ベルリン中心部にある、ホロコースト記念碑へとやってくる。

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【2017.3.15】ホロコースト記念碑

 これは、ホロコーストによって殺害したユダヤ人を追悼するものだという。正式名称として、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkmal für die ermordeten Juden Europas)という名称がつけられている。
 「ヨーロッパ」という文字が入ることによって、それがドイツ内だけではなくヨーロッパ全土に対する責任であることを強調している。

IMG_9517【2017.3.15】ホロコースト記念碑

 1.9ヘクタールの敷地に、2711本のコンクリートの石碑が立っている。

IMG_9523【2017.3.15】ホロコースト記念碑

 遠くから見るだけでも、何か棺のような冷たさを感じさせるものだが、内部に入ってみると、違った種類の恐ろしさがある。

IMG_9520【2017.3.15】ホロコースト記念碑

 外から見るよりも案外深くて、下にまで光が届かない。
 延々と続くコンクリートの中を歩くという体験を通じ、当時、ユダヤ人が置かれた恐怖を、象徴的に表したかった、そういうことなのだろうかと、友人と話し合った。
 これといって設計者による説明板があるわけではないので、その設計の意図は、自らが感じとるしかない。

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 なお、ここには、付属の情報センターがあって、ホロコーストの歴史を知ることができる。

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 入場は、無料である。
 中には、ホロコーストによる犠牲者の氏名が刻まれている、展示もあった。

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 ユダヤ人に対する迫害の歴史は、カイザー・ヴィルヘルム教会でもそうだったが、ドイツの近現代史について語られる場では、必ず、語られる。
 ( 参考 : #0983.カイザー・ヴィルヘルム教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche)訪問記 )
 ベルリン市内を観光していると、ユダヤ人への迫害に関する言及がある展示を、何度も見かけることになることになるだろう。