バンコクにやってきてから2か月が経とうとしている。これで8週間、働いたことになる。ここまでの、バンコク生活の感想について記しておきたいと思う。

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【2017.5.20】バンコクにて

■よかったこと

・給料
 給料は手取りでいえば20万円ほどと日本の水準でいえば少ない方に当てはまるだろうが、それでも家賃・光熱費は1ヶ月で3万円強ほどであるし、平均的な物価は東京の3分の1程度であることを考えれば、経済的な困難は、当面、問題にはならないだろう。
 これに、以前から続けていた日韓翻訳の仕事が加わるから、独身である現時点においては余裕はある。

・天候
 もともと夏が好きであるし、晴れている日が好きだから、日照時間が特に長いバンコクの天候はうれしい。バンコクの年間の日照時間は約2600時間であり、東京(約1900時間)よりも30%~40%ほど長い。

・海外生活
 以前述べたように(#0678.海外で働くことを考えている)、異文化における生活を通して「生きている実感」を得ようという欲求は、ある程度は満たされているように思う。

IMG_2340【2017.5.28】バンコクにて

■気になる点

・同年代の友人が作れない
 日本人に関していえば、駐在員とその家族が多いが、彼らは同年代ではないし、知り合う機会がない。韓国人に関していえば、絶対数が少ない。タイ人に関しては、タイ語が分からないから、日本語や韓国語を理解する何人かを除いては、親しくなることができない。
 人との「おしゃべり」を通じて、鬱憤を晴らしたがる僕にとって、これは大きな問題である。
 日本や韓国が恋しくなる理由があるとすれば全て、これである。

・体力
 平日7時間労働であり、始業時刻も終業時刻もきちんと守られてはいるのだけれども、その平日7時間労働ですら、体力的にきつく、疲労を感じる。
 かつて東京で、満員電車に乗って片道小一時間の通勤に、7時間労働、それからの残業をこなし、帰路につくという、そういう生活を避けていたいたのは、体力に対する懸念もひとつの理由としてあったが、通勤時間5分の平日7時間労働ですらこれだけきついとは思わなかった。
 プライベートの時間は大体、休息にあてられて、他のことはあまりできない。旅行も、タイ語の勉強も満足にはできていない。僕にはあまり、定時労働が向いていないのではないかと思う。

・仕事
 海外で働けば、新入社員であっても、日本では与えられることのない、裁量を与えられることがある。外国人を雇うということはビザの面倒もみなくてはならないということだから、雇用者からしたら、むやみやたらに雇うということは避ける。そうすると、最小限の日本人で組織を回すということが一般的によく起こり、やりがいと思える人にとってはやりがいとなるだろうが、一方で、負担でもある。

・日本人駐在員のいる風景
 僕が住んでいる地域には、たくさんの日本人駐在員が住んでいる。彼らの多くはメーカー等の大企業の駐在員で、「昭和の人生すごろく」に「グローバル」を付け足したような人生を送っている。平日には身を粉にして働き、休日には会社の人とゴルフに行ったりして、会社のために人生を捧げているような、そういう人生を送っているように見える。(スクンビット界隈では土日の早朝にはゴルフクラブを背負って移動する日本人男性を多く見かけることができる)そして、妻たちはみな、専業主婦である。
 彼らを批判しようとは毛頭思わないのだけれども、新しい生き方を求めてやってきたバンコクで、なぜこのようないかにも「昭和」チックな風景を眺めていなければならないのかと、疑問に思うことがある。
 また彼らが例えば、日本での基本給と、海外での海外手当を給付され、また、家賃が10万バーツ(約32万円)をこえるようなコンドミニアムを会社から支給されて暮らしていると聞けば、働く意欲が時に失せてしまうのである。しかし、比較から「幸せ」は何も生まれないし、何も、給料だけで人間の価値が決まるわけではないから、そういうことを考えるのはあまりよいことではないのだけれども、一般的に、バンコクで現地採用として生活する多くの日本人はこの、現地採用と駐在の格差について、あまりいい思いはしていないと思う。

・韓国語
 韓国にいた時、それから東京にいた時よりも、韓国語を利用する機会が少ないから、韓国語能力が衰えてしまうのではないかと懸念している。

・将来
 おそらく次に転職するころには、30代になっている。一体、どういうキャリアを積めるのかが想像できず、将来に対する不安は否定できない。