地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

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 成田空港で安くご飯が食べられるところと言えば、以前は、第一ターミナルと第二ターミナルにあるマクドナルドくらいしかなかった。2014年10月にLCC専用ターミナルである第三ターミナル内にフードコートができてからはいくぶん状況がよくなったが、マクドナルドにしろフードコートにしろ24時間営業ではないため、午後9時以降に成田空港に到着してしまうと飲食店はも開いておらず、第一ターミナル5階と第三ターミナルの24時間営業のローソンと、第二ターミナル4階のセブンイレブン程度しかたよれるものがなかった。
 しかし、そのような状況を打開するべく、2016年7月6日、第二ターミナルの到着ロビーの2階に24時間営業の吉野家がオープンした。

IMG_1764【2016.7.12】成田空港第二ターミナルにて

 午後8時頃、旅行客と、空港職員で店内は賑わっていた。

IMG_1762【2016.7.12】吉野家にて

 午後5時から午前0時までは酒類、おつまみ類の提供もある。
 LCCのタイ・エアアジアXには機内食がなく、バンコクでお腹をいっぱいにしてきたものの、成田空港に着くころには腹ぺこだったので、吉野家でキムチ牛丼を食べることにした。全てのLCCがフードコートのある第三ターミナルに到着するというわけではないので、第二ターミナルに吉野家があるのは便利だと思う。

IMG_1760【2016.7.12】吉野家にて

 店内には、大きな荷物を置くところもあり、旅行客に配慮されている。
 成田空港から早朝便や深夜便を利用する場合、とても重宝するだろう。


 桃園国際空港に着く。この空港のいいところはなんだろう。とりあえず、出国前ゾーンのお土産屋さんのパイナップルケーキの試食が充実しているというところだろうか。とにかくどの店舗にも試食コーナーが充実していて、その試食もひとつのケーキを6分の1から4分の1分割したくらいの大きさなので、おやつぐらいにはなる。紫晶酥(山芋の大福)やロールクッキー、太陽餅など、ほかのお菓子の試食もある。さらには、お茶の無料提供があって、中国茶も飲めてしまう。
 パイナップルケーキは種類がいくつかあって、試食によって、食べ比べができる。特に「土」の文字が入っている、パイナップルケーキがおいしいと思う。土着の、その土地のパイナップルで作ったパイナップルケーキということなのだろうか、「土」の文字の入っているものはたいてい、果物特有の酸味と香りが残っていておいしいものが多かった。
 結局、買ってしまった。

パイナップルケーキ1

 きっと僕のようにたくさんの外国人が食べ比べをしているうちに、買ってしまったに違いない。日本に持って帰ったところ、評判が良かった。

パイナップルケーキ2
 
 それから出国し、JW108便を待つ。財布には小銭がいくらか残っていたので、自販機で20TWD(約67円)のグァバジュースを飲みながら待つ。
 
IMG_7163【2016.4.28】グァバジュース

 JW108便は予定より10分ほど遅い、午後4時45分の出発となった。

IMG_7164【2016.4.28】桃園国際空港にて

 順調な飛行で、結局、成田空港には予定より15分ほど早い20時35分頃には到着した。 しかし、駐機場にまだ前の飛行機がいてその飛行機が出発するのを待たなくてはならなかったため、15分ほど機内で待たされることになり、定刻ということになってしまった。それから、東京駅行きの1000円バスに乗って東京へと帰った。第三ターミナルからバスに乗り込むと、第二ターミナル、第一ターミナルに立ち寄るため、成田空港から外にでるために20分ほど余計に時間がかかってしまう。第三ターミナルに到着したら、せめて第二ターミナルまで徒歩で移動して、そこからバスに乗る方が賢明なのかもしれない。
 


 以前、春秋航空日本の成田・武漢便の片道航空券を運賃、税金等込みで3140円で購入したことはお伝えした通りである。(#0098.春秋航空日本・中国国際線就航記念100円セールを買ってみた)しかし、この運賃では手荷物は預けられない上に、機内に持ち込める手荷物の容量も5kg以内と限られている。5kgとはあまりにも無慈悲である。結局、4500円を追加して、10kgまでの手荷物を預けられるようにした。
 ついに2月13日、搭乗する日がやってきた。春秋航空日本の国際線は、成田空港第三ターミナルから搭乗する。

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【2016.2.13】成田空港第三ターミナル

 ソウル、台北、高雄、香港といったLCCの行き先としては馴染みのあるの地名に交じって、「武漢」の二文字が新鮮である。成田空港からもついにLCCに乗って、中国大陸へと行ける時代が到来したのだ。春秋航空日本初の国際線ということで、春秋航空日本の関係者や、記者やらがたくさんやってきていた。
 チェックインカウンターには多くの乗客が列をなしていた。ほとんどが中国人で、日本人は少数だった。武漢は大きな都市ではあるようだが、観光地としては目を引くものは少ないし、あまり日本人が向かう需要はないかもしれない。僕も、100円セールがなかったら、武漢に行くことはなかったと思う。

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【2016.2.13】春秋航空日本

 春秋航空日本を利用するのは2回目である。

IMG_3381【2016.2.13】搭乗口

 搭乗口では職員によって、初便搭乗の記念品が配られた。新規就航する路線の初便に搭乗するという経験は初めてで、こういうふうに歓迎されるとは思いもよらなかった。祝賀ムードの中、旅が始まるというのはなんだか気分がいい。僕が武漢に行くことが、祝福を受けるに値することとは到底思えないけれども…。

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【2016.2.23】記念品の内訳

 酒枡があった。檜の香りがする。NARITA INTERNATIONAL AIRPORTと書かれているものは、付箋である。テープシールは機内で配られたもので、KOKUYOから発売されている製品だという。

IMG_3383【2016.2.13】機内

 乗客の多くが中国人で、日本人は少数であったが、乗務員はみな日本人だった。

IMG_3384【2016.2.13】機内食

 機内食は親子丼、牛とじ丼、中華丼があった。親子丼を注文してみた。現金のみの支払いとなる。温める時間が必要なので、注文後、20分ほど待てとのことだった。

IMG_3386【2016.2.13】親子丼

 機内食が出てくる。おいしそうに見えたけれども、「機内食」であることを脱することのできない味とでも、言っておこう。
 フライトの初め、機長は「前線通過にともなう大きな揺れが予想されます。快適なフライトとは言えないでしょうが、おくつろぎください」と言っていたが、その宣言通り、快適なフライトにはならなかった。しばらく、大きな揺れがあり、小一時間、機内サービスが停止するほどだった。また、免税品の注文が多かったのか、座席の間の通路を乗務員がずっと行ったり来たりしていたのも、ややせわしなく感じられた。また着陸時の衝撃が激しくて、乗客同士、驚いて、目を合わせたりしていた。

IMG_3388【2016.2.13】

 タラップを降りると、冷たく湿った風が強く吹いていた。冷たいシャワーでも浴びているかのようだ。これが武漢の冬なんだろうか。

IMG_3392【2016.2.13】祝賀春秋航空日本公司武漢―東京線首航成功

 武漢空港の職員は、「祝賀春秋航空日本公司武漢―東京線首航成功」と書かれた横断幕を持って歓迎してくれた。しかし、あまりにも風が強くて、横断幕がすぐにねじれたり、裏返ったりしていて、横断幕を持つのに手こずっているようすだった。
 無事に武漢に到着した。大連、深圳・厦門に続き、3回目の訪中。8日間の中国旅行が始まる!



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