地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ:中国 > 四川省

 四川航空3U8085便に乗って、成都から東京へと戻る。

 成都 13:20 → 東京(成田) 19:00

 中国と日本の間には時差が一時間あるため、飛行時間は4時間40分である。乗客は3割から4割が日本人と、日本人が少なくなかった。話をきいていると、シルバーウィークの連休を利用して、チベット旅行に行った旅行客が少なくなかった。四川航空はチベットのラサにも就航しているから、成都空港で乗り継ぐことになるのだ。

IMG_4649
【2016.9.25】成都空港にて

 搭乗する。

3U808525SEP

 しばらくしてから、機内食が出てくる。

IMG_4650【2016.9.25】機内食

 麻婆豆腐の機内食である。 
 4時間40分というのはあまり長くはなかった。機内食を食べてから、機内サービスの映画を一本みた。韓国映画ではあったが、あまり印象に残らなかった。それからしばらく目を閉じていると、東京に到着した。あっという間である。
 成田空港からは、カルギリク(葉城)で買った50元(約765円)で買ったウイグル帽を入れた、ウイグル語の書かれた紙袋を片手に、東京の電車へと乗り込み、家へと向かうのだった。
 ホータン(和田)のバスターミナルで別れた同行のK氏も、砂漠公路を横断し、ウルムチから上海へと向かう目的のフライトに無事に乗り継ぎ、上海を経由して無事に自宅へと帰宅したそうだ。
 自宅につくと、すっかりと夜になっていた。飛行機に乗って移動しただけの1日ではあったが、移動はそれでも疲れるものである。すぐに眠りについてしまった。 こうして、トルコの出入国スタンプがあるパスポート所持者は中国への入国を拒否されるだとかいったデマ情報(#0470.トルコへの出入国記録による中国入国拒否の噂はデマだった)に振り回されるところから始まった、9泊10日に渡るウイグル旅行は無事に終了したのだった。

2016年9月 ウイグル9泊10日
◀前の旅行記:#0537.成都双流空港周辺で兎の頭を食べる
▶次の旅行記:#0539.新疆ウイグル自治区への旅行をあなたにオススメしたい理由


 成都双流航空の四川航空のカウンターに行き、以前、利用した時(#0359.四川航空の激安航空券にはトランジットホテルもついていた)と同じように、トランジットホテルを申請にしいった。
 
 職員:「申し訳ございませんが、そのサービスは2016年7月をもって終了いたしました」

 あの太っ腹のサービスはもう、終了してしまったのだった。自力で寝るところを探し出さなくてはならない。インターネットで検索し、以前、宿泊したところの近くにある一泊60元(約920円)ほどの宿に泊まることにした。
 空港の近くにあるホテル街まではやや離れているため、タクシーを利用した。ホテル街には、自販機で大人のおもちゃが売られていたり、按摩やマッサージのお店が並んでいる。以前、やってきた時にはあまり目を配らなかったが、なかなか淫乱な街である。
 遅めの夕食とする。

IMG_4635
【2016.9.24】哈爾濱ビール

 この日は食事らしい食事といえば、機内食くらいしか食べていなかったから、ひどくお腹が空いていた。中国東北地方の料理をテーマとした居酒屋に入った。

IMG_4636【2016.9.24】枝豆と落花生

 お通しとして、枝豆と落花生が出てくるけれども、冷凍食品を解凍したものだったし、味もよくなかった。

IMG_4639【2016.9.24】冷面

 その次に「冷面(冷麵)」というものが出てくる。てっきり、朝鮮半島で食べられているような冷麺が出てくると思ったのだが、そもそも麺料理でもなかった。
 次に食べたのは、兎の頭だった。

IMG_4641【2016.9.24】兎の頭

 これは、四川ではよく食べられる料理だという。
 中国東北地方の料理をテーマとしたお店であったが、四川のものも食べてみる。

IMG_4644【2016.9.24】兎の頭

 その口、歯をみるとそれが兎であることがよくわかる。
 つるつると滑って、素手でもやや食べにくい料理だった。頭をかちわれば、脳の部分を食べることもできる。鶏に似ているが、やや臭みがあると思う。

IMG_4642【2016.9.24】餃子

 それから、主食の餃子を食べる。

IMG_4643【2016.9.24】餃子

 もう、おなかがいっぱいだった。2000円ほどになっていた。 ウイグルと違い、成都は物価が高い。
 それから、宿で一泊した。早朝から、カシュガル市内を観光していたし、飛行機にも長時間乗っていたから、疲れ切っていた。 すぐに寝てしまった。ついに、東京へと帰る日がやってくる。

2016年9月 ウイグル9泊10日
◀前の旅行記:#0536.さようなら、ウイグル。また会える日まで!
▶次の旅行記:#0538.成都から東京へ。無事に終わるウイグル旅行


