地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

2017年07月

 ランパーン空港を出る。

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【2017.6.24】ランパーン空港

 日本からやってきた友人は、タイの田舎町ということで、開発の遅れたところ、つまり、道路が舗装すらされておらず、人々が裸足で歩いている、そういう景色を想像してやってきたというが、その想像はちっとも当たらなかったと漏らした。
 とはいえ、オンラインで航空券を購入し、オンラインでゲストハウスを予約してやってきたのだ。タイの田舎町だからといって、そこが日本でいう昭和30年代のような時間に取り残されたままでいるということはないだろう。
 タイといえば、バンコクだけが群を抜いて、発展しているように思われがちである。もちろん、都市人口や経済といった指標からみればそれは妥当な考えではあろうが、それがバンコク以外の地域の生活水準が低いということにはならない。
 かくいう僕も、以前、タイ最北部のミャンマーとの国境にある町、メーサーイ(แม่สาย)に行った時、「『ミャンマーとの国境』にある町という言葉の響きから想像するよりもずっと都市的で、国境の近くにまでセブンイレブンがあったりするのには驚いた」といった感想を抱いたことがあるから、「タイの田舎は想像よりもずっと発展している」というのは、日本からの旅行者が抱きがちな誤解なのだと思う。

IMG_2721【2017.6.24】ランパーン空港

 ところでこのランパーン空港に出入りする路線バスはないようだったし、その時は、タクシーは一台も待機していなかった。
 公共交通機関が皆無である。

IMG_2723【2017.6.24】ランパーン市街

 しかし幸いなことに、空港は市街地にあって、予約しておいたゲストハウス「Baan KUM-ON」までの道のりは2.4kmほどで、30分ほどで歩けそうだから、歩いていくことにした。
 ちなみに空港から市の中心部までは2kmの道のりと、近い。

IMG_2725【2017.6.24】国道1号線

 途中、国道1号線を歩道橋で越えていく。

IMG_2726【2017.6.24】ランパーン市街

 少しずつ、日が沈んでいく。

IMG_2729【2017.6.24】夕日

 日が沈むと、野良犬たちが活動を始めるから、早いところ、ゲストハウスについてしまいたかった。

IMG_2731【2017.6.24】ランパーン市街

 ワン川(แม่น้ำวัง)というランパーンの中心部を流れる小さな川を渡っていく。
 結局、30分もかからないうちに、到着することができた。
 ランパーンでは市内を行き交うバスやソンテウは稀で、トゥクトゥクや流しのタクシーを見かけることはできない。公共交通は非常に乏しいとしかいいようがないが、コンパクトな町であるから、あれやこれやと交通手段で迷うくらいなら、歩いてしまった方がよさそうだ。


 6月のとある週末に、日本から友人が遊びに来た。
 バンコクはすでに3回訪問したが、タイのバンコク以外のところへは遊びに行ったことがないというから、タイ北部に1泊2日の日程で遊びに行くことにした。
 行き先はランパーン(ลำปาง ,Lampang)だ。

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 ランパーンは、チェンマイから80kmほど南西方向に離れたところにある小さな都市だ。
 バンコク・スワンナプーム国際空港から、バンコク・エアウェイズ(Bangkok Airways)の国内線を利用する。バンコク・エアウェイズは搭乗客全員がラウンジを利用できるというサービスをおこなっているが、搭乗時間までのの頃時間が少なかったため、残念ながら、利用できなかった。

IMG_2693【2017.6.24】スワンナプーム国際空港にて

 小雨の降る中を搭乗する。

IMG_2695【2017.6.24】バンコク近郊にて

 プロペラ機は、少しずつ、高度を上げていく。

IMG_2696【2017.6.24】機窓

 水田が広がる。

IMG_2697【2017.6.24】機窓

 国土中に農地が広がっている。タイの食料自給率は160%で、マレーシアやシンガポール、香港などにたくさんの農作物を輸出している。
 バンコク・エアウェイズでは、国内線でも、機内食が配られる。

