ホワイト・テンプル(White Temple)の名で知られている白亜の寺院「ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)」はチェンラーイの中心部から南方向へと、13kmほどの道のりを行ったところにある。

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【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 もともと1997年に造営が始まったという寺院で、今もなお建設中だ。タイ人アーティストによる設計だ。入場は無料だが、観光客による寄付金によって、建設が進められている。

IMG_1305【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 「白」というからにはもう少し平和的なものを想像していたのだが、天国というよりはどちらかというと地獄を表現していると思う。

IMG_1307【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 白。
 全ての色彩を否定されるという意味では、実は、何か殺伐とした意味合いを持っている色なのかもしれない。

IMG_1304【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 本堂には入ることができるが、内部は撮影禁止だ。内部の壁画は仏教世界を描いたものでありながら、ニューヨークの同時多発テロを題材にしたものだとか、ウルトラマンだとかドラえもんの絵も潜んでいて、見ていて楽しい。

IMG_1309【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 信仰の場というよりはもっぱら、芸術作品である。
 だからあまり、寺という感じはないし、心を落ち着かせるような雰囲気も持ち合わせてはいないと思う。むしろ、不安になる。

IMG_1319【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 目にひたすら眩しい。

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 境内には、髑髏をモチーフにしたものをたくさんみつけることができる。

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 周りにもほかの、白亜の建物がある。

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 建設中の建物もある。

IMG_1289【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 トイレはなぜか、金色だ。

IMG_1324【2016.7.9】ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)にて

 タイ版、サグラダファミリアといったところか。

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 観光客が多いため周囲には、お土産屋さんやカフェやレストランも多く、時間をつぶすには悪くないところだと思う。
 僕は芸術作品としての寺院よりは、民間信仰の生活の匂いが染みついた一般的な寺院の方が好きだが、それでもまた数十年後に訪れてどれだけ立派になるか、期待しようかと思う。

■ワット・ロンクン(วัดร่องขุ่น)への行き方
 チェンラーイ市街地にある第一ターミナル(Terminal 1)からバス乗車、途中下車。バスには英語で、White Templeと書いてある。
 外国人観光客を含めたくさんの観光客がやってくるところなので、市内に戻るバスも見つけやすい。

2016年7月 タイ北部6泊7日
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