歩いていると、「キムサッカッ(김삿갓)」という韓国料理のレストランを見つける。ルアンパバーンにも韓国料理店があるとはという気持ちで通り過ぎようとすると、たまたまお店の前にいたオーナーのおじさんが、僕に声をかけてくる。
おじさん「안녕하세요(こんにちは)」
僕「네, 안녕하세요.(こ、こんにちは)」
おじさん「한국 분이셨구나.(韓国の方だったんですね)」
僕「아니에요. 일본에서 왔어요. (いいえ、日本から来たんです)」
おじさん「진짜요? 쉬다 가세요. (本当ですか。休んでいってください)」
【2016.12.19】店内にて
店内で休んでいく。
そもそも、朝起きて、シャワーを浴びて、朝食を食べて、それから歩き始めたところだから、まだちっとも疲れていなかったし、休む必要はなかったんだけれども、旅先に住む人と話をすることは面白いから、お店に入った。
【2016.12.19】店内
おじさん「私、日本語が話せます」
僕「어, 진짜요? (え、本当ですか?)」
おじさんは突然、日本語を話し出した。
おじさん「私は、茨城県の岩井市で仕事をしていた。日本には長く、住んでいた」
僕「이와이가 어디더라... 다른 지자체와 병합돼서 이름이 바뀌었을 거에요. (岩井市はえーと、他の自治体と合併して、名前が変わったと思います)」
店内のWiFiを使って検索してみると、2005年3月22日に猿島郡猿島町と合併し、坂東市になったという。おじさんは、スマートフォンを充電がしたかったら、ここに充電器があるから使っていいとおっしゃる。
おじさん「なるほど。ところで、日本語で話してみてください。日本語はもう、たくさん忘れたが、練習をしたい」
僕「はい!」
おじさん、キムサッカッ食堂の社長である李載洸(イ・チェグァン)社長は日本語を忘れてしまったと言いながら、なかなか流暢に話す。
Facebookには韓国語のほかに、日本語でもメッセージを載せるなど、日本に対する親近感を示してくれる。
おじさん「それから、家族でベトナムに行き、ベトナムに食堂をひとつ作った。なかなか繁盛した。ベトナム滞在中に、ルアンパバーンに旅行に来たんだが、ここがとても居心地がよくて、住みたいと思った。その結果が、この食堂です。前、ベトナムの食堂を他の人に売却して、ここにやってきたわけ」
僕「家族は今、どこに?」
おじさん「家族は今、韓国の烏山(오산)というところに食堂を開きました」
僕「家族はルアンパバーンに遊びに来ましたか」
おじさん「食堂が忙しくて、なかなか時間を作れないとか…」
僕「ルアンパバーンには、家族を韓国においてきてでも、やってくる、そういう魅力があったということですね」
【2016.12.19】料理
これから、韓国人の団体旅行客が食べに来るという。日本のほかに、ベトナムやラオスでも生活したが、ベトナム語やラオス語はできなくて、ラオス人の店員とは韓国語で話していた。
僕「海外に移住して、自営業で生活を軌道に乗せるとは、素晴らしいですね」
おじさん「そういうのは、なせばなるもので、すごいということはない」
近年、韓国でラオスが旅行先として脚光を浴びていて、仁川国際空港からラオスまで、LCCの便なども存在する。ルアンパバーンにも、韓国人の観光客が多い。それは日本人よりもずっと多い。そういう状況だから、なかなか、忙しく生活しているそうだ。
おじさん「のんびりしにルアンパバーンにやってきたのに、忙しくなってしまった」
僕「ところで食べ物は全て、どこで作っているんですか」
おじさん「唐辛子とコチュジャン以外は全部、ラオスのものだ。キムチもラオスで漬けている。ラオスも市場に行けば、白菜が手に入る」
【2016.12.19】コーヒー
おじさんは、店員に、コーヒーを淹れさせた。
おじさん「日本での生活はよかったよ。他人に迷惑をかけない。隣の家の人も、夜は静かにしてくれてね。うるさくないように。それが、日本のいいところ」
僕「そういうところだから、時々、自分が人に迷惑をかけているんじゃないかと、不安になることはありませんでしたが」
おじさん「大体の日本人とはうまく付き合えたから、大丈夫だった。ルアンパバーンでも、日本人とは仲良くしているよ。〇〇さんとか、〇〇さんとか。日本人も住んでいるんだよ、ルアンパバーンには」
僕「小さな町だと思いきや、ずいぶん、国際的なところだったんですねえ」
【2016.12.19】店内にて
日本、ベトナム、それからラオスのルアンパバーン。
どの場所でも、仕事を見つけ、または仕事を作り、生きてきた。その生命力を羨ましく思った。そのことを伝えると、おじさんは僕に対し、「まだ若いのだから、なんだってできる!」と励ましてくれたのだった。さあ、これから何をして生きようか。
また遊びに来ると伝えて、食堂をあとにした。
■Kimsatcat Korean Restaurant
