地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ: ラオス

 カフェでしばらく休む。

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【2016.12.19】カフェにて

 コーヒーを飲む。

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 水に、マンゴースムージーに、マンゴーとパッションフルーツのジュースに、コーヒーと冷たいものを繰り返し飲んでしまう。東南アジアに行くと、いつもそうだ(笑)
 それから、前日に会って友人になったラオス国営航空の客室乗務員の男と待ち合わせて、ナイトマーケットへと繰り出す。先日の夜は、どのようなものが売られていて、それぞれの価格がどれくらいということを下見した。そしていよいよ、買う日がやってきたのだった。

IMG_2428【2016.12.19】ナイトマーケットにて

 ラオス人の友人はラオス語ができるから、値切ろうと思えば値切ることができたのかもしれないけれども、提示される価格自体が安かったから、値切るということは結局、しなかった。

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 しかし、全てのものが安いということでもない。やはり時間をかけて作られているものは値段が高い。中には織るのに、数週間、数か月といった時間がかかっているものも売られていて、そういったものには日本円で数万円といった価格がつけられている。
 ところで、そういったものの価格をきいておきながら、美しいとも、それだけの価値があるとも言わず、「It's too expensive!」というを言葉だけを残してそっぽを向いて去っていく、先進国からの観光客が少なからずいる。なんだか心が痛む。
 しかし、僕もまだ経済力が十分とは言えないから、そういった高いものには手を出すことはできない。いつか、それなりの経済力が備わったら、そういうものも買いたいと思う。店の女の子にそう伝えると、「是非、写真を撮って、覚えておいて」と言いながら、一度、畳んだ布をもう一度、広げてくれる。そう言われて撮ったのが、上の写真である。将来また、買いに来たいと思う。その時まで、同じ女の子が商売をしているかは分からないけれども。

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 日本では春物として使えそうなショールを、家族へのお土産として買っていく。

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 本当に、魅力的な工芸品が多い。

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 それから、竹を編んで作ったかばんを買う。

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 これがたったの30ドル(約3300円)だというのだから、びっくりする。内ポケットがついているなど、作りも凝っている。

IMG_2446【2016.12.19】ナイトマーケットにて

 他に、筆箱なども買っていく。

IMG_2448【2016.12.19】ナイトマーケットにて

 しかし旅行はまだ続く。あまり、荷物を増やすわけにもいかなかったから、ルアンパバーンでの買い物はそれくらいに控えることにした。また来たい、印象的なナイトマーケットだった。

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 夕食として、カオソーイ(ເຂົ້າສອຍ)を食べる。ラオスのカオソーイはタイのカオソーイ(ข้าวซอย)とは全く違う。
 (参考 : #0408.そうか、カオソーイ(ข้าวซอย)は海老入りが答えだったか!)

IMG_2451【2016.12.19】カオソーイ

 それは、コシの弱い平打ち麺であり、フー(ເຝີ)に似ている。肉味噌をのせているか、のせていないかということに違いがある。
 (参考 : #0712.ルアンパバーンのフー(ເຝີ)を食べる)

IMG_2456【2016.12.19】野菜

 それから、フーと同様、たくさんの野菜が出てくる。これをつまみながら、ラオス人の友人とラオスについて話す。 

 友人「ラオスには日常用品を生産する工場がないから、そのほとんどをタイから輸入しているんだ。だから、物価が高い。タイより高いんだ。ラオス人の収入はタイ人より少ないのに、物価はタイよりも高い。貧乏なところだよ。僕はよく乗務員として、バンコクへのフライトを担当するけれども、バンコクに行くたび、向こうの方がmodernだと思う」
 友人「しかし、ラオスはなかなか発展できない。なぜか、社会主義国家になってしまった。今のラオスの高齢の知識層は、まだ社会主義に熱狂しているけれども、若い人はあまりいいとは思っていない。現在のラオス政府は、同じ社会主義国家であるベトナムや中国とばかり親しくしているけれども、世の中にはベトナムや中国よりも発展している国はたくさんある。そもそも、ラオス人はベトナムや中国にはあまり関心がない。タイや、シンガポール、それから日本や韓国には関心があるけれども、ベトナムや中国に関心があるのは政府だけだ。国民の感情と、政府の感情がすれちがっている」
 友人「アメリカについていえば、ベトナム戦争に巻き込まれたラオスの歴史を父母や祖父母から伝え聞いているから、複雑な感情はある。しかしだからといって、人を国籍で判断して、好きだとか嫌いだとかいうのは避けたいと思う。父母からは、人を出自で判断してはならないと言われて育ってきた。自分が、どこの国に生まれるかということは、自らの責任で選択できることではないのだから、そういう『変えられない』ことに対して憎悪の感情をぶつけることが、生産的なことだとは思わない」 
 
