那覇空港から、南大東島へと向かう。
【2017.2.12】那覇空港にて
たくさんの大型旅客機が離着陸する那覇空港ではあるが、南大東島へと向かうのは、デ・ハビランド・カナダ DHC-8のシリーズ300の定員50人ほどのプロペラ機だ。
那覇・南大東間は、行きスカイチケットという予約サイト経由で16640円で購入し、帰りは、JALのマイレージを5000マイル利用して搭乗した。
琉球エアコミューターが1日2便往復するだけで価格競争のないこの区間は、いくら安く購入しようとしても、島外民であれば16640円はかかる。JALのマイレージであれば5000マイルで購入できてしまうから、1マイルが3.3円ほどの価値を持つという、マイレージの利用が非常に価値の高い区間であるのだ。マイレージは、価格競争が存在せず運賃が高止まりしている低需要路線を利用するのに、非常に有効だ。
プロペラ機に登場するのは久しぶりだった。
【2017.2.12】那覇空港にて
沖縄本島を離れ、東へと進んでいく。
【2017.2.12】南大東島
350kmほどの距離を飛行するが、沖縄本島の大東諸島(南大東島および北大東島)との間には、陸地、島は一切ない。
【2017.2.12】那覇上空にて
絶海の孤島へと離陸する。
【2017.2.12】那覇上空にて
日本の有人地域のうち、大東諸島を除いて、周囲360km以内に人が住んでいる島や陸地が存在しないという孤立した地域があっただろうか。思いつくのは他に、東京都の小笠原諸島くらいだ。
【2017.2.12】沖縄本島周辺にて
ついに、海しか見えなくなった。
【2017.2.12】太平洋
プロペラのぶんぶんという音が、旅情をかきたてる。
【2017.2.12】機内にて
機内は、観光客のグループは数えるのみで、大部分が南大東島で働いていると考えられる工事関係者といった風貌の人と、南大東島の住民と思われる人ばかりだった。たくさんの喪服の人が搭乗していて、機内は静かだった。
【2017.2.12】南大東島付近にて
1時間ほどの飛行を終え、南大東島への着陸準備を始める。
【2017.2.12】南大東島
海しか続いていなかったところにいきなり、陸地が見えてくるのだから、なかなか感動的である。やはり人間は、陸の生き物なんだと思う。陸地が見えると、本能的に安心するのだろう。
【2017.2.12】南大東島
飛行機は、さとうきび畑の中の小さな空港へと着陸した。
【2017.2.12】南大東空港にて
まず、工事関係者や喪服ではなかった南大東島の住民とおぼしき人、それから数組の観光客が飛行機の外へと降り立った。観光客は駐機場で、飛行機を撮影したり、飛行機をバックに記念撮影をしていた。
【2017.2.12】南大東空港にて
風が強く吹いていたのが、那覇との一番大きな違いだった。
【2017.2.12】南大東空港にて
それから、喪服の人たちが行列を為し、降機した。
先頭には喪主と思われる女性がいて、伏し目がちに歩いていた。喪主と思われる女性は50代後半から60代前半とまだ若かったし、遺影の中の男性もやはりそれくらいの年のように思われた。島外で亡くなった人が、故郷へと戻ってきたのだろう。世の中、死別というものはみな等しく悲しいものだとは思うけれども、それでも、平均寿命が80を超える今の時代、60前後で亡くなってしまうというのはやはりやりきれないものだと思う。空港に入ると、亡くなった彼の同級生たちだろうか。葬列に声をかけ、彼の死を悼んでいた。
そういうようすを見ていると、預けた手荷物が出された。南大東空港で手荷物はベルトコンベヤーで出てくるのではなく、人の手で運ばれて床に置かれる。
荷物をうけとり、予約していた宿の運転手と落ち合い、数組の観光客とともに、宿へと車で向かった。
【2017.2.12】那覇空港にて
たくさんの大型旅客機が離着陸する那覇空港ではあるが、南大東島へと向かうのは、デ・ハビランド・カナダ DHC-8のシリーズ300の定員50人ほどのプロペラ機だ。
那覇・南大東間は、行きスカイチケットという予約サイト経由で16640円で購入し、帰りは、JALのマイレージを5000マイル利用して搭乗した。
琉球エアコミューターが1日2便往復するだけで価格競争のないこの区間は、いくら安く購入しようとしても、島外民であれば16640円はかかる。JALのマイレージであれば5000マイルで購入できてしまうから、1マイルが3.3円ほどの価値を持つという、マイレージの利用が非常に価値の高い区間であるのだ。マイレージは、価格競争が存在せず運賃が高止まりしている低需要路線を利用するのに、非常に有効だ。
プロペラ機に登場するのは久しぶりだった。
【2017.2.12】那覇空港にて
沖縄本島を離れ、東へと進んでいく。
【2017.2.12】南大東島
350kmほどの距離を飛行するが、沖縄本島の大東諸島(南大東島および北大東島)との間には、陸地、島は一切ない。
【2017.2.12】那覇上空にて
絶海の孤島へと離陸する。
【2017.2.12】那覇上空にて
日本の有人地域のうち、大東諸島を除いて、周囲360km以内に人が住んでいる島や陸地が存在しないという孤立した地域があっただろうか。思いつくのは他に、東京都の小笠原諸島くらいだ。
【2017.2.12】沖縄本島周辺にて
ついに、海しか見えなくなった。
【2017.2.12】太平洋
プロペラのぶんぶんという音が、旅情をかきたてる。
【2017.2.12】機内にて
機内は、観光客のグループは数えるのみで、大部分が南大東島で働いていると考えられる工事関係者といった風貌の人と、南大東島の住民と思われる人ばかりだった。たくさんの喪服の人が搭乗していて、機内は静かだった。
【2017.2.12】南大東島付近にて
1時間ほどの飛行を終え、南大東島への着陸準備を始める。
【2017.2.12】南大東島
海しか続いていなかったところにいきなり、陸地が見えてくるのだから、なかなか感動的である。やはり人間は、陸の生き物なんだと思う。陸地が見えると、本能的に安心するのだろう。
【2017.2.12】南大東島
飛行機は、さとうきび畑の中の小さな空港へと着陸した。
【2017.2.12】南大東空港にて
まず、工事関係者や喪服ではなかった南大東島の住民とおぼしき人、それから数組の観光客が飛行機の外へと降り立った。観光客は駐機場で、飛行機を撮影したり、飛行機をバックに記念撮影をしていた。
【2017.2.12】南大東空港にて
風が強く吹いていたのが、那覇との一番大きな違いだった。
【2017.2.12】南大東空港にて
それから、喪服の人たちが行列を為し、降機した。
先頭には喪主と思われる女性がいて、伏し目がちに歩いていた。喪主と思われる女性は50代後半から60代前半とまだ若かったし、遺影の中の男性もやはりそれくらいの年のように思われた。島外で亡くなった人が、故郷へと戻ってきたのだろう。世の中、死別というものはみな等しく悲しいものだとは思うけれども、それでも、平均寿命が80を超える今の時代、60前後で亡くなってしまうというのはやはりやりきれないものだと思う。空港に入ると、亡くなった彼の同級生たちだろうか。葬列に声をかけ、彼の死を悼んでいた。
そういうようすを見ていると、預けた手荷物が出された。南大東空港で手荷物はベルトコンベヤーで出てくるのではなく、人の手で運ばれて床に置かれる。
荷物をうけとり、予約していた宿の運転手と落ち合い、数組の観光客とともに、宿へと車で向かった。