「凌記」の瀨粉と腸粉でお腹を満たしてから、歩く。店舗の横側に、路地を見つけて、なんとなく中へと入ってみる。

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【2017.1.23】路地にて

 そこには車の入ることのできない、迷路のような路地が延々と続いている。

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 その路地沿いには、2階とか、3階建ての建物が立ち並んでいる。

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 しかし、人の住まれていない建物もあって、空き家が少なくはない。

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 電線が、葡萄棚として使われている。

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 また、電線類に、肉を干したりしている。ハンガーがあることから、洗濯物をも干していたのだろうか。こういった電線の使われ方は、上海でも見たことがある。
 (参考 : #0194.上海は洗濯日和)

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 今まで広州といえば、中国第三の都市であること、世界有数の服飾市場、それから、食のイメージがあるだけで、具体的にそこがどういう都市空間を持っているのかということを、考えたことは無かったからこそ、こういった探索し甲斐のある、魅力的な街並みであったということに衝撃を受けた。この事実をなんで今まで、知らずにいたのだろう。

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 車は入ることができないから、住民たちの足はもっぱら自転車か徒歩だ。

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 時々、近代以前の中国の街並みを思わせるような風景に出会うこともできる。

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 洗濯物が干されている様子をみれば、すでに住民たちの一日が始まっているということが分かる。

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 廟に備えるものだろうか。飾りを作って、売っている。

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 こういったことは、路地があるからこそ成り立つんだと思う。
 ここが車のたくさん通る大通りになってしまったら、風が吹いて紙は飛ばされるし、気も散って、こんな飾りなんか作っていられないだろう。

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 広州の昔から途切れることの無い生活の風景を、路地がとどめているのだと思う。

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 そう歩いていると、路地の区画が終わる。
 この丸い出入口もまた、いかにも中国らしい。