ツォー駅で、友人と待ち合わす。友人は、中学・高校時代の同期であり現在、ベルリンで留学生活を送っている。
 久しぶりに会った友人は、何ら、変わっていなかった。いや、当然、ドイツでの生活を経て、たくさんのことが変わったはずだったが、少なくとも僕と再開した時は、昔と同じすがたを見せたし、僕もまた彼に対して、そうだったと思う。昔と同じすがたを見せることがはばかられない、それが旧来の友人というものだろう!

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【2017.3.14】ツォー駅

 ツォー駅というのは通称であり、「ベルリン動物園駅(Bahnhof Berlin Zoologischer Garten)」というのが正しい。動物園なのだから、「zoo」なのであり、ドイツ語で「ツォー」と読むのだと、友人は言う。

IMG_9226【2017.3.14】ツォー駅周辺にて

 向こうに見える、崩れている教会は、カイザー・ヴィルヘルム教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)という教会で、1891年に建てられた高さ113mの教会だったが、1943年のイギリスによるベルリン空襲によって破壊されてしまったものだ。
 (参考 : #0983.カイザー・ヴィルヘルム教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)訪問記)

IMG_9228【2017.3.14】ツォー駅周辺にて

 メルセデス・ベンツのエンブレムが、建物の上をくるくると回っている。

IMG_9229【2017.3.14】タウエンツィーン通り(Tauentzienstraße)

 友人宅はタウエンツィーン通り(Tauentzienstraße)周辺にあるが、この通りは、ベルリンでは有数の繁華街だという。
 「有数の繁華街」というのほど活気は感じられなかったけれども、2014年4月にユニクロがドイツ1号店を出店するなど、国際的なブランドが集まっている。
 夕食は、友人宅で作って食べることにした。

IMG_9231【2017.3.14】タウエンチーン通り

 近くにあったベトナム系の、アジア食材店に行って、食材を買う。
 ベルリンでアジア系といえば、ベトナム系が多い。社会主義国であるベトナムと、旧東ドイツは関係が深く、かつてより多くのベトナム人が旧東ドイツに留学に来ていたことから、かつてから、ベトナム人が移住できる、そういう地盤が整っていたと、友人は言う。

IMG_9234【2017.3.14】夕食

 あまり見た目はよくないけれども、おいしく、食べられた。

IMG_9238【2017.3.14】夕食

 友人からドイツの生活の話など、いろいろな話をきいて、よい晩餐となった。

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 翌朝を迎える。

IMG_9244【2017.3.15】豆乳とヨーグルトと鯖の味噌煮缶

 豆乳とヨーグルト、それからご飯を鯖の味噌煮を朝食とする。
 外は、寒かった。

IMG_9247【2017.3.15】タウエンチーン通り周辺にて

 気温は4度か、5度ほどだった。

IMG_9249【2017.3.15】タウエンチーン通り周辺にて

 空は澄んで晴れていたが、冷たい風が強く吹いた。
 午前10時頃で、もう、通勤ラッシュの時間は過ぎていた。

IMG_9254【2017.3.15】雑誌スタンド

 路上の雑誌スタンドに、あられもない女性のすがたが表紙を飾る雑誌が、どうどうと掲げられている。特に、子どもたちが見ないようにだとか、そういった工夫もなく、どうどうと路上で売られていたから、日本で生まれ育ったものの感覚としては、なんだか不思議だった。
 初めてやってきた国、何もかもが不思議である。