ゲストハウスであるAlibek B&Bに荷物を置く。手持ちのウズベキスタン・スムが不足していたから、ゲストハウスの人に両替を依頼する。レートを尋ねたところ、1ドル3100スムで交換してくれるという。驚いた。タシュケントでは1ドルが2900スム、サマルカンドでは2980スム、ブハラでは3000スムだったのが、ヒヴァでは3100スムにまで高騰したのである。首都から離れれば離れるほど訪れる外国人が少なく、外貨を手に入れる機会も少なくなるからか、外貨の価値は相対的に上昇するようである。ウズベキスタン旅行中、少しでも節約したいのなら、まずヒヴァから旅行するのがいいかもしれない。
 それから、外へと出る。Alibek B&Bはちょうど、ヒヴァのイチャン・カラ(内城, 下の地図で城壁に囲まれている区域)の西門の前にある。

Khiva_map

 イチャン・カラに入る前に、スーパーで飲み物を買う。

IMG_6117【2014.7.19】ジュース

 ウズベキスタン旅行中、水やお茶やコーラばかりを飲んでいたけれども、今回はジュースに挑戦することにした。杏の果汁特有のとろりとした濃密さが生きているおいしいジュースだった。この量で価格が約100円ほどだったから、大満足だ。
 ヒヴァに着いてから、気持ちは穏やかになっていた。体調が万全とはいえない中、ブハラからヒヴァまで灼熱の砂漠の中をタクシーで駆け抜けるという最大の心配事を無事に切り抜けられたからだ。体が軽い。
 イチャン・カラの西門付近に地図があった。

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【2014.7.19】地図

 「シルクロードプロジェクト」とある。
タシュケント(TASHKEHT)、サマルカンド(SAMARKAND)、ブハラ(BUKHARA)、ヒヴァ(KHIVA)を見つける。

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【2014.7.19】地図

 ちょうどウズベキスタンのあたりに道が集中していて、このあたりが文明の交差路であることを感じる。
 東の方には、日本も描かれている。

IMG_6136【2014.7.19】地図

 ただしシルクロードの線は、西安、北京、上海で終わっており、その先はない。朝鮮半島にはソウルの記載がない。釜山の位置が間違っている。日本列島には「OSAKA」とあるが、どちらかといえばあれは京都だと思う。中央アジアまで来れば、極東アジアの認識もあやふやにならざるを得ないようだ。

2014年 夏ウズベキスタン7泊8日
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