沙面島へと歩いていく。

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【2017.1.23】広州にて

 沙面島はもともと珠江沿いの堆積地だったところを埋め立て、運河で囲って、島としたところだ。

IMG_5531【2017.1.23】運河

 今、その運河には高架道路が建てられたりしていて、明るい雰囲気ではない。経済発展の過程で、運河に不恰好な高架道路が作られるのは、東京も広州も変わらない。
 アヘン戦争によって敗れた清国は、1842年にイギリスと締結した南京条約において、香港島の割譲や、広州、福州、廈門、寧波、上海の5つの都市が強制的に開港される。沙面島は、開港した広州の、イギリス租界およびフランス租界とされた。今も当時の建物が残っていて、かつて租界だった雰囲気をいくばくか残している。
 島の南にある、沙面公園へと行く。

IMG_5537【2017.1.23】沙面公園にて

 珠江を眺めていると、それが、海洋のようであることに気付く。
 河口から70kmほど内陸にあるけれども、たくさんの船が出入りできそうな川である。

IMG_5539【2017.1.23】沙面公園にて

 広州は海に直接面してはいないが、それでも貿易港として栄えた理由がよく分かる。海に面してはいないけれども、広州の都市の雰囲気は海港の雰囲気を持っているということを感じる。
 珠江を眺めていると、日が少しずつ暮れていった。
 それから、地下鉄1号線と地下鉄6号線が交わる黄沙駅へと向かった。

IMG_5547【2017.1.23】黄沙駅周辺

 新しい建物、それは決して「清潔な建物」というわけではないが、そういう建物の中に、煉瓦造の古い建物が残っている。

IMG_5549【2017.1.23】黄沙駅周辺

 広州には、新しいものと古いものが混じっている。

■沙面島
 地下鉄1号線・6号線「黄沙」駅または地下鉄6号線「文化公園」駅最寄り