地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ: タイ

 ウドンターニー(อุดรธานี)の見どころと言えば、なんといってもタレー・ブア・デーン(ทะเลบัวแดง, Thale Bua Daeng, Red Lotus Lake)だ。それは、ウドンターニー市内から、南東方向に約40kmほど離れたところにあるノーンハーン(หนองหาน)という名前の湖の別称で、乾季の12月から2月上旬にかけて、水面を覆いつくす一面の睡蓮の花を見ることができる湖だ。睡蓮の花は日の出とともにに咲き、午前11時には花を閉じてしまう。そのため、ウドンターニー市内に宿泊している場合、日の出の前に起床して、行動を始めなければならない。
 しかし問題は、そこまでに至る公共交通が貧弱だということである。タイ人であれば自動車を利用するだろうが、外国人観光客にとって簡単なことではない。自動車を利用せずに行く方法としては下記の方法が考えられる。

1.ホテルまでの送迎代と湖での船賃代を含んだ1人あたり約500バーツ(約1600円)のツアーに参加する。
2.タクシーをチャーターする。(市内からの往復は1台あたり1500バーツ(約4800円)ほどが相場となっている)

 しかし、1の方法は、前日の予約であるとすでに定員でいっぱいになっている可能性がある。我々がタレーブアデーンに向かうのは、日曜日の朝だった。そのため、残念ながら空きがなかった。
 そのため、2の方法で行くことにした。

IMG_3971
【2016.12.25】日の出前のウドンターニー

 朝5時に起床し、コンビニで朝食を買いこみ、バスターミナルへと向かう。バスターミナル周辺であれば、タクシーを捕まえることができると思ったのだが、残念ながら、複数のトゥクトゥクドライバーがいるだけだった。まったくトゥクトゥクドライバーたちは朝が早い。
 自動車が時速100km近くを出すタイの国道を、トゥクトゥクという非常に無防備な車体で走るのは安全性の観点から気が引けた。衝突事故を起こされたら、車外に放り出されて怪我をするのはトゥクトゥクに乗っている側である。
 迷っていると、何人ものトゥクトゥクドライバーが近寄ってくる。行き先を告げるとみな、つたない英語で、「往復1000バーツ(約3200円)」で行くことができると我々に伝えてくる。40kmほど離れた郊外であるはずだが、トゥクトゥクのドライバーが行けるというのだから、行けるのだろうか。
 往復1000バーツ(約3200円)という価格は、妥当な料金だとは思うが、同行の台湾人バックパッカーは「高い」と言い張った。そのため彼が交渉をすると、900バーツ(約2880円)に下がった。
 (しかし最終的には、彼に朝食代を渡したり、チップを渡した結果、彼に1100バーツほどは渡っていたと思う(笑))

IMG_3976【2016.12.25】国道

 早朝だったからか、国道区間にそれほど車が無かったことが幸いだった。
 熱帯のタイではあるが、12月の朝に風を切って走ると、とても寒く感じられる。長袖の上着が必須だ。

IMG_3980【2016.12.25】車窓から

 途中、国道からローカルな道へと入る。こちらの区間に入ると、すれ違う車はさらに少なくなる。

IMG_3981【2016.12.25】車窓から

 田園地帯を通っていく。

IMG_3992【2016.12.25】車窓から

 朝霧が立ち込めていた。

IMG_3998【2016.12.25】車窓から

 トゥクトゥクはもともと、乗り心地がよいとは言えない乗り物だ。
 がたがたと揺れる。

IMG_4002【2016.12.25】車窓から

 何かを追い越したかと思ったら、水牛だった。

IMG_4007【2016.12.25】車窓から

 村の近くでは時折、家畜と家畜を歩かせている村の人とすれ違うことができる。

IMG_4012【2016.12.25】車窓から

 こういう景色の中を進みながら、途中、売店で1回の休憩をはさんで1時間15分ほどかけて、タレー・ブア・デーンに到着する。 睡蓮の花を見ている間、ドライバーには待機してもらい、帰りも同じトゥクトゥクで市内へと戻る。

----------

 ところで、やはり、トゥクトゥクで1時間かけて片道40km、2時間かけて往復80kmの距離を移動するというのは、無理があると思った。いくらトゥクトゥクドライバーたちが行けるとは言ったとしても、安全性の問題は拭えきれないし、乗り心地もよいとは言えない。安全で快適な旅を心がけたい旅行者には、トゥクトゥクの利用は勧めない。


 ウドンターニー(อุดรธานี)はたくさんの華僑が住むところで、中国語名は「吁隆(ウーロン)」である。
 この日の夜は、HO POCHANA(ฮ้อโภชนา)という国道2号線沿いにある食堂で、タイ式中華料理を食べることにした。

IMG_3934
【2016.12.24】食堂にて

 食堂には思いもよらず、英語のメニューが用意されていたことから、注文は難しくなかった。
 同行の台湾人バックパッカーは「タイにまで来て、中華かよ。台湾に似た味が多いのに」と言っていたが、押し切った。同じ食堂では、大家族、祖父祖母の代から孫世代までが集まって食事をしていて、賑やかだった。

