地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ: ラオス

 ムアンゴイからルアンパバーンには、

 9:30 ムアンゴイ ---(スピードボート, 25000kip)---> 10:30 ノンキャウ
 11:00 ノンキャウ ---(バス, 40000kip)---> 15:00 ルアンパバーン北バスターミナル

 という経路を利用することで、当日中に移動することができる。
 ムアンゴイを午前9時半に出発するボートを待つ。

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【2017.12.18】ムアンゴイにて

 ボートを待っていると、ある韓国人の大学生が話しかけてきた。

 韓国人大学生 : 「もしかして、韓国の方ですか…」
 僕 : 「아뇨... 일본 사람인데 한국말도 돼요...(いいえ、日本人ですが、韓国語もできますよ)」
 韓国人大学生 : 「!」

 その大学生はベトナムから陸路でラオスに入り、ラオスを陸上交通と水上交通で南下して、タイのバンコクへと抜ける、そういう旅行をしているそうだ。文化のグラデーションとダイナミクスを感じられる、そういう旅行ができるというのがとても羨ましい。僕はバンコクで会社に勤めているから、そういう旅行ができない(泣)
 ムアンゴイは西洋人ばかりで、日本人や韓国人がほとんどいなかったから、会えて嬉しい、そういう話もした。

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【2017.12.18】ムアンゴイにて

 結局、乗客が多かったため、ボートは2便に分かれて出発することになった。僕は一つ目のボートに乗せられ、その韓国人は二つ目のボートに乗せられることになったから、お別れということになった。その韓国人大学生もルアンパバーンに向かうそうだからもしかしたら、バスでまた会うかもしれないとは思ったが、結局、会うことはなかった。

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【2017.12.18】オウ川にて

 前の日はとにかく凍えるしかなかったスピードボートだったが、この日は日が差して暖かく、ここちよかった。

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 地元の人々のボートを抜いていく。

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 どんどん、雲や霧が晴れていく。

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 天気は快晴に近づいていった。

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 川沿いの集落などを眺めながら、ノンキャウへと向かっていく。

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 ノンキャウ方面へと向かうのは、川を下っていく方向にあるからか、ノンキャウからムアンゴイへと向かうのよりも少し、速く進む。

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 山々が流れていく。

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【2017.12.18】オウ川にて

 今日は本当にいい、天気だ。

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 川沿いには果樹園があって、柑橘類のほか、リンゴなどの作物も育てていた。

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 ひときわ大きな山を回ると、そこはノンキャウである。

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 川沿いにそそり立っている。

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 さて、ノンキャウへと到着する。

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 速度を少しずつ落とし、船着場へと近づいていく。

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 曇っていたのが1時間で、快晴となった。

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 橋がある、立派な町だ。

IMG_8397【2017.12.18】ノンキャウにて

 船着場とバスターミナルは少し離れている。

IMG_8401【2017.12.18】ノンキャウにて

 船着場の前に、バスターミナルへと向かうソンテウ(小型トラックの荷台を改造した乗り合いタクシー)が集まっているので、そのうちの一つに乗って、向かえばいいだろう。バスターミナルまでは10分もかからない。


 Ning Ning Guesthouseのバンガローは1棟29ドルで、朝食が無料でつく。

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【2017.12.18】ムアンゴイにて

 オウ川と、山々の景色を見ながら朝食をとることができる。

IMG_8278【2017.12.18】ムアンゴイにて

 ムアンゴイの景色には、中国・桂林の塔状カルスト(タワーカルスト)を連想する人もいるかもしれない。桂林を代表とする中国南方、ハロン湾を代表とするベトナム北部、それからラオスと、このあたりにはカルスト地形が広がりを見せる。

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 ほどよく霧がかかっていて、幻想的でもある。

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 その幻想的な景色の中を、ボートが漕ぎ出していく。

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 手で漕いでいくボートも、モーターで動かすボートも、景色の中に溶けこんでいく。