IMG_2698【2017.6.24】機内食

 主食の他、果物とオレンジ風味のチーズケーキもついている。

IMG_2700【2017.6.24】機内食

 味は残念ながら、よくない。
 窓の外に、時折、山地が見えるようになる。

IMG_2702【2017.6.24】山地

 山地は、タイ北部へとやってきたという証拠だ。

IMG_2706【2017.6.24】山地

 プロペラ機はランパーンに向けて、高度を落としていく。

IMG_2709【2017.6.24】機窓

 地上の街が近づいてくる。

IMG_2710【2017.6.24】機窓

 ランパーン空港は市街地にある。

IMG_2712【2017.6.24】ランパーン空港周辺

 ほぼ定刻の6時40分に到着する。1時間半の国内線のフライトだった。

IMG_2714【2017.6.24】ランパーン空港にて

 バンコクよりも空気がよく、澄んでいる。
 心なしか涼しい。気温そのものが低いというよりは、山に囲まれた景色の中にいるからゆえの、心理的な涼しさだったと思う。
 空港は、タイ北部らしく、色彩が抑えられた木の風合いである。

IMG_2715【2017.6.24】ランパーン空港にて

 駐機場から空港の建物までは、歩いて向かうこともできる距離だったが、バンコク・エアウェイズのカートに乗せられて、歩かずに、移動することになった。
 ちなみに、LCCであるノックエアを利用してランパーンにやってくると、このカートには乗ることができず、歩かされる。


 バンコクで働き始めてから3か月が過ぎた。
 バンコクで現地採用で働くということがどういうことなのか、僕のケースについて、以前の記事(#0879.バンコクで働き始めてから2か月たった時点での感想)よりも詳しく書いてみようと思う。

■収入
 - 給料(手取り)
 5月 : 64000バーツ(約21万3千円)
 6月 : 68000バーツ(約22万6千円)

 それぞれ、所得税および社会保険で約7000バーツ(約23300円)ずつ天引きされている。税金および社会保険料の負担は給料の10%未満だから、日本よりずっと負担が小さいと思う。
 ビザ取得に関わる費用は、負担しなくてよいが、住居手当や通勤手当はない。
 ボーナスについてはまだ、支給されていないからどの程度の額になるのかは分からないが、1年に3回支給されることになっている。

 - セカンドジョブ(日韓翻訳)
 5月 : 1160000ウォン(約11万6千円)
 6月 : 0ウォン(0円)

 翻訳は、案件があれば報酬が発生し、無ければ発生しない。現在は月平均で8万円ほどの分量を担当している。

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【2017.7.1】バンコクにて

■働き方
 休日は、土日の週休2日制である。また土日以外に祝日等で13日間の休みがあり、有給休暇は20日を100%取得する。(ただし人員不足のため今まで3か月の間に2回の休日出勤手当付きの休日出勤が発生している)
 一日7時間の出勤で、残業は一切無い。通勤時間は5分である。

■支出(家賃・光熱費・水道代・通信料金)
 - 家賃(26平米の都心のワンルームマンション)
  毎月8600バーツ(約29000円)

 - 光熱費(電気料金, ガス無し)
  5月 : 1330バーツ(約4400円)
  6月 : 1547バーツ(約5160円)

 - 水道代
  5月 : 179バーツ(約600円)
  6月 : 125バーツ(約420円)

 - 通信料金
  5月 : 649バーツ(約2200円)
  6月 : 649バーツ(約2200円)

 大体毎月10850バーツ(約36000円)ほどを、家賃、光熱費、水道代、通信料金として支払う。
 それ以外の支出についてはチェックをしていないから細かい金額は分からないが、物価は大体、東京の3分の1ほどだと考えて生活をしている。もしかしたら、焼肉食べ放題が139バーツ(約460円)だったりすることから、3分の1よりももっと安いのかもしれないが、おしゃれなカフェのコーヒーが1杯100バーツ(約330円)だったりと、東京の3分の1の水準よりも高いものもあるから、大体、3分の1という感覚で生きていけばよいと思う。
 こういう収入と支出の仕組みだから、お金は貯まる。のちのちこのお金は、「旅行費用」としてぱっと使われることになりそうだが。

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 近頃、たくさんの日本人がタイで働こうとしているというが、いかがだろうか。
 まだタイ語ができない27歳の、現地採用1年目の経済事情はこのようである。魅力的な面もあれば、そうとは言えない面もあるだろう。
 個人的な感想を述べるのであれば、バンコクでの現地採用としての生活は、絶対的な給与額が高いということはないから、がつがつと稼いでいきたい人には合わないと思う。しかし、外国での新しい経験を試みたいという人にとって、それは経済的な困窮を強いるものではないから、検討に値するのではないかと思う。


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