ロンドンからのライアンエアFR8542便は、ベルリン南西の郊外にあるベルリン・シェーネフェルト空港(Flughafen Schönefeld)のストライキの影響によって、ライプチヒ(Leipzig)へと目的地が変更される。

IMG_9139
【2017.3.14】ライプチヒ空港

 ここから、ライアンエアー(Ryanair)が用意したバスで、ベルリンへと向かう。

2017年3月英独仏

 空港で、2.5ユーロ(約325円)でクリームチーズの入ったサンドイッチを買う。チーズはドイツ語で「Käse(ケーゼ)」というようだ。
 これがなかなかおいしかったので、ドイツの食は、イギリスの食よりもずっと期待できるのではないかと思った。

IMG_9141【2017.3.14】バスにて

 バスは、最前列の席に座ることになった。
 ストライキの影響によってベルリン行きが、ライプチヒ行きに変更されたと空港で知った時はどうなるか、初めて行くドイツであるのになぜこのような試練に見舞われなければいけないのかと嘆いたが、なんとか行けそうで、一安心した。
 バスに乗りこむと、職員の女性が英語で、「シートベルトをお締めください。ドイツの法律で、走行中の車内では締めなくてはなりません」と、車内の人たちに声をかけた。「ドイツの法律」という言葉が、ドイツにやってきたということを実感させた。
 ライプチヒからベルリンまでは高速道路を経由して、約180kmの道のりだ。この高速道路の線名は「A9」とあって、これは、「アウトバーン9号線」を意味するものらしい。かの、制限速度の存在しないことで有名な、アウトバーンである。
 しかし、いくら制限速度が存在しないからと言って、速度がやたらめったら速いということはなかった。バスは時速120kmほどで走行した。バスを追い抜いていく乗用車は、時速140km以上を出していたと思う。一方、右車線を走るトラックは時速100kmほどを出していて、どの車種であれ、F1のような速度で走るということはなかった。

IMG_9144【2017.3.14】アウトバーン

 ライプチヒは旧東ドイツ第2の都市だったという。つまり、この路線は、ベルリンと旧東ドイツ第2の都市を結ぶ、旧東ドイツの幹線であったはずで、今も交通量が多い。

IMG_9147【2017.3.14】アウトバーン

 ベルリンに至るまで、都市の近くを通ることは無かった。

IMG_9149【2017.3.14】アウトバーン

 車窓は、森か、風力発電機で占められた。
 あまりにもたくさんの風力発電機が回っているのでさすが、「環境先進国ドイツ」といった趣であったが、単調な車窓であった。また、ロンドンより北方にあるためか、ドイツは3月中旬ではあったがまだまだ冬だった。この国は冬が、長いのだろう。
 2時間で、ベルリンに到着する。

IMG_9151【2017.3.14】ベルリンにて

 しかし、下ろされたのはベルリン南西の郊外にある、ベルリン・シェーネフェルト空港であった。
 ベルリン中心部まで行ってくれるような、そういうサービスではないのである。

IMG_9158【2017.3.14】ベルリン・シェーネフェルト空港にて

 LCCが主に発着する、規模の小さい空港である。
 薄汚れた空港だたったし、空港に乗りつけてくる車両には、泥にまみれた車両もあって、本当にここがG7の先進国の首都の空港なのだろうか、疑いたくなる、そういう空港であった。
 何はともあれ、思いがけずアウトバーンを体験することもできたし、無事にベルリンに到着することができたので、悪い体験ではなかった。