する外食チェーンである。

IMG_7607【2017.6.30】水

 1枚大体、10ポンド(約1400円)ほどで食べることができる。
 安いとは思わないが、ロンドンで外食と言えば、このラインが最低ラインだという。

IMG_7608【2017.6.30】ピザ

 食べてみると、それなりに行ける。「イギリスの飯はまずくて食えたもんじゃない」とはよく言われるけれども、そこまでではないと思う。いや、しかし、僕がピザというものに食べ慣れていないから、そう思うだけかもしれない。無類のピザ好きにとっては、物足りない味なのかもしれない。
 満腹になって、外へと出る。10ポンドで、満腹にすることはできる。

IMG_7614【2017.6.30】ロンドンにて

 まずは、リージェンツ・パーク (The Regent's Park)へと向かう。

IMG_7616【2017.3.10】ロンドンにて

 速足で歩いた。

IMG_7618【2017.3.10】リージェンツ・パーク にて

 その知り合いは、ロンドンに住んではいるものの、市内の公園には久しぶりにやってきたという。

IMG_7628【2017.3.10】リージェンツ・パーク にて

 週末、公園に出かけるよりは、家でゲームをしているのが好きだという。

IMG_7630【2017.3.10】リージェンツ・パーク にて

 リスがいる。

IMG_7635【2017.3.10】リージェンツ・パーク にて

 ロンドンの公園では、さほど、めずらしくはないようだった。
 そういえば、公園のあずまやのようなところで、性行為にふけっていた。白昼の公園で堂々とそういうことをするとは、衝撃的だった。そういうことがよくあるのかと知り合いにきくと、知り合いも初めて見たという。イギリスにやってきた初日に、都心の公園でそういう光景を見にしてしまったから、イギリスに対する印象はずいぶんと、歪んでしまった。

IMG_7639【2017.3.10】リージェンツ・パーク にて

 さまざまな種類の桜が咲いていた。
 東京ではまだ、本当に早咲きの品種が咲いているだけだったから、ロンドンの方が東京よりも暖かいのかもしれないと思った。しかしロンドン(北緯51度)が、稚内(北緯45度)よりも北にあることを考えると、信じられなかった。

IMG_7643【2017.3.10】ロンドンにて

 それから、ロンドン市内を散策した。近くには「整形」で有名な通りがあった。知り合いによれば、イギリスでも、整形はメジャーだという。BBCの社屋などもあった。

IMG_7644【2017.3.10】BBC社屋

 リバティ (Liberty)というロンドンを代表する老舗百貨店を見て回る。

IMG_7650【2017.3.10】リバティ百貨店

 主に、日本の工芸品を販売する百貨店として、1875年に開業した百貨店で、現在の建物は1924年に建てられたものだという。
 現在も、化粧品から装飾品、家具などを販売している。しかし、何もかもが高級品を扱っていて、僕のような旅行者が買うものはなかった。

IMG_7653【2017.3.10】無印良品

 無印良品や、ユニクロのあるところを見つけては知り合いは、そこに日本のものがあるぞと言って、紹介してくれた。

IMG_7654【2017.3.10】ユニクロ

 知り合いによればユニクロは、ロンドン市民に支持を受けているという。
 ピカデリーサーカスにやってくる。ロンドンの繁華街を代表する、景色があるはずだった。

IMG_7655【2017.3.10】ピカデリーサーカスにて

 この建物のネオンサインの広告が有名だそうだが、この日は残念ながら工事中だった。


 八ットンクロス(Hatton Cross)駅から、ロンドン市内へと向かう。

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【2017.3.10】ハットンクロス駅にて

 パリでの経験から、ヨーロッパの地下鉄というものには全くいい印象を持っていなかった。
 ロンドンもまた、地下鉄駅構内の不衛生さ、たくさんのホームレス、貴重品の管理に細心の注意を払わなくてはならないという治安、それから、遅い速度や、故障の多い駅施設などといった悪いサービスに頭を悩ませることになるのではないかと思っていた。
 しかし、駅構内に入ってみると、駅構内は比較的、清潔なほうだったし、地下鉄車内も同様だった。ジプシーたちのすがたも見えなかったから、安心できた。

IMG_7590【2017.3.10】ピカデリー(Piccadilly)線

 ピカデリー(Piccadilly)線と名付けられた路線に乗って、ロンドン市内へと向かう。
 パリでは地下鉄の路線名は数字だったが、ロンドンでは東京と同様、固有の名前がつけられている。

IMG_7594【2017.3.10】車窓にて

 世界で初めて1863年に地下鉄が開通したロンドンだけあって、地下鉄の施設が古いのか、トンネルの断面が小さく、したがって、車両の天井高も低い。それだけが不満であったが、速度はそれなりに速く、治安の問題は感じられず、快適である。
 それと、ロンドン地下鉄のもう一つの印象は、車両の配色が、香港の地下鉄(MTR)のそれとそっくりだということだ。もともと、香港がイギリスの植民地だったことも思えば、そういうこともあってしかりだとは思うかもしれないけれども、始めて訪れた都市に、いくどか訪問した香港の面影を感じられて、なんだか不思議だった。
 予約をしておいたAirbnbはニュークロスゲート(New Cross Gate)駅へは、グリーンパーク(Green Park)駅とカナダウォーター(Canada Water)駅で電車を乗り継いで向かう。

IMG_7597【2017.3.10】ニュークロスゲート(New Cross Gate)駅周辺の街並み

 Airbnbのオーナーは大学を卒業したばかりの男性で、妹とリビングと2つの部屋がある家で住んでいるが、妹がアメリカに短期留学中で1つ部屋が余っているから、Airbnbの部屋として貸し出していた。

IMG_7598【2017.3.10】ニュークロスゲート(New Cross Gate)駅周辺の街並み

 オーナーと連絡をし、部屋に荷物を置かせてもらう。
 それから、外出する。

IMG_7600【2017.3.10】ニュークロスゲート(New Cross Gate)駅周辺の街並み

 ロンドンには知り合いがいた。
 知り合いがロンドン留学中に知り合った友人で、その友人一家が日本に旅行に来た時、当時イギリスにいた友人の代わりに、僕が東京を案内したのだった。

IMG_7601【2017.3.10】ニュークロスゲート(New Cross Gate)駅周辺の街並み

 その友人とその日、会う約束をしていた。

IMG_7603【2017.3.10】ニュークロスゲート(New Cross Gate)駅

 携帯電話で連絡をとりながら、待ち合わせ場所へと向かうが、地下トンネルと駅構内では電波をキャッチすることができないから、これは不便である。

IMG_7604【2017.3.10】ロンドン地下鉄

 ようやく、ユーストン(Euston)駅に到着する。
 やはりロンドンの地下鉄には、パリの地下鉄にあるような不快さが無くてよい。

IMG_7605【2017.3.10】ユーストン(Euston)駅にて

 ここで、知り合いと落ち合った。
 やってきたばかりの都市で、無事に落ち合うことができて、一安心した。


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