本尊である、十一面観音立像を拝みに行く。

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 内部の写真撮影はできないため、境内にあった看板の写真を載せておく。まず入口で、左手に塗香(ずこう)を頂き、手を清める。ほんのりとシナモンの香りがする。それから、五色線を左手に巻いてもらう。

 この五色線は、仏の5つの知恵をあらわす白・赤・黄・青・黒の五色の糸をより合わせて腕輪を作りました。これを身につけることにより観音様とご縁が結ばれたというしるしになります。災いを除き、安心を与えるこの腕輪をお帰りになられた後も大事にお持ちください。

 という説明がある。それから、身長が181cmの男性だと、屈まないと通りぬけることのできない低い天井の廊下の先に、高さ10.18mにもなる木造の、精巧に作られた十一面観音立像が見えてくる。仏像はあまりにも高いので、見上げることしかできない。それから、お御足(おみあし)に触れて、お願いごとをする。「お御足」というと、丁寧にする接頭語が重複していて、それがどれだけ神々しく人々が思ってきたのかが伝わってくるような気がする。お願いごとは極めて平凡なもので、いい仕事が見つかりますように、いい人に巡りあえますようにと、頭の中で唱えた。とても気迫の溢れる仏像なので、これは何かご利益がある気がする。

IMG_7236【2016.5.4】五色線

 五色線はその日、シャワーを浴びるまで大切に巻いておいた。

IMG_7246【2016.5.4】長谷寺にて

 関西では、西国三十三箇所巡りが流行っているようで、朱印帳に朱印を求める人が行列を作っていた。

IMG_7247【2016.5.4】長谷寺にて

 長谷寺の境内を散策してみる。

IMG_7267【2016.5.4】長谷寺にて

 1954年に建てられたという、高さ31.39mになる、かわいらしい五重塔がある。

IMG_7269【2016.5.4】長谷寺にて

 躑躅の花と、新緑に包まれる境内。

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【2016.5.4】長谷寺にて

 午後5時と、閉山の時間が近づいてくる。

IMG_7283【2016.5.4】長谷寺にて

 一年分の新緑を満喫したと思う。

IMG_7285【2016.5.4】長谷寺にて

 本堂から降りていく。

IMG_7288【2016.5.4】長谷寺にて

 本堂が山の中腹に見える。

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【2016.5.4】長谷寺にて

 秋の、紅葉の季節もまたひときわ美しい姿を見せてくれそうだ。

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【2016.5.4】長谷寺にて

 牡丹を抽選で差し上げるというキャンペーンがあったので、住所と名前を書いて応募箱に入れておく。もし当選したら、長谷寺で引き渡しが行われるというのでまた、奈良県までやってこなくてはならないが、おそらく当たらないだろう。

IMG_7338【2016.5.4】喜與天満神社

 喜與天満神社に立ち寄っていく。

IMG_7335【2016.5.4】初瀬(はせ)の門前町

 初瀬の門前町が、谷という地形に寄り添って発達しているということが感じられる。過去から、こういう景色だったのだろう。
 五色線を巻いたまま、近鉄大阪線に乗り、大阪へと戻った。

■長谷寺
住所:奈良県桜井市初瀬731-1
近鉄大阪線長谷寺駅から徒歩15分
開放時間:午前8時半~午後5時(4月~9月)、午前9時~午後4時半(10月~3月)