日本で運行されている国内線のうちLCCを自称するものは、Peach、ジェットスタージャパン、バニラエア、春秋航空日本の4社である。どの4社も、東京を発着する路線は全て成田空港を発着し、羽田空港を発着する国内線は運行していない。
 一方、羽田空港を発着する国内線は主に、JALやANAといったフルコストキャリアで占められるが、スカイマークといった、LCCを名乗っているわけではないが、だからといってフルコストキャリアでもないという中間価格帯とされるエアラインもある。

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 今まで、スカイマークを利用したことは無かったが、通訳業務で鹿児島県へと向かう際、初めてスカイマークを利用することとなった。羽田空港から鹿児島空港まで、たったの7990円の搭乗券だ。
 LCCであるジェットスタージャパンを利用して成田空港から鹿児島空港へ向かうとすると、インターネット上のクレジットカードによる決済では少なくとも6870円はかかる。スカイマークでは無料の20kgの受託手荷物は、ジェットスタージャパンでは1400円の料金が別途かかるから、これを含めると8270円になる。つまり、スカイマークは羽田空港発着である上に、LCCを自称する航空会社よりも低価格で利用することができる。

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【2017.2.5】羽田空港にて

 搭乗してみると、座席は、LCCのような狭さはない。
 あまり人を詰め込んではいない。

IMG_5982【2017.2.5】羽田空港にて

 スカイマークは2015年に破綻したが、経営が破綻した理由もうなずける。LCCよりも低価格であるにも関わらず、人を詰め込んでいないのだから、運賃収入も少ないだろう。

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【2017.2.5】東京湾上空にて

 LCCの国内線ではある英語の機内放送もない。全てが日本語のみで行われる。外国人旅行客をターゲットとしているようすもない。

IMG_5985【2017.2.5】横浜上空にて

 しかし、その会社が経営破綻してもしなくても、僕には関係がない。低価格でよいサービスを受けられるなら、よいに越したことは無い。これから、スカイマークも積極的に、搭乗していきたいと思う。

IMG_5986【2017.2.5】江ノ島付近

 キットカットの軽食が出てくる。

IMG_5990【2017.2.5】キットカット

 鹿児島付近にやってくると飛行機はひどく揺れた。飛行機は100回以上乗っているが、これほど揺れたのは5本の指には入る。(過去、最もひどかったのは、夏に大韓航空で金浦空港から羽田空港へと向かう便で複数の乗客の機内食がひっくり返って通路に散乱するほどの揺れを経験した時だった)

IMG_5993【2017.2.5】鹿児島県上空

 東京付近では冬の晴天だったが、鹿児島では雨が降っていた。

IMG_5996【2017.2.5】鹿児島県上空

 山と山の間を通りながら、鹿児島空港へと着陸する。

IMG_5999【2017.2.5】鹿児島空港にて

 高校2年生の時、修学旅行でやってきて以来、10年ぶりにやってくる鹿児島空港だったが、その面影は全く記憶に残っていなかった。

IMG_6000【2017.2.5】鹿児島空港にて

 気温は15度ほどあって、冬というよりは春だった。
 雨は土の匂いを含んでいて、東京に住む人間の感覚からしたら、2月上旬だとは思えなかった。