地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ: タイ

 タラートガオ通り(ถนนตลาดเก่า, Talad Gao Rd.)へとやってくる。前の晩はナイトマーケットで賑わっていた通りだったが、その賑わいが信じられない位、午前中は静まり返っていた。

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【2017.6.25】タラートガオ通りにて

 強い陽射しが照りつける時間帯には、わざわざ外で活動しないのだろう。
 タイでは、夜の方が活気がある、そういうことがよくある。

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 雲一つない青空で、陽射しが容赦なく照りつける。

IMG_2815【2017.6.25】タラートガオ通りにて

 盆地にあってか、朝は涼しさが感じられても、昼には気温がひどく上がる。この日の予想最高気温は、37度だとか言っている。
 6月に入って、雨季のバンコクではもう、日中35度を超えるということはめったになかったから、僕にとっては久しぶりの猛暑だった。

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 通り沿いには古い、木造建築が並ぶ。

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【2017.6.25】タラートガオ通りにて

 ランパーンが、タイ北部からバンコクへとチーク材を運搬する中継地として栄えた20世紀初頭に建てられた木造建築が今もなお、残っている。

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【2017.6.25】タラートガオ通りにて

 そのうち、一つの建物がカフェとして開かれていた。 

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 建物は、Moung Ngwe Zinという。
 1杯100バーツ(約330円)ほどする冷たいコーヒーを飲みながら、建物の雰囲気を味わう。

IMG_2821【2017.6.25】コーヒー

 日本でいうポン菓子が、タイにもある。

IMG_2823【2017.6.25】裏庭

 建物の裏側には、芝生の庭がある。

IMG_2827【2017.6.25】カフェにて

 もともとこの建物は、ミャンマー人でバンコクで木材商を営んでいたMoung Ngwe Zinによって、チーク材を用いて1908年に建てられた建物だという。そのため、建物には伝統的なミャンマーの意匠が組み込まれている。

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 1908年に建てられて、1966年までは使われていたが、それから45年間は特に有効活用されていなかったという。今のように改修され、市民に公開されたのは2011年のことである。

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【2017.6.25】Moung Ngwe Zin

 19世紀初頭、ランパーンでの木材の交易においては、イギリスからやってきた商人が一定の役割を果たしていたという。
 イギリス人は、当時イギリスの植民地だったミャンマーの職人を連れて、ランパーンへとやってきたという。それが、この田舎町に、ミャンマー式の建物が存在する理由である。

IMG_2832【2017.6.25】Moung Ngwe Zin

 彼らの子孫は今もランパーンに住んでいるというが、同化して、今は、タイ人として暮らしているようである。

IMG_2834【2017.6.25】タラートガオ通りにて

 通り沿いのもっとたくさんの建物が文化財的価値を認められ、改修が進んでいけば、ランパーンの魅力はより増していくと思う。


 ゲストハウスでレンタルした自転車に乗って、ランパーン市内を走る。

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【2017.6.25】ランパーン市内にて

 バーン・サオ・ナック(บ้านเสานัก ,Baan Sao-Nak)という1895年に建てられた木造建築の横を、通り過ぎていく。

IMG_2781【2017.6.25】バーン・サオ・ナック

 現在では伐採が禁じられているチーク材の柱を116本、ふんだんに使った家屋だという。

IMG_2783【2017.6.25】ランパーン市内にて

 「ぱかっ、ぱかっ」と軽快なリズムが聞こえてきたかと思いきや、ランパーン名物の馬車の走る音だった。
 今は、もっぱら自動車が使われ、馬車はあくまでも観光用の乗り物でしかない。自動車が普及する前は、もっとたくさんの馬車が走っていて、「ぱかっ、ぱかっ」という音が町中を響いていたに違いない。その時代を生きていたというわけではないが、音は懐かしさを感じさせる。

IMG_2785【2017.6.25】ランパーン市内にて

 ランパーンには、たくさんの木造家屋が立ち並ぶ。

IMG_2788【2017.6.25】ランパーン市内にて

 電線に、ブーゲンビリアの花がのびている。
 ワン川のほとりへとやってくる。

IMG_2790【2017.6.25】ワン川

 水の色が、土色に見えるけれども、これはインドシナ半島に広く分布する土壌であるラテライト(紅土)が川に入っているものであり、水質汚濁とは異なる。
 インドシナ半島で川は、どの川もこういった色をしている。

