いつも中国旅行中は、日本から持参したJCBカードで中国現地のATMから現金を引き出していたが、今回、困ったことにATMで暗証番号を立て続けに入力し間違えて、カードが使用不可になってしまった。暗証番号を間違って入力しているのではなく、てっきり、僕が中国のATMの操作を間違っていたのだと思い込んで、立て続けに入力し間違えのだった。
 カシュガル到着時点で財布に入っていたのは、前回の中国旅行で使い残した200元(約3060円)と、日本円が3万2000円だけだった。ユースホステルの1泊分の宿泊費と押金(デポジット)を支払ったところ、財布に人民元が皆無になってしまった。
 さて、カシュガルで日本円を人民元に両替することはできるのだろうか。経由の、成都空港で両替すべきだったが深夜に到着して、翌朝に国内線に乗り継ぐ間、営業している両替商はなかった。
 基本的に中国の都市では、中国銀行や中国工商銀行などの大手銀行であれば両替業務を行っていて、さらには悪くないレートで交換できるため心配をする必要はないが、問題はその日が土曜日、つまり週末であることだった。

①カシュガル市内の銀行で両替する
 さすが、南新疆の拠点都市だけあって市内にはたくさんの銀行がある。週末にも業務を行っているようだったが、しかし残念ながら週末には、北京時間の15時には営業を終えてしまうようだった。そのため、利用できなかった。

②ホテルで両替する
 ユースホステルのスタッフによれば、大きなホテルに行けば両替ができるということで、ホテルに向かうことにした。

IMG_2548【2016.9.17】ユースホステルの前の通り

 ユースホステルから歩いていく。
 HOTEL EDEN(海爾巴格大飯店)へと向かう。

IMG_2551【2016.9.17】HOTEL EDEN前にて

 上の写真で、右側に写っているのがそのホテルである。カウンターにはウイグル人の男性スタッフが3人いた。3万円を両替してくれといったところ、1800元になるという。その日の時価で3万円は約1960元になるし、銀行で換えていれば約1880元にはなったはずなので、ホテルでの両替はさほど得とは言えないが、他に手段もなかったので、換えてしまうことにした。ウイグル人スタッフはホテルのフロントに僕を招き入れて、パソコンの画面を見せながら、「高くて、ごめんね」といった表情を浮かべていたが、仕方がない。
 結局、新疆での7泊8日をたった2000元(約30600円)でやりくりしなくてはならなくなった。 この持ち金では例えば、航空券を買いなおさなくてはならなくなる事態など、トラブルが起こったときに対応できそうもないのが気がかりではあった。
 今回の反省として、カード類は何かのトラブルによって使用ができなくなることも十分考えられるので、中国旅行の際は、ある程度の現金は持っておかなくてはならないということだ。

2016年9月 ウイグル9泊10日
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