ついに指雲寺が畑の向こうに見えてくる。

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【2016.6.1】指雲寺

 チベット仏教寺院らしく、仏塔が並ぶ道を歩いていく。

IMG_9934【2016.6.1】指雲寺へ向かう道

 特に誰ともすれ違うことはない。
 自転車に乗ってやってきた子どもたちが農業用水路で、ザリガニか何かを釣って遊んでいるくらいだった。

IMG_9937【2016.6.1】指雲寺へ向かう道

 指雲寺はもともと、1727年に創建されたチベット仏教寺院だ。

IMG_9944【2016.6.1】指雲寺

 しかし、文化大革命の際、大きな被害があったため、最も大きな建物は最近の再建である。

IMG_9953【2016.6.1】指雲寺にて

 指雲寺はチベット仏教寺院ではあるが、創建したのはナシ族だという。一般的に、チベット族が信仰するものはチベット仏教、ナシ族が信仰するものはトンパ教だと考えられがちだが、チベット族とナシ族、チベット仏教とトンパ教というのは境界線の曖昧な存在なのかもしれない。
 階段を上っていくと、拉市海の湖が見えてくる。

IMG_9955【2016.6.1】指雲寺にて

 見えてくるといっても、かすかに視界に入るという程度だが。お盆の底に溜まった水のように、かすかに見える。
 僧院が見えてくる。

IMG_9959【2016.6.1】指雲寺にて

 その僧院を、修行僧のための宿坊が囲っている。

IMG_9962【2016.6.1】指雲寺にて

 洗濯機が置いてある。

IMG_9963【2016.6.1】指雲寺にて

 よくみると、僧侶の袈裟だった。
 それから、僧院の建物の中を時計回りに一周回ってから、外に出る。やはり壁画などは興味深いものが多いが、撮影はできないから、ここに掲載することができない。

IMG_9966【2016.6.1】指雲寺にて
  
 指雲寺の前にあるロータリーは、31路バスの終点となっている。
 ここから31路バスに乗り、市街地へと戻る。1時間と少しほどの時間、バスに揺られて、ようやく市街地へと戻った。指雲寺から市街地まで乗り通していく乗客は、僕を除いて誰もいなかった。