位置 : 19°53'06.7"N 102°08'29.1"E
営業時間 : 午前8時~午後9時半
おじさん「안녕하세요(こんにちは)」
僕「네, 안녕하세요.(こ、こんにちは)」
おじさん「한국 분이셨구나.(韓国の方だったんですね)」
僕「아니에요. 일본에서 왔어요. (いいえ、日本から来たんです)」
おじさん「진짜요? 쉬다 가세요. (本当ですか。休んでいってください)」
【2016.12.19】店内にて
店内で休んでいく。
そもそも、朝起きて、シャワーを浴びて、朝食を食べて、それから歩き始めたところだから、まだちっとも疲れていなかったし、休む必要はなかったんだけれども、旅先に住む人と話をすることは面白いから、お店に入った。
【2016.12.19】店内
おじさん「私、日本語が話せます」
僕「어, 진짜요? (え、本当ですか?)」
おじさんは突然、日本語を話し出した。
おじさん「私は、茨城県の岩井市で仕事をしていた。日本には長く、住んでいた」
僕「이와이가 어디더라... 다른 지자체와 병합돼서 이름이 바뀌었을 거에요. (岩井市はえーと、他の自治体と合併して、名前が変わったと思います)」
店内のWiFiを使って検索してみると、2005年3月22日に猿島郡猿島町と合併し、坂東市になったという。おじさんは、スマートフォンを充電がしたかったら、ここに充電器があるから使っていいとおっしゃる。
おじさん「なるほど。ところで、日本語で話してみてください。日本語はもう、たくさん忘れたが、練習をしたい」
僕「はい!」
おじさん、キムサッカッ食堂の社長である李載洸(イ・チェグァン)社長は日本語を忘れてしまったと言いながら、なかなか流暢に話す。
Facebookには韓国語のほかに、日本語でもメッセージを載せるなど、日本に対する親近感を示してくれる。
おじさん「それから、家族でベトナムに行き、ベトナムに食堂をひとつ作った。なかなか繁盛した。ベトナム滞在中に、ルアンパバーンに旅行に来たんだが、ここがとても居心地がよくて、住みたいと思った。その結果が、この食堂です。前、ベトナムの食堂を他の人に売却して、ここにやってきたわけ」
僕「家族は今、どこに?」
おじさん「家族は今、韓国の烏山(오산)というところに食堂を開きました」
僕「家族はルアンパバーンに遊びに来ましたか」
おじさん「食堂が忙しくて、なかなか時間を作れないとか…」
僕「ルアンパバーンには、家族を韓国においてきてでも、やってくる、そういう魅力があったということですね」
【2016.12.19】料理
これから、韓国人の団体旅行客が食べに来るという。日本のほかに、ベトナムやラオスでも生活したが、ベトナム語やラオス語はできなくて、ラオス人の店員とは韓国語で話していた。
僕「海外に移住して、自営業で生活を軌道に乗せるとは、素晴らしいですね」
おじさん「そういうのは、なせばなるもので、すごいということはない」
近年、韓国でラオスが旅行先として脚光を浴びていて、仁川国際空港からラオスまで、LCCの便なども存在する。ルアンパバーンにも、韓国人の観光客が多い。それは日本人よりもずっと多い。そういう状況だから、なかなか、忙しく生活しているそうだ。
おじさん「のんびりしにルアンパバーンにやってきたのに、忙しくなってしまった」
僕「ところで食べ物は全て、どこで作っているんですか」
おじさん「唐辛子とコチュジャン以外は全部、ラオスのものだ。キムチもラオスで漬けている。ラオスも市場に行けば、白菜が手に入る」
【2016.12.19】コーヒー
おじさんは、店員に、コーヒーを淹れさせた。
おじさん「日本での生活はよかったよ。他人に迷惑をかけない。隣の家の人も、夜は静かにしてくれてね。うるさくないように。それが、日本のいいところ」
僕「そういうところだから、時々、自分が人に迷惑をかけているんじゃないかと、不安になることはありませんでしたが」
おじさん「大体の日本人とはうまく付き合えたから、大丈夫だった。ルアンパバーンでも、日本人とは仲良くしているよ。〇〇さんとか、〇〇さんとか。日本人も住んでいるんだよ、ルアンパバーンには」
僕「小さな町だと思いきや、ずいぶん、国際的なところだったんですねえ」
【2016.12.19】店内にて
日本、ベトナム、それからラオスのルアンパバーン。
どの場所でも、仕事を見つけ、または仕事を作り、生きてきた。その生命力を羨ましく思った。そのことを伝えると、おじさんは僕に対し、「まだ若いのだから、なんだってできる!」と励ましてくれたのだった。さあ、これから何をして生きようか。
また遊びに来ると伝えて、食堂をあとにした。
■Kimsatcat Korean Restaurant
位置 : 19°53'06.7"N 102°08'29.1"E
営業時間 : 午前8時~午後9時半