 カシュガル(喀什)から成都へと向かう四川航空3U8526便への搭乗を待っていると、ある20代後半から30代前半とみられる中国人男性から話しかけられる。

中国人男性「日本人ですか、韓国人ですか」
僕「日本から来ました」
中国人男性「中国語はできますか」
僕「少しだけ」
中国人男性「英語は話せますか」
僕「はい」

 そういうと、その中国人男性は英語で話し始めた。

中国人男性「観光ですか」
僕「はい。あなたは?」
中国人男性「私は、カシュガルで医師をしています。祖父の体調が芳しくないので、広東省へと戻ります」
僕「カシュガルに住んでいるんですか。カシュガルはどうですか」
中国人男性「はい。新疆は、あまり好きではありませんが、仕事があるから働いています」
僕「なぜ好きではないのですか」
中国人男性「気候はよくないし、あまり都会的とはいえない。みんな、できることなら新疆から離れたいと思っている。そして、人々は無教養だ」
僕「無教養とは?」
中国人男性「例えば、『それはいいことだ』と言われれば無条件でそれをいいことだと信じこみ、『それは悪いことだ』と言われれば無条件でそれを悪いことだと思いこむ。自分の頭で考えるということをしない」
僕「それは、ウイグルの人々ですか」
中国人男性「はい。医者だから、ウイグル人とは話す必要がある。彼らと話すために、ウイグル語が話せるようにもなった」

 特定の集団を無教養だと言い切ってしまうその口調に混乱を覚えたが、話をつづけた。

中国人男性「ところで名前はなんですか」
僕「〇〇」
中国人男性「私は『金』と言います」
僕「もしかして、朝鮮族なんですか」
中国人男性「いや、漢族だ。KIMではなくJINだ。しかし、祖父が少数民族だ」
僕「何族なんですか」
中国人男性「俄羅斯族」

 中国全土でも2万人もいないというロシア系の民族、俄羅斯族の血を引くものだった。しかし、彼の顔つきは漢族のようにみえた。俄羅斯族の血は4分の1しか引いていないのだし、祖父が俄羅斯族だといっても彼はソ連からやってきた人々かもしれないが、ヨーロッパというよりはモンゴロイドに近い、そういう顔付きの方なのかもしれない。

僕「ところで僕、韓国に住んでいたこともあります」
中国人男性「韓国。私は韓国は嫌いだ。人も、文化も日本の方がよい」
僕「そうですか。僕は、韓国の人によくしてもらいましたが」
中国人男性「韓国人はいつも自分が一番だと思っていて、他の人々や民族を見下す傾向にある」
僕「それは実際の体験に基づくものなのですか」
中国人男性「いいえ。韓国に行ったこともないし、韓国人の友人がいるわけでもない。あなたがそういうなら、私にも韓国に対する評価が変わるような機会が持てたらいいと思う。祖父は朝鮮の人々は親切だと言っている」
僕「祖父が?」
中国人男性「彼は、朝鮮戦争の時、戦ったんだ。その時、朝鮮の人々が親切にしてくれたと。彼のことを誇りに思う」
僕「しかし、朝鮮戦争によって国土は荒廃し、朝鮮半島は南北に分かれた。朝鮮戦争は悲劇でしかないと思う。何が誇りなのか、僕にはわからない」
中国人男性「分かった。その話はやめた方がいい」

 そうこう話しているうちに、搭乗する時間がやってきた。彼とは異なる便だったから、挨拶をして別れた。

カシュガル→成都

 いよいよ、離陸する。

IMG_4576【2016.9.24】カシュガル市内

 眼下にはカシュガルの街が見える。

IMG_4587【2016.9.24】カシュガル

 カシュガル発ウルムチ経由成都行きの便だ。

 カシュガル 15:20 → ウルムチ 17:10 
 ウルムチ 18:05 → 成都 21:15

 まず、1時間50分かけてウルムチに行き、55分間の給油停止のあと、3時間10分をかけて成都へと向かう。それから次の日に4時間40分をかけて成都から東京へと向かう。

IMG_4594【2016.9.24】機窓から

 機内食として、パンがひとつ出てきた。

IMG_4598【2016.9.24】機窓から

 うとうとしていると、1時間55分はあっという間に感じられる。

IMG_4600【2016.9.24】機窓から

 ついに、ウルムチのビル群が視界に入る。

IMG_4613【2016.9.24】ウルムチ

 ウルムチ空港では一度、荷物を全て持ち、飛行機を降り、ターミナル内で搭乗を待つ。

IMG_4621【2016.9.24】ウルムチ空港にて

 カシュガルからウルムチへと向かう機内にはウイグル人がたくさんいたけれども、ウルムチから成都へと向かう便にはもうウイグル人は乗っていなかった。漢族しかいなかった。ウイグル帽を被った男性も、髭を長く流した男性もいなかった。
 もはやウイグルではない。さようならウイグル!

IMG_4625【2016.9.24】機内食

 たしかに機内食はハラ―ルであったが、もう、元の世界へと戻ってきている、そういう気持ちがあった。

IMG_4627【2016.9.24】機内食

 機内食を食べ終わると、バスケットに蒸かしたとうもろこしを抱えた客室乗務員が、乗客にとうもろこしを配りはじめた。

IMG_4629【2016.9.24】とうもろこし

 もちもちとしていておいしい。
 そうこうしているうちに、日没した。

IMG_4630【2016.9.24】成都付近上空

 成都空港に到着する。
 空気が湿っていてる。一週間ぶりの温帯の気候だ。

◀前の旅行記:#0535.カシュガルの空港でウイグルで撮影した写真の検査を求められたバックパッカーの話
▶次の旅行記:#0537.成都双流空港周辺で兎の頭を食べる



↑このページのトップヘ