スタンステッド空港に到着すると、電光掲示板に、ライアンエアーFR8542便の行き先がLeipzig(ライプチヒ)と表示されている。予約したのはベルリンに行く便のはずだが、どうなっているのだろう。
 メールを確認すると、前日にライアンエアーからメールが来ていた。

2017-06-20_03h44_58

 〇〇様
 私たちは2017年3月14日のロンドン発ベルリン行きのFR8542便の行き先が、ライプチヒに変更されたことを深くお詫び申し上げます。
 私たちは乗客の皆様のために、定時運行を心がけてはおりますが、やむをえず運行計画の変更が余儀なくされるケースがございます。
(中略)
 運航便の遅延に対し、もう一度深くお詫び申し上げます。
 
 どうして、行き先が変更されたのか、記述がない。
 スタンステッド空港の職員によれば、到着地ベルリン・シェーネフェルト空港(Flughafen Berlin-Schönefeld
)の地上職員の賃金交渉をめぐるストライキによって、空港が機能せず、多くの便が欠航になったという。
 その日のベルリン行きのライアンエアーの便は4便あったが、そのうちの2便はライプチヒ行きに変更、そして残る2便は欠航したという。スタンステッド空港の職員は「それでも、あなたはライプチヒに行けるから、幸運よ」という。
 さて、ライプチヒがどこにあるのかgoogle mapで確認をしてみると、ベルリンから直線距離で150kmほど離れている地方都市だった。旧東ドイツではベルリンについで二番目に大きかった都市であるという。
 高校時代の友人がベルリンに留学していてその友人宅に泊まる予定だったから、連絡をしてみると、「ドイツでストライクはよくあることだから、そういうことが起こっても、大丈夫なようになっている」と言う。僕は無事に、ベルリンに到着できるのだろうか。

IMG_9125【2017.3.14】スタンステッド空港にて

 仕方ないから、搭乗する。

IMG_9127【2017.3.14】スタンステッド空港にて

 乗客はみな落ち着いていた。みなもともと、ベルリンに行く予定だった人たちなのだから、彼らについていけば大丈夫だろう。

IMG_9132【2017.3.14】ライアンエアー

 機内はとても、狭い。

IMG_9133【2017.3.14】機内にて

 1時間40分をかけて、ライプチヒへと向かう。

2017年3月英独仏

 イギリス式の英語はよく聞き取れない。

 「ベルリン・シェーネフェルト空港のストライキの影響で、ライプチヒ空港行きに変更されましたことをお詫び申し上げます。しかし、あなたがたは幸運です。我々は、ライプチヒからベルリンへと向かうバスを確保することに成功いたしました」

 幸運、いや、不幸中の幸いというべきだろう(笑)
 それにしても、客室乗務員はよくしゃべる。子ども向けのアルファベット学習教材の宣伝やら、いろいろなものを宣伝している。これではまるで、空を飛ぶテレビショッピングだ。それから、スクラッチくじなんかも販売していた。

 「みなさん、ラッキータイムです。このスクラッチくじは機内でしか引けません。次の幸運を引くのは、あなたです…」

 何人かが挑戦していたが、大当たりを引いた人はいなかった。
 ああ、なんと、やかましいライアンエアー。
 1時間40分後、曇天のライプチヒ空港へと到着する。

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【2017.3.14】ライプチヒ空港にて

 人生、初めてやって来たドイツということになる。何もかもがドイツ語で表記されている。空港のいたるところに「Ausgang」という表示がある。ドイツ語で出口のことをそういうのか。
 ベルリンの空港のストライキにより、たくさんの便がライプチヒの空港に集中しているようで、国際線の便が次々に到着し、入国審査台の前には長蛇の列ができていた。空港は、それだけたくさんの国際線旅客をさばくための構造ではなかった。
 入国に30分弱はかかったと思う。パスポートに「Leipzig」と記載された、めずらしいスタンプを押され、ドイツに入国することができた。