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 ワン川に沿って、自転車を進めていく。

IMG_2794【2017.6.25】ワン川

 ラサダーピセーク橋(สะพานรัษฎาภิเศก, Ratsada Phisek Bridge)を渡っていく。

IMG_2804【2017.6.25】ラサダーピセーク橋

 ランパーンが、タイ北部からチーク材をバンコクへと運ぶ際の中継地として栄えた20世紀初頭に架けられた橋だ。

IMG_2801【2017.6.25】ラサダーピセーク橋

 白い橋で、町のシンボルとなっている。

IMG_2807【2017.6.25】ラサダーピセーク橋

 閑静な、小さな町だ。

IMG_2806【2017.6.25】ランパーン市内にて

 川を渡ると、週末にナイトマーケットが開かれる、タラートガオ通り(ถนนตลาดเก่า, Talad Gao Rd.)の入口へと至る。


 前の日、ゲストハウスのオーナーがこういう。

オーナー「明日の朝ごはんはどうしますか。西洋式にしますか、北タイの伝統的なものにしますか」
僕「北タイの伝統的なものをお願いします」
オーナー「本当?食べられるかしら」
僕「ええ、もちろん」

 「食べられるかしら」というくらいだから、何か、奇妙な味の朝ごはんでもでるのだろうか。
 そう思いながら、寝床に着いた。

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【2017.6.25】Baan KUM - ONにて

 朝を迎える。
 午前8時に朝食だというから、下へと降りていく。

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 木を、裸足で歩くというのはやはりここちがよい。

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 まだ気温はそれほど高くはなかったが、陽射しは強く、すぐに暑くなりそうだった。

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 階下には誰もいなかったが、すでに朝食の準備ができていた。

IMG_2764【2017.6.25】朝食

 座敷に上がって、朝食を食べる。

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 葉にくるまれているのは、もち米だ。
 タイ北部や東北部では、バンコク周辺と異なり、伝統的に主食としてもち米が食べられた。

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 これを、塩味のきいたおかずと合わせて食べる。

IMG_2770【2017.6.25】朝食

 結構、塩味が強かったから、タイ北部は塩味の強い味付けをこのむ傾向にあるのだろうか、と思う。
 それでも、朝の涼しい時間帯に、座敷で裸足で上がり、食べる朝食はとてもおいしい。高床式住宅の1階にあってか風がよく通り、気持ちがよい。

IMG_2774【2017.6.25】Baan KUM - ONにて

  もち米を手でちぎりながら、食べていると、初老のオーナーのおばさんが自転車に乗って、やってきた。自転車はママチャリではなく、もっと本格的な、ロードバイクだった。
 友人は、「あのおばさん、ふくらはぎ、すごいぞ」と言う。たしかに、ふくらはぎがすごかった。

オーナー「おいしいですか」
僕「ええ」
オーナー「それはよかった。やっぱり、食べられるのね。ところで今日は、何をするつもりなの」
僕「市内観光でも」
オーナー「ランパーン名物の花馬車は30分で300バーツ(約1000円)くらいで、市内をめぐってくれるわ。それとも、自転車にする?」

 ゲストハウスでは、自転車を無料で貸してくれる。

僕「そうですね。自転車で、走りたい」
オーナー「どうぞ、ご自由に使って」

 さすが、自転車好きのオーナーが管理しているだけあってか、レンタサイクルにありがちな管理の行き届いていない自転車ではなく、管理の行き届いている自転車であった。ただ、身長181cmの僕には小さくはあったが。
 最後に、パパイヤとパラミツを食べて、お腹いっぱいにする。

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 ランパーンにあるゲストハウス「Baan KUM - ON」は、北タイの伝統的な作りの建築であり、とても清潔でまた、居心地がよく、朝食がおいしく、また、オーナーも素敵な方だから、是非おすすめしたい。

■Baan KUM - ON
 住所 : 36 Radwattana Road, Wieng Nua, Mueang Lampang District, Lampang 52000
 宿泊料金 : 朝食込みのツイン、ダブルともに1室1泊1200バーツ(約4000円)


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