 みな、興味深い話だった。 ラオスでは20%もいない大卒で、英語ができるインテリ層の考えではあるが、こういう話は日本で聞くことのできない話だから、とても興味深く思う。 
 そうして、ルアンパバーンで過ごす2回目の夜がふけていった。


 プーシーの丘(ພູສີ)は夕景が美しいというから、登りに行く。

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【2016.12.19】寺院にて

 丘のふもとにある寺院の横を通っていく。
 
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【2016.12.19】寺院にて

 神戸在住の夫妻だろうか。2007年に寺院の建設にあたって、寄付をおこなったようである。どういう経緯でこの寺院に、寄付をすることになったのだろう。

IMG_2360【2016.12.19】竹組みの橋

 カーン川に竹組みの橋がかかっているのが見える。昼間に渡った竹組みの橋とはまた違う橋だ。メコン川とカーン川の合流地点よりも、やや上流側にある。ひっきりなしに誰かしらが渡っていたので、ルアンパバーンの人々の生活に密着したもののようだった。

IMG_2363【2016.12.19】カーン川

 カーン川が見える。
 昼に買った入場券を見せると、また入ることができる。みな、夕景を見に、丘を登ってきているからか、丘はやや混雑している。

IMG_2376【2016.12.19】ルアンパバーンの町

 気温が落ちてくると、雲が出て、霧が立ち込めはじめる。

IMG_2380【2016.12.19】ルアンパバーンの町

 とても、幻想的な風景を見せる。

IMG_2383【2016.12.19】ルアンパバーンの町

 太陽はすでに、山の裏に隠れていた。そのためか、燃え上がるような赤い空を拝むことはできなかった。
 手前にはラオスの国花、チャンパー(ຈຳປາ)が見える。

IMG_2387【2016.12.19】ルアンパバーンの町

 家々が灯りはじめる。
 空には星が灯り、町には家が灯る。

IMG_2396【2016.12.19】ルアンパバーンの町

 夕景は少しずつ、夜景へと変わっていく。

IMG_2394【2016.12.19】猫とルアンパバーン

 悠長な猫が、特等席からルアンパバーンの町を眺めている。

IMG_2407【2016.12.19】猫とルアンパバーン

 人がいる方には関心を見せず、ずっと、町の方を向いていた。
 しばらくすると、すっかり暗くなった。スマートフォンの懐中電灯の機能で足元を照らしながら、丘を降りていった。 


 夕方が近づいてくると、ルアンパバーンの町に、ナイトマーケットの準備が始まる。

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【2016.12.19】ナイトマーケットの準備

 ワット・マイ(ວັດ ໃໝ່, Wat Mai)という寺院に入る。

IMG_2319【2016.12.19】ワット・マイにて

 入場料は、10000kip(約144円)だ。
 入口には子どもがいて、子どもに徴収されたのだった。ちなみに、入場料を徴収する係員がいない時間には、入場料を払わなくても中に入ることができる。

IMG_2322【2016.12.19】ワット・マイにて

 この寺は1796年~1797年頃に当時の王によって創建された。現在の建物は、1821年に建てられたものだ。その時に、「新しい寺」を意味する「ワット・マイ」の名称が授けられた。
 5層の屋根が特徴的で、ルアンパバーン様式と呼ばれている。

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 僧侶たちが雑談をしながら過ごしていた。

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 境内には、さまざまな警句が書かれているが、そのいくつかは英語でも書かれているから、読めたりする。

 「目標なく生きることは、羅針盤のない航海と同じだ」

 しかし、あまり心に響かなかった(笑)
 僕は、あまりにも具体的な目標を持って生きていると、その目標を達成できないことをストレスに感じて、かえって生きづらさを増幅してしまう、そういう性格の人間だと思うからだ。方向性があってもいいが、行き当たりばったりの方が気楽だ。羅針盤なくさまよっていても、ふと、陸地が見つかってしまうこともある。そう、思うからだ。

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 5層の屋根はとても、美しい。

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 雲が薄く、紫色を帯びている。

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 本堂はもう閉じられていて、中に入ることができなかった。開放時間を過ぎていたのだと思う。

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 ワット・マイをあとにする。

IMG_2337【2016.12.19】ナイトマーケット

 人々は、商品の陳列を始めている。

IMG_2339【2016.12.19】ナイトマーケット

 ナイトマーケットがいよいよ始まる。

IMG_2340【2016.12.19】ナイトマーケット

 喉が渇いたから、ジュースを一杯、買う。

IMG_2349【2016.12.19】ジュース

 好きなフルーツの組み合わせを選ぶと、その場でミキサーで作ってくれる。

IMG_2352【2016.12.19】ジュース

 マンゴーとパッションフルーツのジュースを飲む。

IMG_2351【2016.12.19】ジュース

 ジュースを飲みながらまたしばし、散策を続ける。 


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