地球の覗き方

地球のことをのぞいてみよう

カテゴリ: 台湾

 2016年4月の台北訪問時に高校時代の先輩であるK氏に連れられてやってきた、華西街夜市の屋台(#0264.魷魚羹、龍眼米糕粥そして苦茶)。そこで苦茶を初経験し、龍眼米糕粥でお腹をいっぱいにした記憶が今でも鮮明であるが、最近のK氏からの連絡によると、店主のおばあちゃんの体調が思わしくないという。体調が思わしくないから病院に通わなくてはならないのだが、通院するためには稼ぎがいる。そのため、病気を押してでもこの屋台で働かなくてはならないのだが、あまり経営が芳しくないようで心配だということだ。あれだけ魅力的なものを提供しているんだから、どうして経営が芳しくないことがあろうかと思われるのだが、風俗街にあるし、店舗の施設も古いから、台湾人の熱烈な支持をうけられるかと言えば、そうでもないという。また、おばあちゃんは息子か娘がいるそうだが、あまり関係がうまくいっていないか、稼ぎが全く足りないのか、お金をせびられる身でもあるという。
 しかし、僕が協力できることと言えば限られていて、この魅力的な屋台をこのブログでふたたび紹介するくらいだ。

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【2016.4.26】屋台のメニュー

 屋台のメニューをみれば分かるが、どれも日本円で200円もしないものばかりだから、よく売れてもあまり稼ぎにはならないのだ。

IMG_6948【2016.4.26】龍眼米糕粥

 龍眼米糕粥は、龍眼(ロンガン)で味付けをした、もち米のお粥である。

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【2016.4.26】苦茶

 おばあちゃんのお手製で、幾種もの漢方を煮出したお茶なのだそうだが、これが強烈に苦い。 夏バテによいという。

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【2016.4.26】屋台にて

 苦茶にしろ、お粥にしろ、非常に魅力的であるから、台北訪問時にはぜひ訪問してほしい。また、おばあちゃんを支援してほしい。店名は「曽記(曾記)」で、所在地は「華西街129號」だ。

■曽記(曾記)
住所:華西街129號


 新北市板橋区にある友人宅でパソコンをいじっていると、部屋が突然揺れた。部屋にあるテレビのモニターが、カタカタと音を立て揺れているの。大きい、震度4程度だろうか。日本でいつもそうしているように、とっさにテレビのリモコンをとって電源を入れてみたのが、日本のように情報がすぐ出てこない。そこで、台湾の気象庁のホームページにアクセスしてみるが、アクセスが殺到しているのか、つながらない。
 5分以上が過ぎてから、「剛剛發生有感地震(さきほど、体に感じるほどの地震が発生しました)」との表示が出てくる。しかし、震度の情報は出てこない。
 それからやっと情報が出てくる。

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 宜蘭県で最大震度5の地震が発生したという。

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【2016.4.26】テレビ

 震源の深さは10km、マグニチュードは5.6である。

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【2016.4.26】テレビ

 新北市板橋区や台北市の震度は震度2であった。震度2で、こんなに揺れるのか。台湾の震度は、日本と同じで0から7までの8段階である。(ただし台湾では日本のように、震度5、震度6は弱強に細分化されていない)
 友人の家は台湾によくある、外からみるとおんぼろだが中は案外清潔という、アパートである。6階の高さにあることも、揺れを大きく感じた原因ではあろうが、それにしても耐震性に疑問符を付けざるを得ない。
 地震大国の台湾ですら、地震への対策は情報提供体制、建築物を含めこの程度なのである。いくら日本で生活していて地震に慣れているとは言え、海外で地震に遭遇することは怖い。


 桃園国際空港に着く。この空港のいいところはなんだろう。とりあえず、出国前ゾーンのお土産屋さんのパイナップルケーキの試食が充実しているというところだろうか。とにかくどの店舗にも試食コーナーが充実していて、その試食もひとつのケーキを6分の1から4分の1分割したくらいの大きさなので、おやつぐらいにはなる。紫晶酥(山芋の大福)やロールクッキー、太陽餅など、ほかのお菓子の試食もある。さらには、お茶の無料提供があって、中国茶も飲めてしまう。
 パイナップルケーキは種類がいくつかあって、試食によって、食べ比べができる。特に「土」の文字が入っている、パイナップルケーキがおいしいと思う。土着の、その土地のパイナップルで作ったパイナップルケーキということなのだろうか、「土」の文字の入っているものはたいてい、果物特有の酸味と香りが残っていておいしいものが多かった。
 結局、買ってしまった。

パイナップルケーキ1

 きっと僕のようにたくさんの外国人が食べ比べをしているうちに、買ってしまったに違いない。日本に持って帰ったところ、評判が良かった。

パイナップルケーキ2
 
 それから出国し、JW108便を待つ。財布には小銭がいくらか残っていたので、自販機で20TWD(約67円)のグァバジュースを飲みながら待つ。
 
IMG_7163【2016.4.28】グァバジュース

 JW108便は予定より10分ほど遅い、午後4時45分の出発となった。

IMG_7164【2016.4.28】桃園国際空港にて

 順調な飛行で、結局、成田空港には予定より15分ほど早い20時35分頃には到着した。 しかし、駐機場にまだ前の飛行機がいてその飛行機が出発するのを待たなくてはならなかったため、15分ほど機内で待たされることになり、定刻ということになってしまった。それから、東京駅行きの1000円バスに乗って東京へと帰った。第三ターミナルからバスに乗り込むと、第二ターミナル、第一ターミナルに立ち寄るため、成田空港から外にでるために20分ほど余計に時間がかかってしまう。第三ターミナルに到着したら、せめて第二ターミナルまで徒歩で移動して、そこからバスに乗る方が賢明なのかもしれない。
 


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