うるま市の海にほど近い丘の上にある、世界文化遺産にも登録されている勝連城跡へとやってくる。

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【2017.2.10】模型

 丘の上にあって、見晴らしがいい。

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 見晴らしがいいということは、敵の接近を監視するという軍事上の観点からも、領土を統治するという観点からも、重要である。

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  敷地内からは、中国の陶磁器類がたくさん出土したため、海外貿易の中心地として栄えたとされている。

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 また、東南アジアの陶器や、日本や朝鮮半島の瓦、日本や中国の古銭、玉、銅製品、鉄製品、武器、防具も出土したそうだ。
 そして、2016年には日本で初めて、3世紀から4世紀頃のものとされるローマ帝国・オスマン帝国の銅貨が出土するなど、アジアだけではなく、ヨーロッパともつながっていたのではないかということが論じられた。

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 沖縄本島という海の孤島が、世界のさまざまな地域と古来からつながっていた。それは、ロマンだと思う。

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 13世紀から14世紀にかけて築城されたが、15世紀には首里(現在の那覇)を中心とする琉球政府によって滅ぼされてしまい、勝連の繁栄は長くは続かなかった。

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 しかし、これだけ立派な構造物が残っていて、往時の繁栄はかすかに感じられる。

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 上っていくと、浜比嘉島、平安座島、宮城島の島が見える。

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 朝からずっと分厚い雲に覆われていたが、勝連城にいた時間には晴れ間がのぞいていたのは運がよかった。

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 朝、昼、夜を通して美しいところだと思う。

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 城跡の反対側は、海へとすっと落ちている。

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 城主は、海を出入りする貿易船を眺めながら、繁栄を感じていたに違いない。

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 しばらく、景色を眺めていた。

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 しかし、レンタサイクルの自転車の返却時間もあったから、あまりゆっくりしてはいられなかった。

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 また那覇へと26kmの道のりを戻らなくてはならない。
 それも、丘陵地帯を、海辺から標高140mの地点まで行ったりきたりしなくてはならない。

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 それでも、1時間と少しの間、とどまっていた。

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 勝連城跡は、はやく見て回ろうとすればすぐに見て回れるし、そこでゆっくりと景色を眺めているにもよいところだ。

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 城を、降りていく。

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 勝連城をあとにする。

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 最後に近くの売店で、うるま市の名産物である、とろろ焼き(パパイヤのあんが入ったどら焼きのようなもの)を買って、那覇市方面へと自転車で向かった。

 ■勝連城跡
  開放時間 : 24時間
  入場料 : 無料