広州地下鉄1号線「西門口」駅のB出口から、南へと3分ほど歩いていく。

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【2017.1.24】西門口駅周辺

 「光塔路」という通りがあって、ムスリム街となっている。
 そこには、懐聖寺というモスクがある。もともと、唐代の627年に開かれたモスクだが、明代に一度焼失し再建されたため、建物は14世紀中盤の明代の様式のものとなっている。

IMG_5804【2017.1.24】懐聖寺にて

 中に入ると、中国国内のムスリムと見える人々、すなわち回族やウイグル人の他に、海外のムスリムのすがたも見えた。

IMG_5805【2017.1.24】懐聖寺にて

 広州におけるムスリムの、心の拠り所となっているようだった。

IMG_5809【2017.1.24】懐聖寺にて

 広州はかつてから貿易で栄えた土地だから、様々な人種や、様々な宗教がこの土地で共存していたのだろう。

IMG_5811【2017.1.24】懐聖寺にて

 非ムスリムは、内部の見学をすることはできなかった。

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【2017.1.24】ミナレット

 モスクにはもちろん、ミナレットもある。一日五回の礼拝の時間を、街中へと告げる、塔だ。この塔は、高さ36メートルほどで、光塔と呼ばれている。この通りの名前が、「光塔路」である由来だ。

IMG_5820【2017.1.24】周辺街区

 周辺街区の門などをみると、そこがムスリム街であることを示す、そういう意匠がある。

IMG_5822【2017.1.24】周辺街区

 しかし、だからといってムスリムばかりが住んでいるようではなかった。むしろ、他の地域にも住んでいるような漢族の方が多そうだった。

IMG_5824【2017.1.24】周辺街区

 まだ、昼食を食べていなかったから、昼食を食べにいくことにした。

IMG_5802【2017.1.24】莎車清真美食

 莎車清真美食(ヤルカンドムスリムレストラン)というお店を見つける。前の年の9月に、新疆ウイグル自治区のヤルカンド(莎車)を旅したことが懐かしく思われて、このお店に入ることにした。
 (参考 : ヤルカンドの覗き方)

IMG_5861【2017.1.24】店内にて

 店員は、つたない中国語で応対した。店員同士はずっと、ウイグル語で会話をしていたし、店内のテレビにはずっとウイグル語のドラマが流されていた。
 中国語で「新疆拌麵」と訳されていたラグマンを、ひとつ、注文する。

IMG_5850【2017.1.24】ラグマン

 もちもちとして、さらにはコシがあってとてもおいしい。やはり、ウイグルのラグマンは裏切らない。広州で、ウイグル料理に舌鼓を打つというのもまた、よい。これが、2017年、一皿目のラグマンとなったのだった。  
 お店の前では、ウイグル人がナンを焼いていて、香ばしい匂いが時折、店内に入ってきたりしていた。しばらく、そういう様子を眺めながら、過ごした。

■莎車清真美食(ヤルカンドムスリムレストラン)
 住所 :  光塔路43号(懐聖寺の前)
 営業時間 :  午前8時半~午後10時半