台湾には「丹丹漢堡(丹丹ハンバーガー)」というファストフードチェーンがある。しかし、この「丹丹漢堡」、南台湾にしか存在しないのだ。台南、高雄、屏東にあわせて42店舗(2015年末)があるだけだ。

dandanhanbao

 お店の名前こそハンバーガーではあるが、ハンバーガーが有名というよりは、チキンが有名なお店だ。南台湾における、ケンタッキー・フライド・チキンのようなものだと思えばよい。

IMG_2371【2015.12.24】丹丹漢堡

 2014年に初めて高雄にやってきた時、友達にオススメされて行った「丹丹漢堡」。今年も来てしまった。あのペリカンのマークが目印だ。
 とりあえずおなかが空いていたから、チキンと広東粥とミルクティーのセットを注文する。79TWD(約300円)。3桁の数字の印刷された紙を渡されて、数字が呼ばれたら取りに来いという。丹丹漢堡は注文してからできあがるまで、5分から10分ほど時間がかかる。だから、できたてのあつあつが食べられる。

IMG_2374【2015.12.24】チキンと広東粥とミルクティーのセット

 いただきまーす!お粥はファストフードらしく、濃厚な味ではあることは否めないが、おいしい。次に、チキン。外はカリカリ、中はぷりぷり、肉汁じゅるうを完全に実現している。
ちなみに、フライドポテトはメニューにはあるにはあるが、チキンのセットについてくるのは大体、広東粥や麺線、玉米濃湯(コーンスープ)などの台湾らしいチョイスとなっている。
 個人的に一番のオススメは、鮮脆雞腿堡(辣味)、つまり、チキンバーガーのスパイシー味である。

IMG_2376【2015.12.24】鮮脆雞腿堡(辣味)

 これがとにかく、神の味なのである。外はカリカリ、中はぷりぷり、肉汁じゅるうのスパイシー。本当にたまらない!これを食べるためだけにも、高雄、そして南台湾にやってくる価値があると僕は思う。これがたったの55TWD(200円)だ。
 この味を知ってしまったら、もう、日本のケンタッキー・フライド・チキンなんか食べてはいられないし、ファミリーマートのフライドチキンでも、モスバーガーもフライドチキンでも満足できない。ああ、たまらない。

丹丹漢堡menu【2015.12.24】メニュー

 これがメニューである。丹丹漢堡は台北人にとってもロマンで、ファンも多く、彼らは台南、高雄、屏東を訪れることがあったら、必ず足を運ぶという。台北に出店すればきっと成功するだろうし、社長もそれを知っているはずだが、本人は南台湾から外に出る気は全く無いようだ。そんな状況だから、日本への進出なんてあり得まい。丹丹漢堡の味を経験したかったら、南台湾に足を運ばなくてはいけないのである。やれやれ、全くプライドの高いお店だぜ。

■丹丹漢堡の行き方
googlemapに「丹丹漢堡」と打ち込んで検索すれば最寄りの店舗が表示される
営業時間:午前6時半頃から午後10時頃まで(店舗によって異なる)

■2015年 南台湾4泊5日
<1日目>
#0082.バニラエアで高雄行き
#0083.果物屋さんで釈迦頭を買っていく
#0084.台鉄の旅のお供に台鉄弁当!
#0085.台南の宝くじ売り場で1000円をする
#0089.台南・武聖夜市を行く 
<2日目>
#0090.赤嵌楼 - 台南に赤く聳える
#0091.台南モダンのハヤシ百貨店 1
#0092.台南モダンのハヤシ百貨店 2 
#0093.台南孔子廟で「書」のおもてなし
#0094.南台湾でしか食べられない「丹丹漢堡(丹丹ハンバーガー)」
#0095.台南 - 清代と日本統治時代が重なり合う街
#0096.台南・花園夜市を食う!
#0097.台南・花園夜市を遊ぶ!
<3日目>
#0100.阿里山森林鉄路で嘉義から奮起湖へ
#0101.奮起湖 - ノスタルジックな山あいの集落
#0102.阿里山旅行記1 - 阿里山で森林浴をする
#0103.阿里山旅行記2 - 雲霧に覆われる阿里山
#0104.阿里山旅行記3 - 台湾一標高の高いところにあるセブンイレブン
<4日目>
#0105.阿里山旅行記4 - 朝4時半に起床し山を登る
#0106.阿里山旅行記5 - ご来光と帝雉  
#0107.阿里山旅行記6 - 阿里山に残る日本寺院「慈雲寺」
#0108.阿里山旅行記7 - 森に佇む姉妹潭
#0109.阿里山旅行記8 - バスで阿里山から嘉義まで一気に下る
#0110.関子嶺温泉への行き方
#0111.関子嶺「山景土雞城」 - 台湾で地鶏を食う!
<5日目>
#0112.関子嶺温泉の泥湯を心ゆくまで楽しむ
#0113.関子嶺温泉街を散策する
#0114.南台湾4泊5日のしめくくり