上海のベッドタウンにある古鎮(古い街並み)、七宝古鎮へ行く。地下鉄9号線「七宝」駅が最寄りなのだが、徐家匯から地下鉄でたったの6駅である。駅から10分ほど歩く。
【2016.3.7】七宝の街並み
周辺の住宅団地は古鎮の存在を意識してか、中国・江南地方の雰囲気のある建物となっている。
古鎮の入口かみえた。
【2016.3.7】入口
たくさんの観光客で溢れお店もたくさんあるので、さながら繁華街のようだ。南翔古鎮(#0217.上海の古鎮めぐり - 南翔古鎮)もそうだったが、水郷の麗らかな春を思う存分楽しめないのはいささか残念だ。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
古鎮の中心には、水路がある。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
かつては人の移動も物流も水運を利用していたから、水路の周辺に自然と街が栄えた。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
それぞれの建物は水路に向かって階段が出ていて、そこから舟に乗れるようになっている。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
しかし今は物流も人の移動もすべて、自動車、つまり陸上に移ってしまった。だから現在は水路の周りに街を築く必然性がない。むしろ水路があれば臭いもするし洪水の懸念などもあるから、どちらかといえば避けられがちですらある。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
水路を利用するものとしては観光船などがありはするが、それでも水路を利用した暮らしというものが存在していない現在において、こういった街並みを昔のまま残していくのは難しい。商業化して、お金を稼ぐ道具にでもしない限り、残せないのではないかとも思う。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
七宝古鎮は1000年以上の歴史があるという。付近にある七宝教寺という名称は、宋代の1008年~1015年には存在していたという。
奥に入り込むと、生活感のある建物が並ぶ。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
商業化された地域の小奇麗に整備された建築群もよいが、かつてのすがたを想像するなら、こちらの方が想像しやすいと思う。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
横断幕には、「無許可の違法建築は排除しましょう。例外は認めません」と書いてある。
こういった古い街並みというのは現在ある法律の手続きを踏んで建てられたものではないから、既存不適格建築物も多い。そういった地域にこういった横断幕がかかっているというのは、何を意味しているのか。
再開発されて、住宅団地へ姿を変える日は、そう遠くない未来なのかもしれない。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
それともうひとつ横断幕がかかっていたが、布団が上から干されていて、内容がはっきりとは分からない。
上海市民にとってこういった横断幕の内容やプロパガンダの類はさほど重要ではないらしい。それよりも自分たちの生活が重要なのである。 そういう人間臭さは好ましいものだと思う。
■つづき
#0223.上海の古鎮めぐり - 七宝古鎮 2
【2016.3.7】七宝の街並み
周辺の住宅団地は古鎮の存在を意識してか、中国・江南地方の雰囲気のある建物となっている。
古鎮の入口かみえた。
【2016.3.7】入口
たくさんの観光客で溢れお店もたくさんあるので、さながら繁華街のようだ。南翔古鎮(#0217.上海の古鎮めぐり - 南翔古鎮)もそうだったが、水郷の麗らかな春を思う存分楽しめないのはいささか残念だ。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
古鎮の中心には、水路がある。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
かつては人の移動も物流も水運を利用していたから、水路の周辺に自然と街が栄えた。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
それぞれの建物は水路に向かって階段が出ていて、そこから舟に乗れるようになっている。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
しかし今は物流も人の移動もすべて、自動車、つまり陸上に移ってしまった。だから現在は水路の周りに街を築く必然性がない。むしろ水路があれば臭いもするし洪水の懸念などもあるから、どちらかといえば避けられがちですらある。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
水路を利用するものとしては観光船などがありはするが、それでも水路を利用した暮らしというものが存在していない現在において、こういった街並みを昔のまま残していくのは難しい。商業化して、お金を稼ぐ道具にでもしない限り、残せないのではないかとも思う。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
七宝古鎮は1000年以上の歴史があるという。付近にある七宝教寺という名称は、宋代の1008年~1015年には存在していたという。
奥に入り込むと、生活感のある建物が並ぶ。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
商業化された地域の小奇麗に整備された建築群もよいが、かつてのすがたを想像するなら、こちらの方が想像しやすいと思う。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
横断幕には、「無許可の違法建築は排除しましょう。例外は認めません」と書いてある。
こういった古い街並みというのは現在ある法律の手続きを踏んで建てられたものではないから、既存不適格建築物も多い。そういった地域にこういった横断幕がかかっているというのは、何を意味しているのか。
再開発されて、住宅団地へ姿を変える日は、そう遠くない未来なのかもしれない。
【2016.3.7】七宝古鎮にて
それともうひとつ横断幕がかかっていたが、布団が上から干されていて、内容がはっきりとは分からない。
上海市民にとってこういった横断幕の内容やプロパガンダの類はさほど重要ではないらしい。それよりも自分たちの生活が重要なのである。 そういう人間臭さは好ましいものだと思う。
■つづき
#0223.上海の古鎮めぐり - 七宝古鎮 2