地球の覗き方

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カテゴリ:日本 > 鹿児島県

 鹿児島県庁からは、桜島がみえる。

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【2017.2.7】桜島

 鹿児島県庁の入口には、こんな表示がある。

IMG_6060【2017.2.7】鹿児島県庁にて

 灰を落としてから
 お入りください

 これを鹿児島弁で、

 へをひっちゃかしてから
 はいっちゃったもんせ

 というそうだ。いかにも鹿児島らしい。
 この日は、噴火も降灰もなかった。10年前に高校の修学旅行で鹿児島にやってきた時もそうだった。噴火している桜島、それから鹿児島市内での降灰を体験してみたかったけれども、その体験は前回も、今回も叶うことはなかった。火山灰が降るという気象現象を、僕はまだ生まれてから一度も体験したことが無いのだ。2回やってきた鹿児島ではあるがまだ、鹿児島というものをまともに経験したことがない。また、来たいと思う。
 そうこうしているうちに、鹿児島での滞在は、3日間で終了した。それから、通訳業務で沖縄へと移動することになる。鹿児島空港と、那覇空港の間には直行便がある。

IMG_6064【2017.2.7】鹿児島空港にて

 ソラシドエア(Solaseed Air)で鹿児島空港から、那覇空港へと向かう。 宮崎県宮崎市に拠点を置く航空会社で、初めて、利用する。ANAとのコードシェア便であったため、ANAのマイレージが321マイル加算された。
 午前5時半過ぎに離陸し、午後6時50分頃に着陸をする。 沖縄県から最も近い県がいくら、鹿児島県であるとはいえ、航空機で1時間20分もの時間を要する。やはり沖縄はとても、遠い。青森と札幌の間ですら、これほど遠くはないだろう。乗客はそれほど多くはなく、搭乗率は5割もなかったと思う。


 大隅半島の先っぽにある、指宿へとやってくる。
 10年前に高校の修学旅行でやってきてから、二回目の訪問となる。

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【2017.2.6】指宿ベイテラスにて

 指宿ベイテラスというところに泊まる。丘の上にあって、指宿市街と海を見渡すことができる。
 しかし、通訳業務でやってきたために、これといって指宿市街を観光することができなかった。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 10年前もそうだった。指宿はただ、宿泊地に指定されていただけで、鹿児島県内で見学したのは、知覧や鹿児島市内、それから霧島周辺だった。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 指宿と言えば、砂風呂が有名だけれども、10年前に高校の修学旅行で来たときは「教員」のみしか体験が許されなかった。施設の砂風呂の容量からして、学生が占拠してしまっては、他のお客さんに迷惑がかかるとのことだった。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 つまり、宿泊先にあった温泉の大浴場を除いては、これといって指宿らしいことをすることはなかったのが、10年前の訪問だった。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 結果的に、今回の訪問もこれといって指宿らしいことをすることはなかった。
 いつかは純粋な観光で、指宿を訪れたいと思う。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 いかにも南国らしい木々が立ち並んでいたし、あぶらなも咲いていて、2月上旬とはいえもはや春だった。

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【2017.2.6】指宿市内にて

 しかし、海辺にあるからか、案外、風が強かった。
 そして、市街地から離れた丘の上の宿は、朝晩は冷えた。

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【2017.2.6】指宿ベイテラスにて

 日が沈んでいく。

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【2017.2.6】指宿ベイテラスにて

 夜になると、市街地の光が美しく浮かび上がる。

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【2017.2.7】指宿ベイテラスにて

 ところでこの指宿ベイテラスは、宿泊施設や温泉を営業しているけれども、敷地内に地熱発電所があって、どちらかといえばそちらの方がメインの施設であるように思えた。
 地熱発電所は、地熱を利用して水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回して発電をするものだ。近年、脚光を浴びている再生可能エネルギーで、九州電力に売電し、収入を得ているのだという。

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【2017.2.7】指宿ベイテラスにて

 例えば、部屋を案内してもらって 暖房を入れてから、また部屋を出る時に職員が、暖房を切る必要はないと言ったり、館内にある温水プールは誰も利用客がいない時間帯であるにも関わらずプールの水は温かいし、天井の広いプールの部屋に暖房がきかせてあった。エネルギーについてはたっぷりと使っているようだった。
 日本には「石油王」はいないが、もしかしたら、「地熱王」 はいるのかもしれないと思った。


 日本で運行されている国内線のうちLCCを自称するものは、Peach、ジェットスタージャパン、バニラエア、春秋航空日本の4社である。どの4社も、東京を発着する路線は全て成田空港を発着し、羽田空港を発着する国内線は運行していない。
 一方、羽田空港を発着する国内線は主に、JALやANAといったフルコストキャリアで占められるが、スカイマークといった、LCCを名乗っているわけではないが、だからといってフルコストキャリアでもないという中間価格帯とされるエアラインもある。

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 今まで、スカイマークを利用したことは無かったが、通訳業務で鹿児島県へと向かう際、初めてスカイマークを利用することとなった。羽田空港から鹿児島空港まで、たったの7990円の搭乗券だ。
 LCCであるジェットスタージャパンを利用して成田空港から鹿児島空港へ向かうとすると、インターネット上のクレジットカードによる決済では少なくとも6870円はかかる。スカイマークでは無料の20kgの受託手荷物は、ジェットスタージャパンでは1400円の料金が別途かかるから、これを含めると8270円になる。つまり、スカイマークは羽田空港発着である上に、LCCを自称する航空会社よりも低価格で利用することができる。

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【2017.2.5】羽田空港にて

 搭乗してみると、座席は、LCCのような狭さはない。
 あまり人を詰め込んではいない。

IMG_5982【2017.2.5】羽田空港にて

 スカイマークは2015年に破綻したが、経営が破綻した理由もうなずける。LCCよりも低価格であるにも関わらず、人を詰め込んでいないのだから、運賃収入も少ないだろう。

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【2017.2.5】東京湾上空にて

 LCCの国内線ではある英語の機内放送もない。全てが日本語のみで行われる。外国人旅行客をターゲットとしているようすもない。

IMG_5985【2017.2.5】横浜上空にて

 しかし、その会社が経営破綻してもしなくても、僕には関係がない。低価格でよいサービスを受けられるなら、よいに越したことは無い。これから、スカイマークも積極的に、搭乗していきたいと思う。

IMG_5986【2017.2.5】江ノ島付近

 キットカットの軽食が出てくる。

IMG_5990【2017.2.5】キットカット

 鹿児島付近にやってくると飛行機はひどく揺れた。飛行機は100回以上乗っているが、これほど揺れたのは5本の指には入る。(過去、最もひどかったのは、夏に大韓航空で金浦空港から羽田空港へと向かう便で複数の乗客の機内食がひっくり返って通路に散乱するほどの揺れを経験した時だった)

IMG_5993【2017.2.5】鹿児島県上空

 東京付近では冬の晴天だったが、鹿児島では雨が降っていた。

IMG_5996【2017.2.5】鹿児島県上空

 山と山の間を通りながら、鹿児島空港へと着陸する。

IMG_5999【2017.2.5】鹿児島空港にて

 高校2年生の時、修学旅行でやってきて以来、10年ぶりにやってくる鹿児島空港だったが、その面影は全く記憶に残っていなかった。

IMG_6000【2017.2.5】鹿児島空港にて

 気温は15度ほどあって、冬というよりは春だった。
 雨は土の匂いを含んでいて、東京に住む人間の感覚からしたら、2月上旬だとは思えなかった。


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