次の日に、広州から深圳を経由して、香港へと戻り、香港から東京へと戻る予定だった。
 そのため、広州から深圳へと向かう鉄道のチケットを確保しておかなくてはならなかった。まず、地下鉄で、中国鉄路の広州駅へと向かう。

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【2017.1.23】広州駅

 改札口の出るところに、「出閘口」と書いてある。中国の他の都市では、「出口」とだけあって、「出閘口」という表現は見なかったけれども、広東語を知る友人によればこれは広東語チックな言い回しだという。
 広州の地下鉄は、そのマナー広告などにも工夫が凝らされていて面白い。

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 危険なものは、駅構内には持ち込まないでくださいとある。
 ところで、上の絵のようなX線検査機がある駅は広州にはほとんどない。駅の出入り口で係員が、ハンド式の金属探知機で乗客の手荷物を触るだけである。中国の大多数の都市の地下鉄ではX線の検査機で手荷物を全て検査する場合が多いから、広州はとても「緩い」感じがする。広州はもともと、ハンド式の金属探知機による検査すらなかったという。

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 広州駅へとやってくる。

IMG_5299【2017.1.23】広州駅

 春節を迎える5日前だったが、すでに帰省客のすがたがちらほらといた。広州には出稼ぎ労働者が多いため、特に帰省客が多い。この広州駅は春節の帰省ラッシュの「象徴」として、メディアに出てくることもある。

IMG_5302【2017.1.23】広州駅にて

 結局、次の日の夕方に、広州南駅から深圳福田駅へと向かう高速鉄道のチケットを購入することができた。この区間には空席が多く、前日の購入にこれといった問題はなかった。
 しかし、求めようとしていた乗車券が購入できず、途方に暮れている人の姿も見た。目の前にいた、中国北方系の見た目をした夫婦は、西安行きの列車の乗車券を買い求めようとしていたのだが、 春節前後のどの日程も、全ての列車に空席が無く、係員に「沒有!(その日程はありません)」と言われ続けて、途方に暮れていた。春節で混雑することが分かっているのだから、事前に買い求めておけばよかったのではないかと思うが、彼らは知らなかったのだろう。春節の5日前に購入するのではもう遅いのだ。一体、彼らはどうなったのだろう。どのような春節を送ったのだろうか。広州に出稼ぎに来て、普段、異郷で身を粉にしている上、休暇にも故郷に戻れないとは、とても悲しいことである。