韓国留学中に知り合ったタイ人の友人と、プロームポン(พร้อมพงษ์)駅前にあるエムクオーティエ(EmQuartier)で昼食をとる。
 まず、ゲーン・ソム(แกงส้ม)を食べる。彼女は、「韓国でいうキムチチゲのようなものよ」と説明をする。

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【2017.4.23】ゲーン・ソム

 ゲーン(แกง)はさらっとしたスープのことをいう。ソム(ส้ม)とは、オレンジと言った意味である。ここでは、オレンジの入ったスープではなくて、オレンジ色のスープといった意味だ。ぷりぷりの海老が入っている。甘味、酸味、辛味が調和していて、とてもおいしい。これは、僕の好きなタイ料理のレパートリーのうちの一つにいれたいと思った。
 それから、プーパッポンカリー(ปูผัดผงกะหรี่)という、蟹をまるごと使ったカレーを食べる。

IMG_2062【2017.4.23】プーパッポンカリー

 プー(ปู)とは蟹を、パッ(ผัด)とは炒めることを、ポン(ผง)とはエキスを、カリー(กะหรี่)とはカレーを意味する。つまり、カレーで炒めた蟹を意味する。
 本当に蟹が一匹、丸ごと出てくるから、とてもゴージャスな感じがする。

IMG_2064【2017.4.23】プーパッポンカリー
 
 蟹は専用のハサミのようなもので、割って食べる。油でつるつる滑って、手がぐちゃぐちゃになって汚れてしまうのが欠点だが、これはおいしい。特に、ご飯とよく合う。僕はただの白米を、友人は健康を気遣ってと紫黒米と食べる。
 友人はついこの前、 誕生日を迎えたばっかりだったし、友人の家族に日本を案内した際、いろいろとおごってくれたこともあったから、僕がおごったのだけれども、なんと、2000バーツ弱(約6400円)もした。それと、友人へのプレゼントとして、日本語の教科書をバンコク伊勢丹の紀伊國屋書店で購入したものを含めると、合わせて10000円強の出費となっていた。あらら、バンコクは意外と物価が高い。
 正確にいえば、非常に安いものから、先進国並みの物価のものまで、バンコクには全てが共存しているのである。自分の収入に合わせて、消費ができるのである。バンコクとは、そういうところだ。そのことに気付いて、いくらタイの物価が安いからといって、倹約することなく、思うままにお金を使っていては、いくら稼いでも、 貯金すらままならないように思えた。発展途上国の物価と先進国の物価が共存する、そういうところであるからこそ。