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 朝食は「ラオス式ライスケーキ」なるものをメニューから選んだ。従業員は「本当にそれでいいんですか」といった表情をしたが、お米が食べたからそれでいいのだ。おそらくこれはあまり、注文されないメニューなのだろう。

IMG_8291【2017.12.18】ラオス式ライスケーキ

 にんにくやネギが入っていて、なかなか好みの味だった。
 景色がなかなか幻想的なところだったから、もう数日とどまってゆっくりしていきたいところだったが、残念ながらバンコクに帰り、また、仕事をしなくてはならない。ああ、職場、つまり場所に縛られる生活から、早く脱したいものだと、恨めしく思う。
 午前9時半にムアンゴイを出発し、ノンキャウへと向かうスピードボートに乗らなくてはならなかったが、まだ少し、時間があったから集落を散策することにした。

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 また来たい。

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 次来るときはもっと、発展しているかもしれない。

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 ムアンゴイは本当に、愛らしいところだった。

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 多くの旅行客がムアンゴイについて「lovely」という感想を残していく理由がよく分かる。

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 少しずつ、晴れていく。

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 この日は晴れて、暑くなりそうだった。

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 前日は一日中曇っていて、寒かった。せめてもう一日、いてみたかった。

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 山と川に溶けこむムアンゴイ。
 是非、たくさんの人に訪れてほしい村である。


 旅先では思う存分寝たいものだが、ムアンゴイではそうはいかなかった。
 午前6時前には目を覚ましてしまった。夜明け頃だろうか、寺院から聞こえ始めた民族音楽(録音したものが寺院からながされている)。それから、けたたましい、鶏の鳴き声。一度目が覚めると、寒さによって、二度寝ができない。
 仕方なく、シャワーを浴びて、朝の集落を散歩することにした。

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【2017.12.18】ムアンゴイにて

 ちょうど、托鉢の行列を見ることができた。

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 夜明けからすでに、人々の活動が始まっている。

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 ムアンゴイは外国からやってきた観光客の多いところではあるが、朝に関していえば、観光客が少なく、地元の人々の生活をよく見ることができる時間帯ということになる。

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 すでに朝市が賑わっている。

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 朝市は寺院を北端とする、ムアンゴイの中心的な南北の通りではなく、それと直行する東西の通りに賑わう。東西の通りは、川と東端とする道だ。

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 ムアンゴイの集落に、これほどたくさんの人がいたとは思えないほどの賑わいだった。

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 しかし、川の方へ行ってみると、朝市で買ったものを持ってボートを待つ人たちがいたから、この朝市というのはオウ川沿いにある周辺の集落の人々もやってくる、そういう朝市であることが分かった。なるほど、人が覆いのである。それらの人々は夜明け前からボートに乗ってムアンゴイにやってきては、物を売ったり、買ったりして、帰っていくのである。

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 僧たちが、寺院へと戻っていく。

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 宿の朝食は7時半を過ぎてからの提供となるそうだったから、朝市で何か食べるものを探すことにした。

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 バナナケーキを売っていたから、それを2袋ほど買い求めた。

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 バナナケーキをほおばりながら、集落を散策する。

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 人々は、焚火を囲んでいる。
 草の上には、動きの鈍い蛇がいる。

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 村人は棒でつついても、逃げ出さない蛇のようすを示しながら言う。
 
 村人 : 「この蛇は寒さで動けなくなっているんだ。ほらみろ、スマートフォンの天気予報によれば今、ムアンゴイの気温は9度だ。ムアンゴイで10度を下回ることは、一年に数回、あるかないかだ。君は、どこの出身なんだい」
 僕 : 「東京」
 村人 : 「東京の、冬の朝の気温は何度だい」
 僕 : 「0度前後。氷点下になることもある」
 村人 : 「今のムアンゴイより寒いのか!」

 とはいえ、防寒の用意がある冬の東京と、防寒が手薄い冬のムアンゴイの寒さは、どっこいどっこいだと思う。ムアンゴイの冬は、僕にとって、十分に寒い。


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