南大東島でこれから2泊する、「ホテルよしざと」に到着する。

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【2017.2.12】ホテルよしざとにて

 5階建ての建物とは別に、1階建ての離れがあって、風呂もトイレも共同だが、朝食付きの和室が1泊5000円ほどと、安く泊まることができる。
 部屋に荷物を置いてから、ホテルよしざとで自転車を借り、南大東島へと漕ぎ出した。

IMG_6518【2017.2.12】在所にて

 南大東島は、那覇の東方360kmの地点にある絶海の孤島で、面積が30平方キロメートルほどで、外周が約21kmほどの小さな島だ。
 人口は約1300人ほどで、ホテルよしざとなどがある在所(ざいしょ)地区は島で商店などが集中する地区である。

IMG_6519【2017.2.12】在所にて

 人口1300人ほどの島だから、これが中心繁華街と言われれば、きっとそうなのだろうと思える規模だったけれども、むしろ気になったのは、舗装された道路がどこもかしこも赤土で薄汚れていることだった。

IMG_6524【2017.2.12】南大東島にて

 宿の周辺を、自転車で回る。

IMG_6526【2017.2.12】倉庫

 何か、趣深い倉庫がある。
 奥へと進む。

IMG_6529【2017.2.12】大東製糖にて

 そうすると、大東製糖の製糖工場があった。

IMG_6534【2017.2.12】大東製糖にて

 収穫されたさとうきびが集められている。

IMG_6535【2017.2.12】大東製糖にて

 製糖工場の建物に目をやる。

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 煙突に「さとうきびは島を守り島は国土を守る」というスローガンがある。
 飛行機の機内から見えたように、島全体がさとうきび畑として開墾されているこの島の主産業は製糖業であり、これは島民生活の生命線である。そして、南大東島という絶海の孤島に国民が居住し、経済活動をおこなっているという事実は、日本の国土を保全するのに重要な役割を果たしている。そういうことを、言いたいのだろう。国土というものはそこで国民が生活しているという実績があることが重要であり、そういう実績がない無人島は、領土紛争の対象になりやすいということは、日本と韓国、日本と中国の関係をみて分かるだろう。

IMG_6539【2017.2.12】出入りするトラック

  製糖工場にはひっきりなしに、トラックが出入りしていた。
 島内で収穫されたさとうきびが逐一、ここへと運ばれてきている。

IMG_6543【2017.2.12】出入りするトラック

 そこが人口1300人の村であるとは思えないほど、たくさんのトラックがひっきりなしに出入りをしていた。

IMG_6564【2017.2.12】さとうきび畑

 それから、さとうきび畑の中をひたすら進んでいく。

IMG_6554【2017.2.12】さとうきび畑

 今まさに生育中のさとうきび畑、収穫を前にしたさとうきび畑、それから、収穫を終えたさとうきび畑など、さとうきび畑のさまざまな表情をうかがうことができる。

IMG_6558【2017.2.12】さとうきび畑

 しかし、さとうきび畑以外のものはほとんど見当たらない。

IMG_6551【2017.2.12】野菜畑

 かぼちゃ畑だろうか。
 しかしやはり、さとうきび以外の作物は、ほとんど作付けされていないようすだった。南大東村の村の面積に占める耕作面積は非常に高いが、食糧自給率はとても低そうだった。

IMG_6562【2017.2.12】自動販売機

 自動販売機がある。
 さとうきびを運搬するトラックから降りた運転手が飲み物を買って、またトラックにのって去っていった。
 ところで、島内の道路がどこも赤土で薄汚れている理由を考えてみると、畑の中でさとうきびを積んでタイヤが土で汚れたトラックが島中を走り回るということや、周囲にさえぎるものがない絶海の孤島に吹く風が、畑の土を舞いあげているからであることが想像できた。