広州の街は、1月でも青々としている。

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【2017.1.23】広州にて

 木々が青々としているとはいっても、陽の光は夏の光ではなく、全てのものを柔らかく春の光といった感じである。

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 1月の末の春節。
 日本人の感覚でいえば、ちょうどこれから一番寒い季節を迎えるところで、春を迎えるには早すぎるように思えるけれども、広州で、この季節に春節があるというのはなんだか頷ける。 

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 春を迎える準備が、街の至るところで進んでいる。

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 何やら、人が集まっているところがある。

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 「迎春揮毫」といって、書道家がふでをふるっている。

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 興味深く覗いていると、スタッフの中年の女性が声をかけてくれた。

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 中国語が聞き取れなったから、日本から来た旅行者で中国語はよく分からないと返すと、英語で「Welcome to Guangzhou!」と返してくれた。

 女性 : 「先生方に、文字の書き方、習ってみない?」
 僕 : 「いえいえ(笑)」
 女性 : 「とても上手でしょう。日本でも、書道、するかしら?」
 僕 : 「はい。小学校では習いますが、あの先生方のように美しく書くことは到底できません」
 女性 : 「あの方は先生方ですから。広州へは旅行でいらっしゃったの?何日くらい?」
 僕 : 「2泊3日、観光に来ました。中国、いいところですね」
 女性 : 「私も、日本が好きよ。行きたいわ」

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 そう話している間にも、人々は先生が書いた作品を5元払って、もらっていた。人によっては、自分が書いてほしいと思う文字を先生方に伝えて、その文字を書いてもらっていた。「春聯」として、家の入口に貼るつもりなのだろうか
 
 女性 : 「ところで、あなたに先生がお書きになった書をプレゼントしたいわ」
 そういいつつ、 女性は書道の先生に「日本からやってきたおともだちに、プレゼントをするのはどうかしら」と言い、先生の了解をとる。そうして、「福禄寿全」と書かれた紙をもらう。

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 力強い達筆で、とても気に入った。
 他の人たちが5元を渡していたから、僕も5元札を財布から出すと、女性も書道の先生も「そんなもの、受け取らないよ」と受け取りを拒否したから、それでもどうしてもと5元を渡すと、しぶしぶと受け取りつつ、もう1枚、プレゼントするわと「寿」の文字が書かれた紙をもらった。

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 とても素敵な、広州のおもてなしだった。 
 中国の春節のめでたい雰囲気を、日本へと持ち帰ることができた。