コロンス島(鼓浪嶼)は廈門(アモイ)観光のハイライトといえる。フェリーに乗っていかなくてはならない。廈門島の中心市街地のすぐ対岸にあるが、最短距離を結ぶフェリーは厦門市民にのみ解放されていて、観光客は中心市街地からすこし離れた東渡碼頭まで行ってから、フェリーに乗らなくてはならない。つまり、遠回りをさせられる。コロンス島を訪問する観光客があまりにも増えてしまったため、分けることで島民の足を確保していかないと、島民の生活が正常に維持されないのだろう。

厦門・金門


 バスで行くならば、L5路、51路、59路、87路、436路の「邮轮中心码头」バス停で下車すればよい。

IMG_0400
【2015.10.29】東渡碼頭

 東渡碼頭は大きい。コロンス島(鼓浪嶼)へと向かう観光客でごった返していた。建物には、閩南料理や広東料理のレストランがあり、モスバーガーやお土産屋さんもある。海のみえるテラス席で食事ができるようになっているところもあるから、食事を目的にやって来る人もいると思う。
 11時56分に窓口についた時、12時10分の便はすでに満員だったので、12時30分の三丘田行きの便を予約した。行先はふたつあり、三丘田行きだと往復35元(約665円)、内厝澳行きだと往復50元(950円)である。

62647
【2015.10.29】乗船券

 「実名制船票」とあるように購入には身分証明書が必要とされる。外国人の場合、パスポートを提示すればよい。ところで、窓口の担当者の名前が「jcm392」となっている。人間が記号で管理されている。
 ちなみに購入するのは往復券なので帰りは到着した港に戻り、乗船すればよい。ところで、乗船券を販売する際は乗員の499人をしっかりと守って販売していたというのに、帰りの便については人数のチェックがされていなかった。定員を超えていたかもしれない。

IMG_0403
【2015.10.29】船に乗りこむ

 船に乗りこむ。地図には、東渡碼頭とあったはずだが建物には「廈鼓客運碼頭」と表示されている。499人の乗客と乗員をのせて、船は岸を離れていった。

IMG_0408
【2015.10.29】廈門

 乗員の若い女性2人が乗客に、救命胴衣のつかい方と、廈門やコロンス島の歴史についてマイクに向かって話していた。みなあまり気に留めることはなく、わいわいと騒いだり、外をながめたりしていた。救命胴衣の話をきいている人もいたけれども、それはもしものために備えるためというよりは、海上を渡って観光地に行くときはこういう説明をされるものなんだなあと、それ自体を「観光」としているような感じであった。

IMG_0417
【2015.10.29】廈門

 たくさんのビルが建設されている。手前にみえる高架は、BRT、バス専用の高架線とその駅である。

IMG_0422
【2015.10.29】廈門

 建設用のクレーンがたくさんみえる。中国の経済成長がかつてより減速しているとはいうものの、その原則についてはあまり感じられない。中国の、水面の前のたくさんの高層ビル群の風景は、もはや上海のものだけではない。こういった風景が今、中国各地に生まれているのだ。さすが、人口が日本の10倍を上回る国だと思う。

IMG_0428
【2015.10.29】コロンス島到着

 約20分でコロンス島に到着した。船を降りる。

IMG_0430
【2015.10.29】廈門

 目の前に廈門の中心地がみえる。橋をかけてもよさそうな距離だけれども、かけられていない。船でしかアクセスができない。だからこそ、観光地としての価値が高められているともいえそうだ。

IMG_0432
【2015.10.29】三丘田碼頭

 三丘田碼頭。ここからコロンス島観光がはじまる。

■東渡碼頭(廈鼓客運碼頭)への行き方
住所:厦门市湖里区东渡路126号
バス:L5路、51路、59路、87路、436路「邮轮中心码头」下車

■コロンス島(鼓浪嶼)訪問記
#0056.コロンス島訪問記1 - コロンス島(鼓浪嶼)への行き方
#0057.コロンス島訪問記2 - コロンス島は車両全面乗入禁止
#0059.コロンス島訪問記3 - 昼食は海鮮麺
#0060.コロンス島訪問記4 - 日光岩寺
#0061.コロンス島訪問記5 - 日光岩からの絶景