IMG_3943【2016.12.24】白身魚の揚げ物

 次々と料理が運ばれてくる。

IMG_3945【2016.12.24】野菜炒め

 おいしそうだ。

IMG_3954【2016.12.24】スープ

 たくさんの量が出てくる。

IMG_3960【2016.12.24】晩御飯

 これを二人で分け合う。
 中華料理の嬉しいところは、野菜や肉、魚などをバランスよく食べるのが容易だということだ。特に旅行中には、栄養バランスに注意を払わなくなりがちなので、とてもよい。
 同行の台湾人バックパッカーはすぐにお腹がいっぱいになったと、3分の1ほどしか食べなかったので、残りの3分の2は自分で全部、食べた。彼は「無理しなくていい」とは言うのだが、目の前に出された料理を捨てていいかを判断する権利がどうしてあなたにあるのだろうか。食べ物は極力、残したくないのだ誰かが丹精込めて作った食材を、そして、誰かが丹精込めて作った料理を残して捨てるということは、僕の主義ではないのだ。「食べ物を残すこと」に対する感覚が合うか合わないかということは、旅行の同行者を考える上で、重要な点だと思う。

IMG_3967【2016.12.24】食堂にて

 2人で分けて、1人あたり200バーツ(約640円)であった。
 同じ食堂で食事をしていたタイ人の夫婦に「Where are you from?」と話しかけられる。「Japan」と返すと、ウドンターニーを楽しんでいってねと返される。
 それから歩いて、宿へと戻った。次の日、日没前に起床して、タレーブアデーン(ทะเลบัวแดง, Red Lotus Lake)へと向かう予定だったから、早く寝ることにした。

■HO POCHANA(ฮ้อโภชนา)
住所 :  Udon Dutsadi Rd, Tambon Mak Khaeng, Amphoe Mueang Udon Thani, Chang Wat Udon Thani 41000


 ウドンターニーのナイトマーケットへと向かう。
 ウドンターニーにはいくつかのナイトマーケットがあるようだが、今回、訪問したのはウドンターニー駅の近くにあるナイトマーケットではなく、ノーンプラチャック公園(หนองประจักษ์ อุดรธานี)の東側にあるナイトマーケットだ。

IMG_3902
【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 以前の国王の肖像画まで、ナイトマーケットでは売っている。
 下着が足りなかったから、買っていくことにした。

IMG_3898【2016.12.24】下着

 ビニールに入れられていて商品の質を確認できないことが難だが、4つで100バーツ(約320円)、1枚あたり80円と安いから、買った。

IMG_3899【2016.12.24】下着

 全体的にLサイズという割には小さめだったし、1つは今すぐ破れそうな薄い布で無理やり作られた下着だったたから、明らかな結果品であったが、1つ80円であることを考えればそういう不良品が混じっていることも仕方がないというべきか(笑)
 寿司が並んでいる。

IMG_3906【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 台湾人バックパッカーの友人は、いくつか買っていったが、僕は買わなかった。

IMG_3907【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 青い具材がのっているような寿司を、僕は食べる気にならなかった(笑)
 僕は、虫を食べることにした。

IMG_3918【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 タイにおいても、イーサーン(อีสาน, タイ東北部)では虫がよく食べられる。つまりこのあたりは、タイの昆虫食の本場なのだ。
 さまざまな種類の昆虫を味付けしたものが売られていて、味見をして、気に入ったものを買うことができる。

IMG_3916【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 昆虫は、その場で揚げられる。

IMG_3909【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 コオロギの一種だろうか。「りーん、りーん」と鳴いている。
 これを取り出し、大鍋にはたき出す。

IMG_3922【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 そして、揚げる。

IMG_3924【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 いくつかを味見して、この揚げたてのコオロギを買うことにする。すぐに、ビニール袋にいれて渡してくれる。このコオロギ揚げの味はといえば、旨味の少ない、小エビの揚げ物といったところだろうか。あっさりとしていて、食べやすい。一度食べ始めると、止まらなくなる。ちょっとしたスナックとして、ちょうどよい。それは例えば、韓国のりを食べ始めると、止まらなくなってしまう、そういう感覚に似ている。この味なら、十分、日本人にも受け入れられそうだ。
 コオロギを口にほおばりながら、ナイトマーケットを歩く。この虫の揚げ物は、ひっきりなしに売れていた。塩味のするものをたくさん食べていたから、喉の渇きが感じられて、ミルクティーも買った。

IMG_3927【2016.12.24】ナイトマーケットにて

 そういえばその日は、クリスマスイブだった。蒸し暑い東南アジアにいて、その上、敬虔な仏教徒の国にいたことから、すっかり忘れていた。今年はクリスマスケーキならぬ、クリスマスインセクトを楽しんだのだった。
 タイ東北部へと旅行に行ったらぜひ、虫を食べてみてほしい。 


↑このページのトップヘ