ブリック・レーン・マーケット(Brick Lane Market)の近くには、サンデー・アップマーケット(Sunday Upmarket)といって、一週間のうち日曜日の午前10時から午後5時の7時間だけ開くマーケットがある。

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【2017.3.12】サンデー・アップマーケット(Sunday Upmarket)へと向かう
 
 雨の中を歩いていく。

IMG_8333【2017.3.12】ブリック・レーン通りにて

 上の写真の左側にある建物(ザ・オールド・トゥルーマン・ブルーワリー, THE OLD TRUMAN BREWERY)で、そのマーケットは開かれる。
 もともと何かの工場の建物だったところをリノベーションして、イベント会場にしたような、そういうところだ。1階は、世界各地の食べ物屋台で賑わっている。日本、韓国、中華、タイ、インド、トルコ、メキシコ、エチオピアなどなど、どんな国の料理でもある。

IMG_8334【2017.3.12】中華料理

 おなかが空いていたから、見た目も美しかった、中華料理を食べることにした。

IMG_8336【2017.3.12】中華料理

 その時の店員は中国人だった。彼は、福建省の福州出身だと言った。福建省は華僑のふるさとというが、ロンドンでも福建省出身者に出くわすほどだから、まさにその通りだと思う。

IMG_8337【2017.3.12】中華料理

 どの屋台もそうだが、いろいろと試食をさせてもらえる。海老を試食してみたが、ぷりぷり感に乏しく、ぐちょっとしていておいしくなかったから、注文するものは海老以外のものにした。

IMG_8340【2017.3.12】中華料理

 これで8ポンド(約1020円)もする。屋台の料理が1000円を超えるだなんて、初めての経験である(笑)
 味は、まずい。ぐちょっとした肉、油っぽいだけの炒飯。よく分からない、味の塊を口に運んでいるような、そういう味である。
 中国人だったら、もっとおいしいものを作って売ることができるはずだと思う。このような、魂のない中華料理をロンドンで売り、大金を稼いでいるとは、全く悪い商売だ(笑)
 ここで、ロンドンは、普段親しんでいる料理を食べると、なんでもまずく感じられれるところなのではないかと考え始めた。ロンドンに来て初めてのランチは、ピザで、味は悪くないと思ったが、それはただ僕がピザ、イタリア料理というものに食べ慣れていないからそう思っただけで、イタリア料理の味をよく知っている人には、ちっともおいしくなかったのではないかと。
 人生で一番まずい、中華料理だった。見た目だけはおいしそうなのが、不思議である。
 基本的にロンドンの食べ物には、魂が感じられない。ただ甘いだけ、ただ酸っぱいだけ、ただしょっぱいだけなど、味が非常に単純化されて、奥深さを感じない。

IMG_8344【2017.3.12】マーケットにて

 日本料理もあった。

IMG_8357【2017.3.12】日本料理?

 しかしちっても、日本の食べ物には見えなかった。

IMG_8356【2017.3.12】日本料理?

 そもそも店員も、日本人ではなかった。
 よく見ると、中国料理の屋台でインド系の人が調理しているところもあったし、そもそもそこで働いている人の国籍や人種と、料理も結びついていないように見えた。
 それでもたくさんのイギリス人でマーケットは賑わっていた。